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[2222] 続・当代世間騙し装置
日時: 2015/02/14 08:24
名前: 満天下有人 ID:QNV3UuGE

毎日変なノートンのマークが画面に出て、ウイルス恐怖を煽られる。ノートンの指示に従って掃除したら、ここ掲示板で新規スレッドを立てた時に入れたPWが消えてしまって、投稿文の訂正が出来なくなってしまった。

そこでPWを入れる為に、再度スレッドを立てて見ます。投稿記事は全て今日までの重複投稿ですのであしからず。

2月9日投稿分:生存本能の為に生き残ろうとするテクニックは、生物によって様々だ。

好きな番組であるNHKのダーウインが来た、を見るにつけ、何時もそう思う。

どのような生態系であっても、原理は太陽エネルギーと水によって生態系が構成されている大原則がある。そしてその土台の上にあって、その生態系はそれぞれに生存を維持する為に、エネルギーが不足して来ると他の生態系が有するエネルギーを奪う本能的な細胞を有している。

そしてその行為が各種生態系の生存のバランスを保つ効果を有している。大蟻の過剰発生を抑えてくれるのが、蟻喰いの存在であるとか、そのような相互天敵の存在が自然生存のバランスを保つという合理性で地球は成り立っている。別の生態系が過剰になると別の生態系が、それを潰しにかかる、という具合にだ。

中には潰されないように擬態を発揮する生態系もあれば、先に生存エネルギーを得る為に擬態で相手を待ち構えている生態系もある。枯葉と見分けがつかない虫や、サンゴかと見間違うタツノオトシゴなどが、前者の例だ。後者の代表例にはカマキリが居る。

何を言いたいのかと言うなれば、既に真意は見抜かれている(笑)、そう、人間社会における、特に政治経済における擬態は日常茶飯事である、ということだ。言い換えると人間社会における擬態とは、世間の騙し装置であるということだ。

この生態系が巣食っている領域が永田町であり、霞が関であり、より広い範囲での擬態は、抽象的概念としての自由、民主主義である。擬態に騙される側は、自らも殺されずに、そこそこに生かされて来たものだから、天敵が定かに見えず、だが、どうも昨今のおかしな状況は、天敵が少しのさばり過ぎてはいないか、との、何だか天敵が明確には見えないのだが、どうもおかしいと感付き始めた。

しかし、イスラム過激は悪だ、との風潮、それは一部イスラムとしても、このままではキリスト教圏天敵が、お互い天敵でも、バランスが取れる範囲を超えて来た以上、防御的攻撃を仕掛けねばならなくなった、そのようにも見える。むしろキリスト教圏天敵は、擬態で錯覚を起こさせ、イスラム圏生存のエネルギーを狙っていた、騙していたとつまりキリスト教圏はカマキリだと・・・・

攻撃的擬態どもには勝てない。一つはそれらを我々が保存し、ある意味、保護しているからだ。こちらは守備的擬態になれない。少々色を変えて擬態騙しをやっても、最初から見抜かれてしまっているから、どうしようもない。永田町や和美が関に仕掛けられて来る擬態、消費税増税に還付制度を設けるとか、日銀超金融緩和でトリクルダウンによって民衆も潤うとか、イスラムテロは許せないと言う擬態には、アメリカ従属という本色、その先に憲法改悪が隠されている。

擬態と言う騙し装置が強化されて来ている。いよいよ生存をかけた最終闘争が迫って来た。この生存競争は生態系が別の生態に対して為されるのではない。同じ人間なる生態系においてである。しかも同じ国の中においてである。擬態にはしょっちゅう騙されるのが生物の宿命ではあるが、しかしトンマな騙され方は良くない。弱い証拠だ。




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猫に小判、馬の耳に念仏、との言葉がピッタリでしょうか? ( No.669 )
日時: 2015/10/21 09:01
名前: 青トマト ID:fUwixlyI メールを送信する

う〜ん、でもねえ?

