Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.47 ) |
- 日時: 2009/11/16 11:40
- 名前: 役立ちの住人
- 老後年金生活をしながらボランティアしている人を近所にも多く見かけます。
田舎の廃墟に移り住んで、農業に取り組んでいる若者もたくさんいます。 何の権利も資格も資本も必要ではありんません。 人間が生きて行く手段はいくらでもあります。
仕事とは何でしょうか? 給料を受け取ることでしょうか? 肩書きが得られないから、給料がもらえないから、給料が安いから、恥ずかしいから、それは人間の本来的な仕事とは関係なく。 社会によって、歪んだ社会によって押し付けられた価値観です。
社会はそれぞれの役割、役立ちによってできています。
通貨の無い時代から、国家さえない時代から、人間は働き生きてきました。 本来人間にとって仕事とは、生きて行く手段であると共に、他者への役立ちや生産そのものへの喜びです。 こうした喜びが、人間の性質から消えてなくなることはありません。
人間をゆがめているのは社会のほうです。 歴史が証明しています。
人間は社会次第でどのようにも変わります。 人間をさらに歪めて行く社会を目指すのでしょうか? 人間性を取り戻す社会を目指すのでしょうか?
それぞれの価値観によって、何を目指すかは自由ですが、社会によって歪んだ人間、を基準に、歪んだ社会を目指すのであれば。 ここでの取り組みも議論も何の価値も無いことになります。
私たちは魔法使いでも神様でもありません。 最大の公正と自由を保障することでも得られない希望は、叶えることは出来ません、本人の努力以外にはどんな方法も手段もないでしょう。 それは、どれほど社会学が、人類学が、経済学が、哲学が進んでも変わることはありません。 逆にこれらを全て否定したところで変わる事はありません。
ここでは現実が課題です。私たちは小説家でも漫画家でも金権政治家でもありません。 最善を探し、目指す以外に方法は無いのです。 社会の発展を後戻りさせること、制限すること、臭い物に蓋をし、問題を先送りするのではなく、積極的な方法をみつけてゆきましょう。
>「悪貨は良貨を駆逐する」などの例えがあっているか知りませんが、10人の仲間のうち3人が悪い事(怠惰)を思い立てばそれに引きずられます。 反対に、良いことは7人くらいが実践しなければ皆は動きません。
十人の内七人が、良いことを実践するような価値観、社会制度にしてゆこうではありませんか。
金持ちが尊敬される世の中であるならば、社会への役立ちのみが、金持ちになれる手段になるような社会を作ればいいのではないでしょうか? そのために何から手をつけなければならないか、そこに議論の余地があるように思うのですが、どうでしょうか?
働きたくない人は、働かなくてもいいじゃありませんか。 強制はするべきではありません。
失業者さえも社会での役割の一つです。 公正を実現させても就職が望めないなら、分にあった生活、分にあった喜び、分にあった役割を自分で見つけてゆくしかありません。 社会は、社会の責任を負ってくれている彼らを、軽蔑するかのような風潮を捨て、本当に軽蔑しなければならない相手を見極めることができる文化を育てて行かなくてはなりません。
一定の生活を保証する責任は、社会にあると思いますが、社会や消費者に何も提供しない人が、高い報酬を受け取れなくする責任も社会にはあると思います。
これらが正しく行われないために、不正な手段を探し、不正な手段を作り出そうとする人々が現れ、得た利得の大きさゆえに、尊敬され、さらに利権を生み出す。 働きたくないが金持ちになりたい、そうした風潮がさらに強まってしまう。 なんの役立ちも生み出さないこうした地位が、社会を歪めています。
歪んだ社会を正すこと意外に、私たちに出来ることはありません。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.48 ) |
- 日時: 2009/11/16 12:08
- 名前: 役立ちの住人
- 大量生産、科学技術、原理原則、貨幣も含めて、仰るとおり全て善でも悪でもないですね。
利己的な目的に利用されたに過ぎません。
ただ私は、新たな問題が起こったというより、人間の力が大きくなってきたために、問題が、強調されていると言った方が的を得ているように思います。 これらは人間次第で、どのようにでも使うことが出来ます。
自由主義が生まれてからは、それでも全体としては少しずつ改善されている、とも感じます。
仰るように、一度利己主義に陥った人間の欲望には限りがありません。
人間は、実際に行動に移した欲望によって、人格を形成して行くということが解っています。 人間は社会の底辺に暮らし、不正を行わなければ、しだいに欲望は小さくなって行きます。 逆に不正によって、大きな力を得ると欲望は限りなく拡大して行きます。
これには社会制度が大きく関っているということになると思います。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.49 ) |
- 日時: 2009/11/16 12:22
- 名前: 天の橋立の愚痴人間
- 役立ちの住人 さん、
貴方は、しっかりとした御考えの持ち主でもあり、失礼ですが、仮にそんなにお金が無くとも充足して生きられる御方と想像します。 しかしながら、
>老後年金生活をしながらボランティアしている人を近所にも多く見かけます。
この人たちも、すでに充足されていて貧困の問題の対象者では無いのではありませんか。
>田舎の廃墟に移り住んで、農業に取り組んでいる若者もたくさんいます。 何の権利も資格も資本も必要ではありんません。
当地でも、都会から脱サラしてこられている方がありますが、その人たちは何処でも生きて行ける才覚が十分にある人と見受けます。 一般的には該当しません。
>仕事とは何でしょうか? >給料を受け取ることでしょうか?
