今日は参院選投票日 ( No.951 ) |
- 日時: 2016/07/10 10:15
- 名前: 満天下有人 ID:oPloO2fo
- 朝から張り切って忙しそうしているのは、TV局の政治番組と政治評論家だけ。
若者は投票所に足を運ぶだろうか、と、意味のない案じ振り。若者以前に社会の中枢を占める世代の者が果たして投票するのだろうか?むしろマジョリテイとしてはこっちの方が大事ではないのか。
政党にだまされるな、争点は有権者が決めるもの、と言ったところで、巧妙に具合悪いことは隠されてしまうのだから、争点など、取り上げるべき事項は、隠されてしまうから、有権者は手も足でない。憲法改正がその典型である。いや、既に2/3を与党が占めるから態々争点などにする必要もないか(笑)。既に円高株安の方向性は決まったようなものだ。で、それに対するアベノミクスはそのままにして参院2/3を占める勢いというのだから、争点など最初から意味も無い。
野党+市民連合が勢いを増している、という評論家も居る、ほんとかな?NHKなど首相は参院選をどう戦ったか、などと、丸で官邸の広報機関よろしく、昨夜、細かく報道していた。投票日の前日、にだ。
加えて都知事選では混迷の様相が出ているという。それは候補者の見え透いた打算がぶつかり合っているだけで、有権者が混迷しているとは思えない。
かくして年々堕落してきたこの国の間接政治は、有権者不在、見苦しい打算の場と化してしまった。今回の参院選はその最たものになるのではないか。戦後ずっと培ってきたものを一気に崩壊させるという意味において。右傾化、独裁国家として。
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Re: 続・当代世間騙し装置 ( No.952 ) |
- 日時: 2016/07/10 12:09
- 名前: 贅六@関西弁 ID:6o2w7hoQ
- 人間、我が身が経験してへん事は「理解の外」ですねん。 なんぼ言うて聞かしても解りまへんのやねェ、これが。
ワテ等みたいに、戦中、戦後、其れから今に至るまで、生きて来た人間も、もう残り少なぅ成って「絶滅危惧種」同様でっさかい、今後はもう誰もあの 軍国主義の抑圧されて沈鬱な世相や、毎日の様な空襲による不安と恐怖の日々や、生きた心地がせなんだ毎日なんか、解れ! 言うての無理ですやろねェ。
今NHKの朝ドラで放映中の「トトねェちゃん」でちょっと前に放映されたシーンに、町内会のおっさんが、オナゴばっかりの母子家庭に、エラそうに言う姿がおましたが、当時、我が家もあの母子家庭とおんなじでおました。ドラマ見てて未だに思い出して胸がムカムカしまっせ。
日本人ちゅうヤツは弱い者虐めが好きで、男手が居らん所帯には安心してエラそうに言いよりましたなァ。このパターンは今の安倍自・公政権と通ずるとこがおまして、財界と金持ち(金の成る木)には優遇しますけど、社会の底辺の者には過酷な政策ばっかりですがな。
この掲示板で、イッチョ前に国士ぶって色々言うてはるお方も、一皮剥いたら自民党政治に首までどっぷり漬かってる、ちゅうことが判ったりして、人間自分の経験せん事は解らんのやなァ、と思いますわ。
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人間、未経験者が増えると同じことを繰り返す。 ( No.953 ) |
- 日時: 2016/07/10 17:06
- 名前: 満天下有人 ID:oPloO2fo
- 全くですな贅六はん。人間というやつは、経験してみないと分からないのです。
原爆二発も落とされて、戦争ってこれほど意味の無い事をやって、毎日の生活を苦しくしてしまうだけで何のいいこともないのに、もう経験者もほとんど居なくなって、知らない者たちがまた同じことを繰り返して行くのでしょうな。
仰る通り、それが日本人の場合、ちょっと陰険な形で繰り返されるでしょう。戦中母子家庭のようなことになって、男が居ないと見るや、お遍路に化けたような如何わしい者が、よく泊まって、そして翌日、何かが盗まれたことに気がついたものです。
一番嫌やだったことは、町内会長による防空訓練でした。冬の寒い時に防火用水をリレーで運ぶあの何の役にも立たない訓練。
余命いくばくもない歳になって、よもや同じことの繰り返しが始る兆候に出会うとは、夢にも思いませんでしたね。これほどデタラメやられても黙ってる、投票率が戦後三番目に低いようで、これでは組織力の自公が圧倒的に強くなる。ほんとに劣化してしまいました。劣化列島です。
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Re: 続・当代世間騙し装置 ( No.954 ) |
- 日時: 2016/07/10 19:19
- 名前: 贅六@関西弁 ID:6o2w7hoQ
- ホンマに可哀そうですなァ、日本人は。
今度の選挙も、今の6時現在で、30数%の投票率やそうで、もう救い様がおまへん。
日本人は今の 隷米植民地ニッポン がそれ程居心地が宜しいんですやろかねェ?