明治維新クーデターが、大日本帝国憲法ができてガンジガラメの体制が出来上がる前には、
自主憲法の案も幾つも出ていたし、不平士族の乱から自由民権運動も強力に起こされていたわけで、

日本の政治の不味さは、国民の能力に理由つけるのは、少し視点としては外しているのでは…と思っては来ていますが、如何でしょう?

まあ、マッカーサーですら、日本の政治の進歩には期待はしていたようで、単なる社交辞令とは思えないのではないでしょうか?

鎖国してもやってこれた自然環境にあった訳ですが、如何せん、近代資本主義の超強力軍事にはこの環境は防波堤にならずに堤防は崩されてしまったが、国民の意識は鎖国泰平の儘ということでは?

困りましたねえ…呑気過ぎるんですわ…。
メンテ
ただ人間の形をした生き物、とでも言うべきかな? ( No.670 )
日時: 2015/10/21 18:30
名前: 満天下有人 ID:mhyncnHU

猫に小判、馬耳東風、そういうものでもないと思いますね。要するに民族気質としか言いようがないと思います。古くは和辻哲郎、小林秀雄、司馬遼太郎に鬼籍に入られたものの最近では加藤周一氏なども、同じような見方をされておりました。

人間の社会は、それぞれ違う個性を持った複数の人間から成り立っている、故に集団で生活して行かねばならない、その最も原初的なことから、複数社会を考える発想が薄いのではなかろうか、それも考えが足りないとか、どうとかの問題ではなく、大和民族の気質だと思うのです。

青トマトさんが言われた自由民権運動、それもあったでしょう。自主憲法の動意もあった。でもそれは、民衆による、この国の民族気質として湧きあがったと言うよりも、一部士族の不満によって起っただけ。その証拠に、意識はせずとも自然に培養されて来た近代意識がそうさせたものでもなかったから、大きなウネリにもならなかった。自由民権なるものが、自然に備わっていた気質でもなかったから、広がりも見せずに、何やらジユウなる運動が起ってるらしいネ、そんな感覚で眺めていたのではなかったかと思うのです

フランス革命の時にバステイーユ牢獄を襲撃までして市民権を勝ち取った民衆とは気質が違う。大憲章マグナカルタを創り上げたのも、バックに居る民衆の意思、アメリカ独立戦争におけるそれも、何だかだ言っても、民衆のパワーが原動力になっている。

少々憲法無視したくらいで、あれこれガタガタするのもおこがましいと言ったような気風があるなら、今や21世紀、長い歴史の中で培ってきたものが一国秩序の規範となる憲法ですから、少しくらいの違反と思うこと自体が、重大な過失になるのに、そこを原点にすることよりも強行採決なるある一時点における行為を基準に反対が起る。

まあノンキとも言えない、それとも違う、世界の常識とも違う何か違う本質的ものが、存在している。外国ではリーマンショックや他の事件などで民衆は銀行襲撃までやる。臨時国会召集で、憲法規定まで持ち出さないと開かない、それに対し冗談じゃない!と怒る気風も別に盛り上がってる訳でも無い。後進国は別にして他国では考えられないことです。先進国とてとんでもない事をやり出すことはあっても、ここ一番の大事な事となると、民衆が黙ってはいない。

仮に世の中、なるようにしかならないだろうとの諦観があるとして、それも輪廻転生の仏教典にたどり着いた結果とも言えない。無数の大衆がそんな最後の解釋を成し遂げたとも思えない。それ以前に説明のつかない民族気質がそうさせているとしか思えない。

こんな時に、総理大臣が戦争法案の説明もせずに、米空母には乗艦したり、官房長官が、憲法規定で国会を開かないこともあるなどと、そんなことをノウノウと言える国は、いくら何でも無いでしょう。ここまでやられたら、即刻暴動が起こる方が自然です。それが、秩序を乱さないようにデモしましょう、警察車に損害を与えないように、そのような行儀良いリーダーが出るのですからね、ここでは(笑)。これも「気質」のなせる業でしょう。

