ホームに戻る > スレッド一覧 > 記事閲覧
[1996] 漫画「美味しんぼ」の作者と原発しがみつき人間
日時: 2014/05/04 21:55
名前: 北の国から ID:B5LqWZnI

 長期連載の人気漫画「美味しんぼ」の、福島の取材にもとずいた作品の
表現が問題になっているそうです。
 作者は「しっかりとした取材などにもとずいたものであり、いろいろな
ご批判はあたらない」ときっぱり言っておられるようです。

 やれ「誤解を生む」だとか「風評被害をどうする」などのケチづけが行
われているようですが、この連載を少しでもまともに読んだことがあるな
らば、こうした作品へのケチづけが、作品そのものへと言うより原発しが
みつきという利害や背景からの意見のような気がしてなりません。

 作者は、食材や料理について相当勉強もし、おどろくほどの取材をして
作品をつくっているのは良くしられていますが、この作者はある大学で、
物理学を学び、大学院に行ったけどオーバードクターで就職難のなか、漫
画の原作者になったと聞いたことがあります。

 つまり原子力とか高エネルギー、放射線と細胞などについてもたぶんそ
の辺の「御用学者」などよりはかなり勉強しているにちがいありません。

 したがって、この作者は根拠と信念と事実のもとづいて作品を書いてい
るのでしょう。だからどんなえらそうな批判にもびくともしないのでしょ
う。

 戦争中に陸軍から原子爆弾の研究を依頼されたいかがわしい歴史をもつ
理化学研究所などとはわけがちがうようです。
メンテ

Page: 1 | 2 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

チェルノブイリの例   2/3 ( No.13 )
日時: 2014/05/13 09:05
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:XMRmhfHI

急性放射線症

1.クリチェンコ,ニコライ・アレクセイビッチ(仮名)20歳男性,ボルシチェフカ村より.

病院へ入院時期:5月1日午前2時.入院のときの訴え:何度も繰り返される嘔吐,全身衰弱,胃痛(上腹部,左側),頭痛,口渇.

経過:日光浴と魚釣りをするためボルシチェフカ村の親類宅にやってきた.4月26日27日の両日をプリピャチ河畔で過ごした.4月28日に嘔吐が生じ(1昼夜に6度),吐き気,胃痛,高熱(39度).便秘が認められた.4月30日医師の指示で解毒剤を服用.

医師の診察結果:無気力.舌の白濁.3日間便秘.体温:36.6度.ガンマ線の測定結果:衣服がひどく汚染.肝臓からのガンマ線量5〜10ミリレントゲン/時,甲状腺からのガンマ線量1.5ミリレントゲン/時.

5月1日午前5時30分の診察結果:全身衰弱,吐き気,嘔吐(病院へ入院時から1度),尿閉と便秘.5月1日日中の患者の容体:会話困難.頭痛,めまい,何度も繰り返される嘔吐に対する訴え.

血液検査結果:白血球数3600,血小板数26万.尿検査結果:蛋白量4.56g/g.5月3日,ゴメリ州立病院に転院.

患者に関する追加情報:4月29日,民間防衛隊医療班長のV・I・コビルコが患者を村で診察.会話困難,頭痛,衰弱,何度も繰り返される嘔吐に対する訴え.村にきて,4月26日と27日プリピャチ河畔で魚釣りをしたと述べる.5月1日,地区中央病院で再びコビルコの診察をうける.重症の状態が続き,会話困難.診断:第2度または第3度急性放射線症.

 患者がやってきたボルシチェフカ村は,チェルノブイリ原発の北方17.5q,プリピャチ川右河畔にある.1986年1月1日の住民数は311人.

 ボルシチェフカ村の放射線量の測定:ホイニキ地区民間防衛隊のデータによると,4月28日のボルシチェフカ村の放射線レベルは120ミリレントゲン/時であった.5月20日,ボルシチェフカ村高度300mの大気中の測定は28ミリレントゲン/時,地上では50ミリレントゲン/時.ホイニキ地区衛生管理センターのデータによると,4月29日のボルシチェフカ村のガンマ線量率は60〜100ミリレントゲン/時,ストロンチウム90の汚染密度は13.4Ci/km2.

筆者の見解:患者の臨床経過は,第3度急性放射線症に相当している.彼の被曝量はおそらく300レムを越えているだろう.患者が被曝したのは,主に4月26日と27日の2日間であるから,このことは,この2日間,ボルシチェフカ村周辺の放射線レベルが非常に高かったことをもの語っている.4月28日の放射線レベルが120ミリレントゲン/時であったことを考えると,非常に高いレベルの放射線をもたらしたのは,かなり短い半減期の放射能であったと結論できる.

重篤な被曝症状に至ったのは,放射線レベルが高かったことのみならず,患者が日光浴をしたこととも関連している(暑い天気が続いた).1986年4月26月と27日の両日,プリピャチ川の河畔で休暇を過ごしていたのが患者一人だけでなかったことは容易に想定できる.この両日,野外で上着を脱いで過ごし大きな被曝をうけた人々が,ホイニキ地区から遠く離れた地域に至るまで大勢いたことであろう.