まァねェ、ワテ等も若い頃はそうでしたが、幼い頃から American Culture or Sub Culture にどっぷり漬かって育って来た戦後生まれの連中にとっては、アメリカにコントロールされる事に抵抗感が無い、と言うか、此れで当たり前や、て思てるんですなァ。
此れはもう日本人としての Identity も何もすっかり放棄してしもてる、ちゅう事でおます。
折しも今、アメリカで起きた銃の乱射事件なんか見てても、銃を売ってる店の野蛮な顔した馬鹿親爺が、「銃を所持しても何の問題も無い、ほっといて欲しい」ちゅうてますし、NRAは強烈なロビー活動で必死に銃規制運動を潰してます。
アメリカは、憲法で市民の銃所有が保障されていると言う建国当時の条文が、存続してるそうですけど、余りにも時代錯誤な憲法条文でおます。
アメリカは英国の食い詰めもんが造った国やけど、メイフラワーで遣って来た最初の年に、農業も何も知らん連中ですよってあわや餓死しそうに成ったトコを、先住民に助けてもろて生き延びて、教えてもろた農業で収穫を得た次の秋、先住民も招待して収穫祭=THANKS GIVING DAYを祝ったくせに、時を経ずしてその先住民を虐待する側に回る ちゅう恩知らずな連中ですがな。
その後アメリカを乗っ取る為に、抵抗する先住民を銃で殺戮して太平洋岸のカリフォルニア迄を征服した、此の事に銃が圧倒的な暴力器具として役に立った、銃が無かったら先住民をホロコースト出来なんだので、建国当座は市民に銃を持つ権利を与えたんは、身勝手な話やけど分からんでもおまへん。
そやけど、今は21世紀でっせ。世界中のメジャーな国家はすべて「法治国家」に成ってます。その法治国家の市民に何で銃が要りますねん? 此れは全く狂人の論理でおますわ。
そないなアメリカのカルチュア−に染まった日本人は、もうぜったいに「安保体制」から抜け出せそうにない、と、この頃思えて来ましたなァ。 ホンマに悲しゅうて哀れな日本人でおますわ。議会制民主主義一つ判れへんのやからねェ。
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予想通り、国を終わらせる動きが始まった。 ( No.955 ) |
- 日時: 2016/07/11 05:21
- 名前: 満天下有人 ID:H3c56B22
- 戦後4番目に低かった今回の参院選投票率。
自公で改憲発議に必要な2/3議席を獲得、というよりも国民がその議席を与えた。
シンゾーは更に狂って、これで益々アベノミクスに向って邁進すると破顔一笑して宣言する。どうしても株安円高にして国民生活を苦しくしたいのだ。企業に雇用を控えさせるような状況に持ち込みたいのだ。
もうこの国は終わっていると何度も言ってきたが、それが証明された選挙であった。詐欺師紛いのこんな政治政権のどこが良いのか、変わった国民で充満する国に変貌してしまった。それが証明された。
国民の改憲賛成の理由で一番多いのが、時代遅れの憲法だからという。憲法とはそんなものじゃないだろう。国の独立や、間違ったことをした結果、社会を構成する人間として、時代が古かろうが新しかろうが、その時々の国のきちっとした倫理観に裏打ちされたものであるはずだ。深く洞察する力も無くなってしまって、流行を追う世相が、憲法にまで及んでいる。
そしてアメリカにひきずられて世界中にミサイル担いで戦闘に赴く。終わったね、哀れである。
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予想通り、国を終わらせる動きが始まった(2)>改憲勢力2/3に対する朝日のトンマな記事 ( No.956 ) |
- 日時: 2016/07/11 15:28
- 名前: 満天下有人 ID:H3c56B22