青トマトさんは、そのような未熟児的国民性が、むしろ、いとおしいと最初に言っておられました。それがやんわりとですが、同胞にきついことを申してすみませんと、えらい消極的批判姿勢なのですね。私なんぞ、シンゾーバカヤロウと同時に、国民も首無しチキンだと、切って捨てて来ております。

でもね、もう何を言っても詮無い状況にまでとうとうたどり着きました。せめてバカヤロウくらいは言わせて下さい、ガハハハッ!!。
メンテ
う〜ん、私の本音はやはり、愛おしい、なのですね。 ( No.671 )
日時: 2015/10/21 22:29
名前: 青トマト ID:fUwixlyI メールを送信する

大和民族なるものが存在するか否かは置くといたしまして、

我が国島民の精神的属性!(固い表現になりましたが)、それはやはり「和」ということではないですかねえ?

でも、私はこの「和」と言うやつがよく解らないのです。

大変に曖昧なものですよねえ。

大和心なんてやつもよく解らないのです。

和辻哲郎氏から加藤周一氏までが、それほど有意義な事を言ってるのですか?

私は、明治維新からの近代化とか言う事は、技術や消費なんかは別にして、政治制度や文化制度については、

「近代化ごっこ」を日本人はやって来ているのだと思いますね。

「ごっこ」だから、本音が出ないのではないですかねえ。

アベ政権もアメリカごっこ、をやっているのでしょう。

ごっこ、だから真剣味が足りないから、感覚の鈍いと言うか敏感でない国民は反発しないのでは?

そして、「ごっこ」を何度もやって、何度も失敗するのが日本人(大和民族?)と言えるのではないですか。

でも、私はこの何度も同じ失敗を繰り返す日本人が愛おしいのです。

教育なんてやったって、教えられても「ごっこ」をまたしでかすだけですから、自分で体験して、自分で体得するのを辛抱強く待つ他ありません。

最近たまたま(と言っては失礼か?)有能な血の混じった監督が善戦に導いたラグビーですが、私は特に感激致しません。

時が経過すれば、もとの日本スタイルに戻ると思いますから。

日本人、ラグビー好きな人は残念ながら少なくて、ブームも一過性ではないですか。

私は、そんなことは無関係に好きですが。あの激突が堪らなく良いのです。勝敗は関係なく文句なしに良いのです。

日本人が何かを体得するまで待ちますよ。

それにしても、マッカーサー元帥は好意的な発言をしましたねえ。

外人だから、他人事として言えたのでしょうか?

いや、彼は正直な思いを言ってくれたのだと思います。

世話のやける相手は愛おしいですよ。

利口すぎて手間がかからなくて世話が必要のない相手は、こちらの出番が何もなくて、詰まらなくなってしまいます。

不出来な子供は、親孝行で、出来のよい子供は親が早死にするのではないですか?
メンテ
「ごっこ」好きの日本人気質>情緒を重視する大和こころ、大和魂の変形 ( No.672 )
日時: 2015/10/23 08:51
名前: 満天下有人 ID:gvj4F4YI

<世話の焼ける子は、愛おしいですよ>

俗に言う、バカな子ほど親は可愛がるとの愛情と同じですね。これは人間の本性とも言うべきものかも知れません。だがそれが他人関係になると、この国では逆に排除して行く気質が強くなる。

当掲示板でも管理人さんが、気ままコラム「日本人のいじめ体質」でも書かれているように、この村八分的排除の体質。すぐに小グループを形成し、肌に合わない者はのけ者にしてゆく体質。これってほんとに嫌な気質ですね・・・ジミンでは、シンゾー一派がこの体質を遺憾なく発揮中のようです(笑)。