2.カルテ2505/467.(氏名略)ボルシチェフカ村住民,男性47歳,コルホーズ「5月1日」の搾乳係.5月2日2時45分,地区中央病院入院.ポゴンノエ村診療所長からの転送.入院理由:第2度急性放射線症.入院時に,吐き気,嘔吐,脱力感,胃痛に対する訴え.5月1日,上腹部の痛み,吐き気と嘔吐が生じて発病と述べる.5月2日16時30分の診察:嘔吐は繰り返されず,容体好転.胃の痛み.血液検査:白血球4700.

 5月4日,患者は無断で退院.

3.カルテ7539/464.(氏名略)男性82歳,ボルシチェフカ村住民.5月3日,地区中央病院入院.全身衰弱,頭痛,胃の痛み,嘔吐に対する訴え.夜までに,下肢のむくみが現れた.5月4日,病院から退去.

4.カルテ2520/476.(氏名略)女性48歳.5月3日,モロチキ村から入院.4月28日,発病の徴候.吐き気,嘔吐,激しい全身衰弱,1日4回の水っぽい便.4月30日,医師に相談.

5月3日の診察:患者は,上腹部の痛み,吐き気,嘔吐,流涎を訴える.甲状腺からの放射線3000マイクロレントゲン/時(5月7日).白血球,3500(5月9日).5月13日退院.

筆者の見解:第1度から第2度の急性放射線症を,臨床経過,放射能汚染地域への滞在,甲状腺からの放射線量ならびに白血球減少症が示している.患者の容体中,腸の障害が注目される.4月28日に急性放射線症の最初の徴候が現れたことは,彼女が4月26日と27日にかけて100レム以上の被曝をうけたことをもの語っている.患者はチェルノブイリ原発から20q,住民数124人のモロチキ村に住んでいた.民間防衛隊のデータによれば,4月28日のモロチキ村の放射線量は280ミリレントゲン/時(ボルシチェフカ村の2倍).衛生管理センターのデータでは,4月29日に130〜190ミリレントゲン/時,4月30日は60〜70ミリレントゲン/時でストロンチウムの汚染は25Ci/km2.

5.(氏名略)男性35歳,ドゥロニキ村住民,ソフホーズ「オレビッチィ」で働く.5月3日,地区中央病院入院.訴え:脱力感,めまい,吐き気,嘔吐.4月28日発病.脱力感,吐き気,嘔吐が生じた.これらの症状が1週間(4月28日から5月2日まで)消えなかった.5月3日容体が悪化した.5月3日の診察:患者は行動が若干鈍化,60ラドの被曝をうけたと述べる.5月6日退院.

 ドゥロニキ村は原発から35q,住民数232人.民間防衛隊のデータによれば,4月28日の放射線量は30ミリレントゲン/時.衛生管理センターのデータによれば,同じ日に26〜28ミリレントゲン/時,ストロンチウム90の汚染は2.7Ci/km2.

6.カルテ 8977/438.(氏名略)男性55歳,アメリコフシチナ村住民.5月10日入院.5月4日発病.全身衰弱,胃の痛み,下痢,吐き気,嘔吐が生じた.患者の訴え:水っぽい便,胃の痛み,脱力感.血液検査:白血球3200.

7.カルテ 8302/602.(氏名略)女性57歳,クリビ村(原発から70q)住民.放射能汚染地域に滞在していたため6月11日に入院.病状が1ヶ月前から継続.訴え:右肋骨下部の痛み,吐き気,嘔吐,めまい,全身衰弱,胃,背中,頸,足の痛み.5月20日に1回嘔吐.6月10日の血液検査:白血球2500,血小板16.5万,赤血球363万,血圧210/115.

8.カルテ7588.(氏名略)2歳7ヶ月の幼女,ポゴンノエ村.5月4日入院.入院理由:潰瘍性口内炎,高汚染地域からの子供.訴え:食事拒否,流涎.また,唇,口内,頬の腫れ・炎症.体温37.8度.5月6日,口内炎が消えない,州立こども病院に転院.

 ポゴンノエ村(住民数1503人)は,チェルノブイリ原発から27q.衛生管理センターのデータによれば,4月28日,放射線量は30〜35ミリレントゲン/時,ストロンチウム汚染は10Ci/km2.

患者の症状に嘔吐は認められなかったが,われわれはこのケースを急性放射線症に加えた.潰瘍性口内炎はベータ線被曝による障害と解釈されるし,食物拒否,高熱,流涎は容体の深刻さを物語っている.

 以上の医療記録から以下のように言える.患者たちは1986年4月26日から汚染地域に滞在し,かなりの放射線被曝をうけた.すべての患者に,急性放射線症を特徴づける臨床状態が共通して認められる.われわれのリストの中で,患者クリチェンコの症例はきわだっており,彼のケースは,チェルノブイリ原発周辺30q圏内での急性放射線症の典型例と言えるであろう.

放射線被曝症状

放射線被曝症状はつぎに述べる臨床症状に分類される.

 1.血液像症状:血球減少症,白血球減少症

 2.自律神経失調症

 3.神経・循環系失調症

 4.咽頭部障害

 5.粘液・皮膚のベータ線障害


(続く)




メンテ

Page: 1 | 2 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

題名 スレッドをトップへソート
名前  「名前#任意の文字列」でトリップ生成
E-Mail 入力すると メールを送信する からメールを受け取れます(アドレス非表示)
URL
パスワード ご自分の投稿文の編集、削除の際必要です。面倒でしょうが入力をお勧めします。
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
コメント

   クッキー保存