- 改憲勢力が2/3に達した選挙結果、朝日の「憲法論議、有権者を忘れるな」という記事を見て、ほんとにこの国は大マスコミからして間抜けな国になってしまったものだ。
有権者を忘れるな、と言った所で、その有権者が憲法改正のエンジンを備えた政党を選んだのだから、どうしようもないではないか。
いや、シンゾーが改憲隠しをやって争点として浮かばなかったと言い訳しても、そもそも安保関連法案を通した時から、いやその前に秘密保護法を成立させた時から国民は、この政権が憲法改正政党であることくらい知ってる筈だ。
公明党の改憲不要との意見に守られているだけの、こんな弱い護憲意見を言ってるようでは、簡単に踏みにじられてしまう。もっとも国民がそれを願ったのだから、どうでもよいことではあるが。
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安倍首相、12日に経済対策を指示???? ( No.957 ) |
- 日時: 2016/07/11 19:42
- 名前: 満天下有人 ID:H3c56B22
- 一体、アベノミクスを掲げて何年になる?それでもまだ指示しないと経済はよくならないのか?
0金利を活用し内需拡大を図ると言うが、言ってることはリニア新幹線の工事を前倒しして、東京と大阪を二大軸都市として地方活性化を図るというのだが、言葉だけが浮いて、リニア新幹線が具体的にどのように地方活性化につながるのか、いくら考えてもイメージが湧いてこない。
そんなことせずともアベノミクスでGDP600兆円になるのだろ?(笑)。
G7では経済音痴が物笑いとなったが、こんな思いつきガキ小僧の言う事を、いつまでも信じてしまうのだね、日本国民は・・・。アベノミクス3年経っても何の上向き指標も出ていないのに。
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ほらほら、早速に奸計全開のシンゾー内閣総理大臣(1)>改憲論議を仕掛ける ( No.958 ) |
- 日時: 2016/07/12 12:48
- 名前: 満天下有人 ID:wQjynK3s
- 上記タイトルは、今回改憲を求めてジミンに投票された35.19%の有権者に失礼になるので、不適切かも知れない。
前稿で危惧した通り、有権者は選挙争点から意識的に改憲をはずしたジミンの戦略に惑わされたのではないか、改憲は争点になっていないと安堵したのではないか、でもこの政権が改憲自民党案をたたき台にした戦前の憲法に戻そうとする邪悪な意図を知らない筈はないのだから、それを踏まえて敢えて改憲政党に圧倒的な支持を与えたのかと、書いた。
争点から隠されたから、安堵して、消費税先送りをしたシンゾー党に投票したのか、それも一部は事実だろう。だが増税先送りそれだけを以って支持しするのでは浅薄過ぎる。確かに増税問題は国民家計生活にとって、大事な要素を占める。だがそれでも国家財政や家計生活上、国の行く末を左右するほどのものではない。
むしろ改憲の方が将来に大きな比重を持つ。あの満州事変、太平洋戦争の史実を全部捨て去り、いかなる理由であろうとも戦争の本質を復活させるというその点において、有権者はジミン改憲案を知った上で圧倒的な支持をシンゾージミンに与えた。ほんとにそうなのか、事前世論調査では、反対が賛成よりも多かったこともあってその事に一抹の疑問を感じてはいたものの、事実は有権者が確信を持って改憲政党に支持を与えていたことが分かった。
朝日の出口調査で分かったことだが、投票者の49%が改憲を望み、必要ないの44%を大きく上回っている。つまり実際の選択行動において、ジミン改憲を支持したのである。
従ってシンゾー総理大臣が選挙争点から隠していた改憲も、選挙が終わったら表に出してくることも分かっていたのだ!これはすごい洞察力ではないか!そこまで読んで改憲を望んでジミンに投票していたのだ!