そう、気が付いて見れば、このシンゾー一派って、日本人気質の嫌な所をあまねく具現しているようです。「ごっこ」では、ほんに戦争ゴッコがお好きなようで。東北災害のあと、宮城県松島空自を慰問に訪れて、戦闘迷彩服を着て戦闘機に乗った姿、今回は米空母艦上機F35の操縦桿を握ってご満悦。戦争ゴッコ大好きの気質がよく出ています。

大和心、大和魂となると、私もさっぱり解りません。

紫式部が源氏物語で公的人間のあるべき心構えを、大和魂と称してちょこっと記述していただけのようですが、それより先に、980年頃の紫式部と並んで二大女流歌人であった赤染衛門が、後拾遺和歌集で大和心について詠んでいるのが最初とか・・・大江まさひら何某が、あまり乳が出ない女を乳母にしようとする赤染衛門をおちょくって、

「はかなくも  思ひけるかな乳もなく  博士の家の  乳母をせむとは」 と詠った返歌として、

「さもあらばあれ  大和心し賢くば  細乳(ほそじ)につけて  あらすばかりぞ」

と答え、賢い大和ころろさえ持っていれば、乳が出るとか出ないとかで、何も困ることは無いと・・・

いつぞや青トマトさんが、ユダ菌資本の手先ではなかったかと、小林秀雄一家を分析されていた記憶がありますが、その小林秀雄は、妹でドラマ、随筆家であった高見沢潤子の大和魂についての質問にあれこれ答えているのも参考になると思います。要するに小林は、後拾遺集や今昔物語に出て来る用語としての大和心や大和魂について、庶民たちの生活上における賢い融通し合う気心のことであったと分析しています。

そして同じころの女流歌人の紫式部が、政治に携わる公人の心構えを、大和魂として訓話しておりますが、小林秀雄は今昔物語に出てくる挿話、学者の家に忍び入ったドロボウに対し、その学者の几帳面なドロボウ非難が災いして逆に殺されてしまう話を引用して、大和魂とは、融通の利かない堅い学問知識に対して、柔軟な現実生活に即した知恵の事を言ってるのだと、妹高見沢潤子に解説していました。

確かに、安保法案反対運動に対し私は何度も、根底にある日米同盟反対が何故出て来ない?それ無くていくら安保法案反対と言ったところでどうにもならないじゃないかと、何度も批判しました
考えて見ると、小林秀雄が分析した大和魂論を想い返すと納得が行きます。現象形態に対しては反対し、本質面には触れないという庶民の生活の知恵が大いに感じられます(笑)。

後世になって、江戸時代の国学者どもが、漢才に対し「あわれ」「はかりごとのない素直な気質」として大和心を唱えたと史実にあるようですが、私なんぞ戦中少年の記憶としては、貴様!たるんどる!大和魂で磨け!と、怒鳴られる用語としか知りません(笑)。

まあ、総合して見るに、この大和こころとか大和魂とは、情緒的な美的感を耽美することのようです。要するに詠嘆調なだけです。群れて詠嘆するのです。桜と富士山を掛け合わせて(笑)・・・ま、美的感覚面でその心に文句を言ってるのではありません。それはその分野で大いに結構なことです。問題は、内外に亘る生々しい現実の中にあって、何もかもをその詠嘆調で誤魔化してしまう、あるいは誤魔化されてしまうその気質にあると思うのです。

だから詠嘆し、結果に対し慨嘆するだけで、事の本質に対し合理的分析ができないのでしょう。詠嘆とは所与のもの、あるいは構造を、あるがままに批判無く受け入れる心情・・・本居宣長が言う所の「はかりごとのない純粋な気持ち」ですから、結果として騙されても慨嘆するだけで終わってしまう。そのことを前稿で、輪廻転生に結び付く諦観だと申した次第です。そしてその諦観は、深い哲学性の下に培われてきたものでもなく、民族の気質だろうとしました。

