97年、150万円寄付 「架空勤務」否定 田野瀬議員元政策秘書
自民党の田野瀬良太郎衆院議員(59)=奈良4区=の元政策秘書が、在任中の97年に少なくとも150万円を田野瀬氏の資金管理団体に寄付していたことが分かった。こうした「給与の環流」とみられる行為について「実際は勤務していなかったのではないか」との指摘が出ていたが、元秘書は13日、朝日新聞の取材に「97年9月に辞職するまで給与は全額自分の口座に振り込まれていた」と不正との指摘を否定した。
田野瀬代議士の資金管理団体「未来創造研究会」の政治資金収支報告書によると、97年に元秘書が個人名で150万円を寄付したと記載されている。同会は93年に設立されたが、元秘書からの寄付があったのは97年の報告書だけだった。政治資金規正法では、資金管理団体が受けられる個人献金の上限は年150万円と定められている。
元秘書は「給与の一部を寄付という形などで議員側に渡していたのは事実」と寄付の事実を認めた。しかし勤務実態がなかったとの指摘については「病気がちで議員に迷惑をかけていたという負い目はあったが、週3日は事務所に出ていたし、政策秘書としての役目は果たしていた」と述べた。
「法的問題ない」 山崎派が事情聴く
田野瀬議員の所属する同党山崎派は12日、幹部が議員本人や秘書らから事情を聴いた。その結果、(1)秘書の給料全額が衆院から秘書が管理する口座に直接振り込まれていた(2)秘書が給料の一部を田野瀬氏に献金したが、法律に沿って処理していた――などと判断、同派幹部は同夜、「法的問題は全くない」と語った。 朝日新聞 |