選挙が終わった途端に出してきた10日の党本部におけるシンゾー総理の改憲仕掛け表明は、各紙各ネットニュース記事を繋ぐと次の通りだ。 『首相は安倍政権の間は改憲はないとの岡田民主党代表の見解に対し、それは建設的な意見では無いと反論、「どの条文をどのように変えるか」、議論すべきだとした。』
『自民党は、そもそも憲法を改正するということで立党している。(憲法の)どこをどのように変えるということについてもそれぞれ(の党で)議論がある。これからはいよいよ憲法審査会に議論の場がしっかり移っていって、そこで議論し、どの条文をどのように変えるかについて集約されていくのだろうと思う。「自民党改憲草案を踏まえて」与野党で柔軟に議論し、改正項目などの合意形成を図る。自民党としては憲法改正は立党以来の悲願で、政権公約にも書き込んである。ただ、 憲法改正は国民投票で国民に問うべきだ。今後、憲法審査会できっちり議論しながら、国民的な理解が深まる中で、どの条文かについて収斂(しゅうれん)していくことが期待される、そのまま通るとは考えていない。わが党の案をベースにしながら、どう3分の2を構築していくかだ』
これはまずいと思って改憲を争点から隠したのに、有権者が逆に改憲せよとの意見が多い事にビックリ、慌てて改憲論争開始を、いつもの通り野党民進党代表を貶めるという実に狭量な手口で始めようとしている。
このシンゾー記者会見から透き通って見えるものは、一国の内閣総理大臣としては実に浅薄な憲法の位置付けである。深みも一国を支える哲学性は微塵も感じられない。それは「どの条文をどのように変えて行くか」との発言に明確に示されている。憲法で最も大事なことは、前稿でも申したことだが、どの国であれその憲法が誕生するに際し、それを産むに至った歴史的背景があって、それを国民の総意として一国の立ち位置が決めfられたものであり、その結果としてその精神が各条文に散りばめられているものなのだ。
それを大元の精神には触れずして各条文をどうするかという、大きな精神はそっちのけにしてしてしまって、条文の文言の改正をやろうと言うその浅ましい精神で、何が良き昔を取り戻せるというのか・・・それは昔の天皇絶対の国粋国家主義に戻そうとする意図、悪しき改憲の目的だから、発言もそのように「条文を変える」という程度の浅薄な発想でしか憲法を読めないのだ。その本音は、如何にすれば「日米安保、日米同盟」に合致させるかの命題しかないのである。
それが如実に示されているのが、シンゾー発言にある「自民党草案を踏まえて」という発言である。自民党草案など得体の知れない右翼団体・日本会議からの入れ知恵をそのまま鵜呑みにしたに過ぎない。一国が歴史的に遭遇しているその重大な変化など、現憲法が示したような国家国民が遭遇したとてつもない大きな失敗の反省に立った背景などどこにも示されていない。
示されているのは国粋国家主義に戻ろうということだけである。それは天皇を象徴ではなく「元首」に戻すという冒頭からの改憲発想で明らかだ。そして憲法を監視するのは国民では無く、内閣総理大臣であるとする、いきなり太陽が西から昇ってくるような仰天動驚の条項を新たに盛り込んだことにある。
国民はもう3年前の安保関連法に絡ませて出た目茶苦茶な改憲草案のことを忘れてしまったのか。そこに貫かれている思想は国民の基本的人権の更なる推進では無く、逆の国家による監視体制なのである。
それを踏まえて憲法改悪政党を支持したのであれば、これはもうキチがい国家と言わざるを得ない。尤も既に、憲法の番人である最高裁からして基本的人権をないがしろにする国だったのだから、今更言ってもしょうがない事ではあるのだが、次稿でジミン草案をまた復習してみよう。わずか3年で忘れてしまう国民性だから常に復習しておく必要がある。
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ほらほら早速に奸計全開のシンゾー総理大臣改憲論議を仕掛ける(2) ( No.959 ) |
- 日時: 2016/07/16 09:09
- 名前: 満天下有人 ID:9DKn2Z3M
- 改憲自民党草案は、一口で言って、国家の為に国民の主権を著しく制限する所に特徴がある。それはシンゾーが常日頃から昔の良き日本を取り戻そうと言う政治スローガンと重ねあわせれば、要するに戦前の国体優先の国家にし、それに沿った憲法改正が必要だと言ってるのだ.