締めくくりに小林秀雄の面白く且つ、冷徹な眼識力を表した記述を・・・

『死んでしまった人間とは、大したものだ

鴨長明の方丈記。よく読めば分かると思うが、人間っていうものは、気が立つと気違いじみたマネをする人が多くて、その為に大きな災難や事故が起る。そういう人間の狂気の広さに比べれば、人間の正気とはわずかなもので、方丈くらいの広さしかない。窮屈かも知れないが、正直で居られることで沢山だ、方丈記はそういうことを言ってるのだよ・・・・』

ここにも耽美的四畳半的美的感覚に埋没しようとする日本人気質の一端が分析されていると思うのです。そして和辻哲郎は、

『洋服と共に始まった日本の議会政治が已然として甚だ滑稽なものであるのも、人々が公共の問題をおのれの問題として関心しないが故である。城壁の内部における共同の生活の訓練から生じた政治の様式を、この地盤たる訓練なくしてまねようとするからである。
家を守る日本人にとっては、領主が誰に代わろうとも、ただ彼の家を脅かさない限り、痛痒を感じない問題である。よしまた脅かされても、それは忍従によって防ぎ得るものであった』

ご両人ともよく分析されていたと思う。そこからもう長い時間が過ぎ去った。でも何も変わらない
私はそれを、変え得るとかの問題では無く、本質的な大和民族気質だとしておりますから、変わる筈がない。

生活が脅かされない限り国民は、消極的にシンゾー一派を惰性で支持し 故に、シンゾー一派の政治権力は結構長続きすることでしょう。あれこれマネすることが好きな気質も、外国の政治、文化を情緒的に捉えているだけだからだと思います。
メンテ
大和魂と大和こころ ( No.673 )
日時: 2015/10/22 17:10
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:RK6HYPq6

この話になると口を挟みたくなります。

「大和魂」スレッドで書いている内容を紹介します。

大和こころとは、普通は「和」の心の様に思います。
少しは違うのですが、これは概ね、そのように受け取っても良いでしょう。

「和」については聖徳太子の「和」が著名です。
これは、当時の世相が「和」と言うものではなく、豪族同士の権力争いが絶えないから「和」の心を大切にしようと言う意味での「和」です。

さて、我が国の民族の特性として「和」心が強いと言う認識があります。
そのことは、大和朝廷成立時の伝説、その後の民話などでも確認できます。

>出雲大社の由来・・・出雲大社は大和朝廷成立の過程で滅ぼしたオオクニヌシを祀っている。
http://www.izumo-murasakino.jp/yomimono-004.html

 さて、ここまで見てきましたが、改めて井沢氏の主張を確認しましょう。
「いずれにせよ、大和朝廷はオオクニヌシを恐れた。なぜ恐れたかといえば、滅ぼしたからである。それは決して「国譲り」などという「和の精神」によるキレイ事ではなく、もっとドロドロした殺戮だったに違いない。
 だからこそ、大和朝廷はオオクニヌシを丁重に祀らなければならなかった。」(逆説の日本史1)

 しかし、この説の最大の問題は、同じように大和朝廷から滅ぼされたのにも関わらず、丁重どころかまったく祀られていない人物がいることです。

 その人物とは「長髄彦(ながすねひこ)」です。
 長髄彦は大和の国を支配していましたが、神武天皇との戦いに敗れ、結局は殺されてしまいます。実はこの長髄彦を祀っているという神社を聞いたことがありません。小さいところであるのかもしれませんが、大きなものはありませんし、神武天皇以後の神話、史書等で長髄彦の祀りをしている、という記述も一切ありません。

