Re: 進歩とは・・・進歩をコントロールしなければならない時代に入った ( No.1 ) |
- 日時: 2019/03/18 21:33
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:VXrJ1iWQ
- UP
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Re: 進歩とは・・・進歩をコントロールしなければならない時代に入った ( No.2 ) |
- 日時: 2019/03/20 00:42
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:LAvG7wYc
- ●菩提和讃(ぼだいわさん)
若し人三世一切の仏を知んと欲すれば、法界性を観ずべし。 一切唯心造なりと、衆生おのおの仏性を、受けて生まれしものなれば 一念不生に至るとき、忽ち仏性現前し、老若男女もろともに、その身が即ち仏なり。
しかるに一念迷い初め、本有の仏性見失い、みずから凡夫となるゆえに貪り瞋り痴さの、煩悩しげき三毒に、闇き迷いの日々となる。 また色声香味触と五欲の悦楽追い求め、刹那の夢に酔いしれる 殺生偸盗邪淫慾、悪口両舌綺語妄語、破戒無懺の輩に、いつか救いのありぬべき。
>それ人間の身を受けて、この世に生まれ来ることは、爪の上端に置ける土。
まして尊き仏法の、教えに親しく遇うことは、まこと得がたき縁なり。 かかる時節を失わず、信心決定いたすべし。
人々賢き智慧あれば、春は万の種を蒔き、秋の稔りを待つのみか、衣服家宅に至るまで、遠き計画立てながら、今をも知れぬ後の世の、永き冥路を打ち忘れ、空しく過ごすぞ愚なり。
> 無常の風に誘われて、忽ちこの世を終るとき、何を頼みとなすべきや、あまた資産のあるとても、冥途の用にはならぬもの。 家財重宝持つ人も、携え行くべき途ならず、偕老比翼の契いもしばし浮世の夢ならん。
> 兄弟朋友ありとして、伴い行くことさらになし、出入りの息の絶えぬれば、野辺の送りを営みて、老いも若きも仇野の、空の煙と消え失せん。
朝夕撫でし黒髪も、蓬が根の塵となる。 かかる憂き目のあるゆえに、ひたすら菩提を願うべし。 弘誓の願を身につけて、忍辱精進怠らず、布施や愛語にこころざし、十善の道歩みつつ、他己をも自己と覚るならば、これぞ菩薩の浄土なり。
観世の慧眼明らかに、弘く衆生に回向して、ともに濁世を渡るべし。 尚ぶらくは人間の、受くる形はそのままに、仏の姿にかわらねば、本来より具えし霊明の、一仏心に覚むとき、この身すなわち仏にて、仏が仏を念ずれば、一声唱うる称名も、諸仏の浄土に通徹す。
日々仏に近づきて、礼拝供養も懇ろに、香花燈燭とりささげ、粥飯茶果等供えつつ、身口意三輪浄らかに、称名念仏経陀羅尼、坐禅観法修すれば浄土はもとよりわが身にて、心が即ち仏なり。 つらつらこの身を観ずるに、生生世世の父母や、一切衆生にいたるまで、その恩愛の深きこと、天の極り無きごとし。 されば誓願たてまつり、無明の眠りを覚しつつ、行住坐臥に怠らず、一心勇猛に修業して、無辺の衆生を慈しみ、菩提の道に趣かせ、本有の仏性発露して、不報の恩を報ぜんと、般若の船に掉さして、涅槃の岸に到るべし。
前回書いた孟子の言葉、
「足るを知る者は富む」
>足るを知る者は富むとは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。
菩提和讃と内容は似ています。
ところが現代人は、民主主義の名の下に、自らの欲望、権利、自由を無制限に得られると思い込み、日々、その目的達成に執着しています。
進歩、合理性は、そのための手段として皆に受け入れられて我欲を双子の関係で存在します。 そこまでして、何が得られるか、欲望、権利が達成できるのか。
かつて秦の始皇帝は不老長寿の薬を求めて止まなかった。 殷の紂王は「酒池肉林」の極みを求めた。 則天武后は権力の限りを手にした。 淫蕩の限りを尽くしたローマ帝国 第5代皇帝・ネロも満足していたか。 あれだけ栄華を極めた太閤秀吉も「浪速のことも夢のまた夢」で人生を締めくくった。
分類学という分野がある、 物事を限りなく分類することが分類の目的ではない。 無限の分類は、すなわち未分類と同じこと。
同じように無限の自由は、不自由となる。 ところでね、
無限の進歩はどのようになるのであろう。 無限の進歩と言うよりも、進歩のための進歩が一人歩きすれば、どうなるのであろう。
カーナビや携帯電話、インターネットテレビまでは、何とか使いこなせる人が多い。 それでも、どれだだけに人がギブアップしているだろう。 それでも付いて来られる可能性があるところまでは理解できる。
この私でも全く手に会わない進歩したIT商品がある。 問題は、そのようなものと取り組んでいる一方で人間らしさを失っていないかと言うことである。
菩提和讃や孟子の言葉を思い出す、心の余裕があるか。 現代社会の進歩は、人間の身の丈を越して進んでしまい。
科学技術に振り回され続けているのではなかろうか。 何事につけても進歩は必要で大事なことであるが、その有り様を見直すことも必要ではないか。
人間性を見失ってまでも進歩を追い求めることはない。
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ITの街構想 ( No.3 ) |
- 日時: 2020/07/28 17:33
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:Rj6UiAXk
- 最先端都市「スーパーシティ」とは? 2030年の街づくりを支える10分野
人工知能(AI )やビッグデータを活用し、社会のあり方を根本から変えるような都市設計の動きが国際的に急速に進展している。内閣府は、2030年頃に実現される最先端都市「スーパーシティ」構想に実現に向けて、国家戦略特区制度を活用し、2019年夏以降に公募で選定した複数の自治体で実証を開始する予定だ。政府は2030年の街づくりについてどんな構想をしているのか。