逐条的にざっと草案を見ても、戦争の為には個人を大幅に封じ込めるというものに過ぎなく、今日においてそれは、如何にアメリカの戦争の先頭に立ってやれるようにするか、それが焦点なのである。
冒頭の第一章に、天皇を象徴でなく、「日本国の元首であり、・・・」と持ってくる意図は何なのか、また天皇の名において政治をやれば、天皇には本能的にひれ伏す日本人の心理もあって上位下達の、戦争に至ったあの官僚政治を天皇の名においてやりやすくなるとの、邪心は見え透いている。
個人的には、この国の政官は、国民がいくら喚いても通じない。だが天皇となると言う事を聞くのではないかとの気持ちがある。現に今上天皇は現在の政治に対し、チョクチョク苦言を含んだ発言をされている。でも後継天皇どなたもさような資質であるとは限らない。利用されてしまう方もおられよう。
個人の基本的人権を制限する著しい箇所は、21条の表現の自由で「集会、結社、及び出版、その他一切の自由は保証する。」としながら、
これに2項が新設され、「前項の規定に関わらず公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、、並びにそれを目的とした活動を行い、並びにそれを目的とした結社をすることはできない。」
この禁止条項の内容が、反社会的であるのか、あまりもの暴政で国民が反乱を(今の我が国ではあり得ないが)起こした時、それが公序良俗に反していると誰が判断するのか・・・・丸であの戦中で、その思想がスパイだとされて摘発され獄中で、拷問を受けて悲惨な死を遂げた多くの著名人のことが思い出される。私も疎開先の小学校で、終戦日から1カ月ほどして、特高警察の残党に警察で1週間ほど詰問されたことがある。まだ11歳だったかな?新しい社会科の教員として赴任してきた先生が、共産党員ではないかと疑い、勉強時間にどのようなことを教えているのか、来る日も来る日も同じ事を聞かれて、敗戦民主主義って一体なんだと、大いに疑問が芽生えたものだった。その時の印象と今が、非常に似ている。自民党憲法改正を呼んでいると、あの頃の忌まわしい雰囲気がよみがえってくる。
表現の自由など全く葬られた時代である。現在でもその兆候=何が公益に反するのか、それは誰が決めるのか、既に政府権力が決める実例が出ている。テレ朝の古館キャスターの降板、NHKクローズアップ現代の国谷弘子女史の降板がそうである。官房長官にたてついて発言に逆らったから、というのが理由だった。それが新たに設置される第九章九十八条の「緊急事態」条項新設によって更に厳しく制限するのが、自民改正案である。
『第九章 緊急事態法
緊急事態の宣言:第九十八条
内閣総理大臣は、わが国に関する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震などによる大規模な自然災害その他法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる』
自衛隊による防衛を主眼としていると読めるが、次にさらりと挿入されている「内乱などにょる社会秩序の混乱」の文言がミソであることは見え見えである。60年安保の時に、改正安保を強引に国会で成立させるために自衛隊、警察、右翼を国会に引き入れてまで成立さしょうとした祖父・岸信介。すさまじいがデモに巻き込まれて、刺されてしまったあの状況が悔しくて、自衛隊が軍事力で弾圧できるようにしたい意図が透けて見えている。
あの時は自衛隊の出動を要請する岸信介に対し、当時の防衛庁長官・赤城宗徳が頑として言う事を聞かず、どうしてもと言うなら、私を踏みつけてやってくれと、気骨のある所を見せたものだ。そして自衛隊の海外派兵も容認する新安保条約に対しては、官房長官の後藤田正春が、これもまた憲法を楯に頑として首を楯に降らなかった。