 神話では悪者になっていますが、長髄彦の立場からすると自分が治めていた国に神武天皇が侵攻してきて滅ぼされたわけで、井沢氏の言うオオクニヌシとほぼ同等の立場であり、怨霊理論の対象になってしかるべきでしょう。しかし、一方は守護神としてまで祀られ、一方は何も祭祀されず、うち捨てられたまま、という事実を見ると、大国主神が丁重に祀られているのはその怨霊を鎮めるため、とは思えなくなってきます。

(引用終わり)

出雲大社だけではなく、みなさんも良くご存知の天満宮も、政争で破れ太宰府でなくなった、菅原道真の怨霊を抑える為に建立されたと言う話もあります。

同じように将門神社があります。
日本では政敵をも、ある意味、認める寛容さがあったのです。

また、日本の民話は、龍神伝説でも、人々にとって恐ろしい存在も、それを敬うことで恐しい存在は人々に福を与える存在となる様に書かれています(もしかして、お上意識の発祥ではありませんか)。
日本の場合、多くの民話、伝説がハッピーエンドになっています。

このような傾向は多神教地域には共通するものですが、一神教である中東、西欧は、こうではありません。

「和」の根源は、ここのところにあると思います。
「大和こころ」というのは、この感情を少し進めたものでしょう。

また「大和こころ」を単純に穏やかで、平和の根源とするのは間違っているのではないかと思います。
大和朝廷成立の前後は、西欧の規模ではありませんが、日本でも結構争いを繰り返しています。
朝鮮出兵もしています。

平安時代になって「大和魂」「大和こころ」がことさらに取り上げられたのは、過去500年くらいを総括したようなものであったのでしょうね。
また、その平安時代でも総人口は400〜500万人、過去の500年は、100〜200万人くらいのものでした。
これで現在の日本を大和民族の流れと規定するには、確たる対象があるとは言えないでしょう。
大和民族という表現も、この当時の総称のようなものと思います。

さて「大和魂」とは、後世になって漢才と対峙する概念とされることが強くなっています。
確かに、当時は中国文化の影響が強く、そのような意味で「大和」と言う冠詞をつけたのでしょうが、本意は政治家の有り様を糾すのが目的と思います。

私が求めている「大和魂」とは、政治家と規定するのではなく、社会をリードする気概であり、民衆の中の有志に求めるものであります。
西欧で言えば、ノブレス・オブ・ルージュのような概念で使っています。

青トマトさんが嘆いておられる現代日本人の無気力は「大和魂」の範疇でもなく「大和こころ」の影響でもなく、江戸幕府が為政の為に、取り入れた「武士道精神」「儒教精神」に基づくマイルドコントロールの結果と思います。
さらに付け加えると「神道」もこれに加えることもできるでしょう。

和辻哲郎が明治以降の日本の文化を接木文化と言っているようです。
しかしながら現在に至って、日本の文化が西欧のそれに全く侵されていないことを良しとしたいと思います。


メンテ
民族気質は変わらないし、変えられない。 ( No.674 )
日時: 2015/10/22 17:49
名前: 満天下有人 ID:yVCe.YDg

<和辻哲郎が明治以降の日本の文化を接木文化と言っているようです。>

いえ、和辻ではなく、司馬遼太郎が言ってたことです。

<大和こころ」を穏やかで、平和の根源とするのは間違っているのではないかと思います>

そうですか、私は大和心とか大和魂なるものを、戦争とか平和に絡めて考えたことも無いので、それが平和の根源であるのかどうかは分かりません。ただ、太平洋戦争時に、とにかく大和魂で戦えと洗脳されただけが、強いトラウマになっているだけです。大和こころとか大和魂なる言葉が出て来る古代、中世の原点、多くは歌に出て来ることが殆どですが、使われている意味は当時の生活から生じていた、向こう三軒両隣的な御付き合いの事を言ってる場合が多いので、やはり生活の知恵と言う程度の解釋で良いのではと思います。殊更探求するほどのことではないのでは、その程度です。

<これで現在の日本を大和民族の流れと規定するには、確たる対象があるとは言えないでしょう>

と言う事は、其の後に増えて行った人口は、大和民族ではなく、渡来人によるということかな?