内閣府が推進する「スーパーシティ」構想とは 内閣府の国際戦略特区は2018年11月末、「第3回『スーパーシティ』構想の実現に向けた有識者懇談会」を開催した。第四次産業革命を先行的に体現し、革新的な暮らしやすさを実現する最先端都市「スーパーシティ」構想の考え方をとりまとめた中間報告書を公表した。
世界最先端の技術を実証するだけが目標ではない。第四次産業革命後に国民が住みたいと思う、より良い未来の社会、生活を包括的に先行実現するショーケースづくりを目指している。
「スーパーシティ」の基本の構成要素として、以下の4つを挙げている。
未来像 住民の参画 強い首長 技術を実装できる企業
「未来像」では、物流や医療・介護、教育など領域にまたがる社会の未来像の先行実現を目指している。
<未来像の構成要素(10分野)> 移動:自動走行、データ活用による交通量管理・駐車管理など 物流:自動配送、ドローン配達など 支払い:キャッシュレスなど 行政:ワンスオンリーなど 医療・介護:AI ホスピタル、データ活用、オンライン(遠隔)診療・医薬品配達など 教育:AI 活用、遠隔教育など エネルギー・水:データ活用によるスマートシステムなど 環境・ゴミ:データ活用によるスマートシステムなど 防災:緊急時の自立エネルギー供給、防災システムなど 防犯・安全:ロボット監視など
内閣府では、10分野のうち少なくとも5つの領域以上で、実証事業レベルではなく、2030年頃に実現される未来像を域内限定で完全実施することを目指している。
>「スーパーシティ」構想実現で変わる暮らし では、「スーパーシティ」構想の実現で国民の生活はどう変わるのだろうか。
街なかでは、キャッシュレス、自動走行・自動配送、自動ゴミ収集の利用イメージを紹介している。
ここで、キャッシュレスの最近の動きを紹介したい。日本では、海外諸国と比較して、キャッシュレス化の進展が遅れている状況にある。
こういった背景を受け、政府では、今後10年間(2027年6月まで)でキャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とする目標を掲げている。
政府は、2019年10月に実施予定の消費税の税率引き上げにあたって、キャッシュレス決済した消費者へのポイント還元を検討している。ポイントを発行するカード会社などを通じて還元し、会社負担分を政府の予算で補助することを視野にいれている。
>トヨタが手がける実証都市「Woven City」 静岡県裾野市で2021年着工スタート
プロジェクトでは、人々が生活を送るリアルな環境のもとで、自動運転をはじめ、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などの導入や検証が行なえる実証都市のスタイルが提示されている。
しかも、その構想は極めて具体的だ。実際にウーブン・シティの建設地は、2020年末に閉鎖予定であるトヨタ自動車東日本・東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用すると決定済みで、着工は2021年からスタート。街の設計はデンマークの著名な建築家ビャルケ・インゲルス氏が担当する。
初期はトヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、2000名程度の住民が暮らすことを想定。将来的には175エーカー(約70万8000平方メートル)の規模で街づくりを進めるという。折しも2020年は5Gの本格商用化がスタートする。コネクテッドで実現する未来の街が、トヨタの手によって具体化するのだ。
詳しくみると、街を走る”道路”の構想も練られており、カテゴリー別に大きく下記の3タイプに分けられるという。
1)スピードが速い車両専用の道として、「e-Palette」など完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティのみが走行する道 2)歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存するプロムナードのような道 3)歩行者専用の公園内歩道のような道
それらの道が網の目のように織り込まれることで、使い勝手が考慮された街作りとなっている。
また、e-Paletteは人の輸送やモノの配達に加えて、移動用店舗としても活用。街の中心部や各ブロックごとには、人々の集いの場として様々な公園・広場が作られ、住民同士もつながり合うコミュニティが形成される。さらに街の建物は主にカーボンニュートラルな木材が使われ、インフラ設備は暮らしを支える燃料電池発電も含めてすべて地下に設置。屋根には太陽光発電パネルを設置するなどして、街作りを環境との調和やサステイナビリティを前提として進めていくという。
今回の発表にはトヨタの豊田章男社長が登壇。「ゼロから街を作り上げることは、街のインフラの根幹となるデジタルオペレーティングシステムも含めた将来技術の開発に向け、非常にユニークな機会となる。当プロジェクトでは、もっといい暮らしとMobility for Allを私たちと一緒に追求していきたい方すべての参画を歓迎する」と述べた。
未来の都市をいち早く体験したいと思っている人にとっては打ってつけのエリアとなることだろう。
https://www.automesseweb.jp/2020/01/21/318182
(引用終わり)
何か勘違いしているのではなかろうか。
便利であっても、こんなに管理された街に住んで、本当に幸せなのであろうか。
幸せとは便利さであろうか。
人間は、混沌の中で自分を見出すことに生きがいを得るのではなかろうか。
ITの街など、非人間的な街ではなかろうか。
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