今回の新条項「緊急事態」では、事前又は事後に国会の承認を得る事としているが、今の国会ではすぐに承認するだろう。昔の赤城防衛庁長官や、後藤田官房長官のような正常感覚を基に、首相に具申する政治家など皆無なのだから、状況判断を間違える危険は、非常に高いと言わざるを得ない。
今の状況なら衆参国会は2/3の勢力を持っているから、事態をよく見極めもせずに、緊急事態発動を容認する可能性が高い。更にそれを可能にするのは、自民改正案では、第十章に、現行憲法の改正は衆参両院の2/3以上の賛成をもとに「国民に」提案せねばならないとしているのに、それを過半数の賛成で良いと、ハードルを滅茶苦茶に下げている。
そして極め付きは、憲法擁護義務として第百二条で、「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と、これまた21世紀にもなって、世界中の常識である近代憲法の根本概念、国民が憲法を通じて政治権力を監視するとの最も基本的な立憲主義の概念を、日本だけが無視するというこれまた仰天動驚の憲法にしようとしているのだ。まあG7でも世界経済状況の認識がトンチンカンで欧米の失笑を買ったくらいだから、この人物一派にとっては法哲学など無関係な、恥知らずなのでどうしようもないことではある。、
今回の選挙では、このような政党に国民が1/3を超える35・19%の、そして議席では2/3の多数の支持を与えたのである。朝日の出口調査では、このような憲法改正を望むものが、49%だったという。55年体制当時ではこの1/3の壁が、簡単に改憲できないようなパワーを持っていたのに、昨今では全く逆様の現象になっている。
まあ、与党の公明党が、目下改正を急がねばならない事態ではないと言ってるし、シンゾー発言も国民投票があるからと、少ししおらしさは見せているから、一挙に軍事国粋主義国家にはならないだろうけど、一番びっくりしたのは、このような右傾化はむしろ政治権力が望んで強い動力に変えて行くのが普通なのに、今回の参院選では逆に国民が、それを望んでいるということが分かり、腰が抜けた。
そして棄権者や反対投票をした者からは、改憲勢力2/3の選挙結果にびっくりして、今頃になって改憲を簡単に決めるな、議論せよとの声が吹きあがっているとの記事(毎日)を目にすると、もう何をかいわんやである。
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トルコクーデター、米連続する無差別多数射殺事件 ( No.960 ) |
- 日時: 2016/07/17 23:05
- 名前: 満天下有人 ID:yJ68zwLA
- この両方の事件から見えてくるものは、違う文化の中で生まれてきた民族には、どうしても譲れない一線があり、それが破られると殺しにまで発展する。
それが怨念の根になって、たまに話合いによってしばしの平和時期も生じてきたが、上辺だけのことで、奥深い所では常に怨念のマグマが渦巻いている。
もう15年も前にそのことについて、中東諸国による反欧の怨念には、英国による第一次大戦の頃から策謀された戦後のアラブ原油支配の為に使った三枚下外交、
1915年のフサイン・マクマホン協定(中東のアラブ民族の独立承認)。 1916年のサイクス・ピコ協定(英仏露による中東分割秘密協定)。 1917年のバルフォア宣言(パレスチナにユダヤ民族の居住地建設容認。
トルコクーデターに見れる各主義グループの怨念の複雑な絡み合いとなって生じた今日のトルコクーデターの遠因は正に怨念の歴史の延長なのだ。大きな怨念としては、度重なる国境線の変更によてズタズタにされてしまったクルド民族。昔から今の地域に居住していたクルド人、それが終戦と共に国境線が敷かれ、それが現在のイラク、シリア、その北に位置するトルコ、この三国に分散されてしまうことになる。