大和朝廷が統一された以降、中国や朝鮮は我が国を「倭(ワ)」の国と呼び、それをこちらではヤマトと発音し、そして7世紀後半から既に「日本」という呼称もしていたと、中国や朝鮮の歴史書に掻かれていて、日本書記にも「日本の国」なる国名が使われているから、僅か400万人の人口でもそれは、日本国全土に広がっていた「日本人=大和民族」とみて差し支えないと思います。その何倍もの外国人が居住していたとは考えにくいし、故に、当時の大和民族は現在の日本人の原点であると考えても矛盾はないと思います。

<私が求めている「大和魂」とは、政治家と規定するのではなく、社会をリードする気概であり、民衆の中の有志に求めるものであります。>

新たな大和魂の構築ということですね、先ずは古い気質、体質を払拭できるかがカギとなりましょう。でも気質というものは、その自然環境やここまで来た歴史的社会風土によって培養されて来ていますから、それを変えることは出来ないと思います。全てマネゴトでやって来たという歴史風土とは、要するに、どれもこれも、どうでも良いと民衆は思っていると思います。神仏混交にせよ、神、仏、どちらでも良いとするさような気質がそうさせたとも言えます。

明治維新にせよ、外圧で開国し、だが、どのような国に変えるのかも定まらずに、マネゴト市民革命のようなことをやった。どうすべえかとなって、ならば西洋を見てから決めようとなって、岩倉具視視察団が二年弱もかけて欧米を回ってから、あれこれの制度を決めたことも、真にどうあるべきかの考えが全く無い国民気質が当時から出ています。今日においても然り。それは大和こころに根差す所が大なりです。親方が誰に代わろうとも、己が釜戸に影響がなければ、それでよいのです。

その文化が侵されなくて良かったとの一方で、社会をリードする気概を求めることは更に、西田哲学でもありませんが、絶対矛盾の自己同一を実践できるかどうかの、実に大きな事にかかって来ましょう。
メンテ
大和魂 ( No.675 )
日時: 2015/10/22 21:28
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:RK6HYPq6

>私は大和心とか大和魂なるものを・・・向こう三軒両隣的な御付き合いの事を言ってる場合が多いので、やはり生活の知恵と言う程度の解釋で良いのではと思います。殊更探求するほどのことではないのでは、その程度です。

それはちょっと寂しいですね。


>敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花(本居宣長)

と詠んで日本人の純粋無垢な心情を示す言葉として表した。

日本人(敷島)の心は何かと問われれば、それは朝日に匂う山桜の花である。

桜と言う花が、純粋無垢な心情を現しているとして、それを敢えて山桜としたのは、同時に生命力逞しくひ弱なものではないという意味です。

>かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂(吉田松陰)

これは松陰の辞世の歌です。

このようなことをすれば、このような結果になることを十分承知していながら、止むに止まれぬ気持ちから行動に踏み切った。これこそが日本人の魂なのだ。

ともすれば、国粋主義と混同されてかちですが、 日本人として、その心を真摯に受け止めれば良いのではないでしょうか。

アメリカにはフロンティア・スピリッツ
ドイツにがゲルマン魂
イギリスにはジョンブル魂

があるように日本に「大和魂」があることを主張することの、どこが無用の事なのでしょうか。
実際に、鎌倉時代から戦国時代まで、日本人は、そんなに不甲斐ない民族でもありませんでした。

明治維新の時でも、欧米諸国は日本の武士団に一目を置き、不用意に侵略することはできなかったはずです。
こうした民族としての気概は、十分に存在するはずです。

明治以降、それが間違って誇示されていたからと言って、日本人をその中に押し込める必要はないでしょう。


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大和民族! ( No.676 )
日時: 2015/10/22 21:52
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:RK6HYPq6

>平安時代になって「大和魂」「大和こころ」がことさらに取り上げられたのは、過去500年くらいを総括したようなものであったのでしょうね。
>また、その平安時代でも総人口は400〜500万人、過去の500年は、100〜200万人くらいのものでした。
>これで現在の日本を大和民族の流れと規定するには、確たる対象があるとは言えないでしょう。
>大和民族という表現も、この当時の総称のようなものと思います。


上の文章を説明します。
紀元前後、日本にあったのは倭の国、100カ国と言われて、小豪族が派遣を競っていた時代であり、人口は50万人前後の時代です。
民族という場合、フン族、ゲルマン民族でも、それなりの大集団を有し文化も存在した状態とも言えるでしょう。

日本の場合、大和民族という範疇を当てはめるとしたら、紀元前から紀元5世紀くらいの様相を総体的に判断して、それを大和民族と規定することが実質的に正しいということです。

まあ、民族という言葉を当てはめられる為の形成過程が、その時代であったと言うことです。

それも弥生時代からは、多くの渡来人が来ており、先住民のアイヌですら、南方からの移住者です。
純粋の和人など規定もできないのでありませんか。
要するにDNA的には大和民族などいないのです。

ですので、最初から「大和民族」が存在し、それを名指している訳ではありません。

メンテ
大和こころと大和魂について、 ( No.677 )
日時: 2015/10/22 22:16
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:RK6HYPq6

>大和心、大和魂となると、私もさっぱり解りません。

と、言うことなので、

既に検証していますが、我が国は弥生時代に入って本格的な稲作が始まり、環濠集落が出来ると共に、集落での自然崇拝の儀式が始まりました。

それまでは呪術的な風習はあったでしょうが、体系的な儀式としては存在してなかったと思います。
そうして現在に伝わる伝説、民話の類は弥生時代から発祥したと思います。

大和こころの源泉は、この時代と想定しています。
なを、大和魂と言う概念は、その環濠集落が徐々に統合されると共に小さくても国家と言う形を目指す様になってから起きてくるものとしています。

実際には大和朝廷成立の過程で確固たるものとなり、後世、平安時代になって紫式部などが抱く概念となったのでしょう。

以上、念の為に、大和こころ、大和魂を考える始原的根拠として書いておきます。

「大和魂」スレッドの初めのころ、伝説、民話について随分と多くの紙面を割いていたのは、この根源を探りたかったからです。
大和こころとは、このあたりをよく理解して頂かないと、単なる平和主義者では不十分と思います。

メンテ
Re: 続・当代世間騙し装置 ( No.678 )
日時: 2015/10/22 22:58
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:RK6HYPq6

>全てマネゴトでやって来たという歴史風土とは、要するに、どれもこれも、どうでも良いと民衆は思っていると思います。神仏混交にせよ、神、仏、どちらでも良いとするさような気質がそうさせたとも言えます。


全てマネゴトでやってきたと言うくだりは置いておきまして

後段の、どっちでも良いと言う気風は、まさしく多神教の特徴で、ある意味でマイナスではありますが、これこそ今後の社会に必要な資質と思います。

まあ、それだけではどうにもなりませんが。

その上で社会の規範を成せば良いと思います。

トインビーも言っていますように西欧文明はいづれ東洋文明にとって変わられるだろうと言う事に符合します。

ですが、トインビーが予想する様になるとは限りません。

その場合、西欧文明の終焉、つまり地獄の世界が待っていることになります。

具体的には、民主主義、資本主義が行き詰まった状態であります。

現代社会を憂うとき、ここまでの視野に立つことが必要ではありませんか。

いくら現在社会の矛盾を追求しても、切り抜ける方策がないでしょう。

アベノミクスを糾弾しても、これに変わる根本的な施策はないでしょう。

要するに文明史的転換が求められているのです。

それができなければ、当分は(数十年)このまま続くと言う事です。
メンテ

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