ここに今回のトルコクーデターの原因がある。トルコに居住していたクルド人はトルコ国内でトルコ人の独立国家を創ることを目的として、クルデスタン労働者党・PKKなる組織を立ち上げた。だが悲しいかな戦闘的武闘集団なのだ。だからトルコ政府は折につけ締めてかかる。
トルコ国家対クルド人の対立がトルコ国内で根を張っている。
そして実質上イスラム国ISが支配している隣国シリアから流れ込んでくる難民に手を焼いてシリアとも対立している。 だが今年になって一気にシリア難民がトルコ経由で難民が西ヨーロッパへ流れ出して欧州騒動が起った。この現象は背後でトルコ政府の手引きが無い限りトルコを経由できる筈が無いと見たクルド人PKKが、トルコ軍を動かし、トルコ軍にもエルドアン大統領のやり方に危機を感じてクーデターを起こした。
ロシア紙・スプートニクは、エルドアン大統領は既に脱出していると報道しているが、事実を確認したメデイアは今のところ無い。
も一つの遠因に顔を出して来るのが、未だに英国である。難民が難民先として最後に選んだのが英国だった。でも英国は態度を鮮明にしなかった。既にEU離脱の国民投票のカウントダウンが始まっていたこともあろう。でもそれ以上に、地中海の出口にアラブ国家を創らせないと本音を隠した三枚舌に怨念を持つトルコ。
歴史的に東洋への出口拠点であるトルコは常に、西欧、ロシアの緊張の場となり東洋の火薬庫と呼ばれてきた。そこでフランス人技師のレセップスが別の道としてスエズ運河大工事の提案を、エジプト総督のサイードに(事実上のエジプト国王)提案、当時のエジプト宗主国オスマントルコの支配から逃れようとしていたサーイドと意見が合致して工事に着工。
完成はしたものの財源が底をつき、通常運営経費にも行く詰まってしまい、完成後僅か6年目の1875年に権益を売りに出したのである。これまでスエズの掘削は不可能として工事には一切参加しなかった英国が真っ先に手を出して買収してしまった。開通直後から紅海に出る運河を最も多く利用していたのが英国船舶で、8割は英国籍だったと言う。これに飛びついたのが当時の首相デイズレーリは、国会を通さず英ネイサンロスチャイルドから400万ポンドを買入れて、スエズ運河会社の株式44%を買占めて筆頭株主となり、膨大なスエズ利権を手にしてしまう。
其の後の英国の我がまま振りに業を煮やしたナセル大統領が一方的に国有化してしまい、中東戦争遠因にもなるなど、とにかく遠い極東の島国から手を出してあげても、どうなるものでもない長きにわたり民族間の怨念がマグマとして内臓されている。
我がシンゾー内閣総理大臣様は大枚の国家予算を使って、あたかも米大統領が如く欧州あちこちを飛び回り、イスラエルでもトルコでも難民救済にオカネをつぎ込むことにたじろがないと、黒海か地中海かはたまた紅海で、突然水面下から頭をポッカリ浮かばせたような演説をしまくっていた(笑)。はてさてここでもまた財政悪化、日本スラム化など何のその、追加支援を行うのか・・・・・・
人間というヤツは、これまでの世界大戦にまで拡散されてしまうほど、その怨念が簡単に消えないものであることを証明してきたようなもので、それがここに至って尚、増幅されている。アメリカはアメリカの短い歴史の中で、建国の精神などどこえやら、最近起きた人種間差別である格差の拡大に端を発する怨念が、銃を乱射させている。
この行く先には、何があるのだろうか?何という社会が出て来るのだろう?、いや社会などと言う構造それ自身が、存在しているのだろうか?。
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