どんな形にせよ、最低でも1家族20万円、出来れば30万円の収入が無ければ困るものです。 子供の養育に関しても、別に義務教育だけでよいと思う方がおれれても、それは親の勝手と言うもの。 社会の仕組みがそうではない現在、子供自身に特別の能力がないかぎり、生きて行く手段を付けさせてやりたいというのも親心と思います。
ところで、その20万、30万の収入がどうしても得られない人たちのことを貧困の問題として扱っているのです。 事実、そう言う方たちが随分といます。
>人間が生きて行く手段はいくらでもあります。
昔は、そう言う機会がかなりありました。 身近な左官、大工の親方のところへ行けば何かの仕事にありつけたものです。 金がないから、自給を図ると言って畑を作ることも、都市部の住んでいる多くの困窮者には不可能なことです。 その上に核家族化が進み、家族全体で何とかなると言うような時代でもありません。 さらに、毎月、家賃を払わねばならない人たちは深刻なものがあります。
そう言った無形のセイフティネットが現在の社会では働かなくなってしまっているのです。
ですから、現代社会で困窮する人たちは、平安時代のような大昔のような過酷な環境に落としいれられようとしているのです。
以前にも書きましたが、この春、私の友人も経済的な悩みで自殺してしまいました。 年齢も50歳半ばで、どうしても職に就くことができなくて、最終的には年収は50万円くらいであったようです。
テレビでも、有り金を使い果たし孤独死している人の話がたまに出てきますが、全国で言えばすでに同じような環境で行き詰まっている人が相当いるでしょう。
何時の時代でもある話しですが、今後はこういった状況が増えることはあっても無くはならないでしょう。 一方の繁栄を見れば、近代国家を自認するならば、システムとして何とかしなければならないことと思います。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.50 ) |
- 日時: 2009/11/16 12:58
- 名前: 役立ちの住人
- 国民年金であれば、夫婦で十万円あまりの家庭もたくさんあります。
私はボランティアをされている彼らをたくさん知っています。 彼らが自殺を図ったことなど聞いたことがありません。
ご飯を食べさせてもらうことを条件に、農家で手伝わせてもらう若者も何人か出会いました。 単に仕事が無いからという人もいましたが、現在は自給自足に近い生活を送り、貧しくとも楽しんでいる人もいます。 子供の進学だけが悩みの種だといっていました。
そういう意味では、自殺の原因は社会というより、本人の価値観や社会の風潮に、または金融に、より大きな原因があるようです。
しかし、だからといって社会の責任が無くなるものではありません。 ここで一番必要なのは、社会が彼らにどんな援助をすることが理想であるか。 援助できる能力が社会にあるかどうかだと思います。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.52 ) |
- 日時: 2009/11/16 15:30
- 名前: 天の橋立の愚痴人間
- 「私の信条は一言にしてつくすと、善良なる平凡人たらんことを期するだけである。もとより当初から信条と申すような堅苦しい自意識をもって進んだわけではなかった。平凡人を期して、つとめて善良を求めこそするが、晩成をも大成をも念願せず、むしろ小成でもよろしい。未成に終わるかもしれないが、達成すれば結構だと思っている。むろん、これらいっさいの言葉は自分一個のことであり、範とするには足りないのである。ドングリのせいくらべばかりでは世の中は進むわけはないから、超凡人すなわち超人が出なければ社会の進歩も革新も出来ない道理だ。そういう英傑や天才が各界に現れることは希望してやまないし、凡人が超人を望んで奮起することもまた歓迎しないのではない。ただ自分は上述のごとき心地をもって半意識的に進んできたと憶えるだけである。」
これは偉大な国語学者の新村 出先生の言葉です。
その新村先生の短歌に、
「足るを知り己を知ればいますでに身にあまる幸をおもえ喜ぶ」
とあります。
上の言葉で、役立ちの住人さんの心境も垣間見られるような気がします。
明治以来、民主主義を取り入れてきた恩恵も喜ばねばなりませんが、同時に失った日本人らしい心使いも大きなものと思いますね。
最近になって島根で起きた女子大生殺害事件の内容もそうですが、2年前に起きた英国の女性を殺害した市橋容疑者にネットでファンクラブができて現在1000人近くが集まっていると聞きます。
まことに現代の人間の心の荒廃は想像以上に進んでいると言うことです。
此処まできた社会の仕組みを糾すには、それ以前の我々の心の問題を考えなければならないと思います。
>この社会を作ってしまった我々の、次の世代に対する、最低限の責任です。
この言葉は、本当に噛み締めて考えなければなりません。 ネットの掲示板に投稿される大部分は老人ですが、単なる批判、批評ではなく、今後の社会に対する、切実な責任感を持って対応したいものですね。
反戦主義者さんも、何か行動を起こされているようですが、貴方も言葉だけでない御方と御見受けします。
私などは、思いだけで一杯でありますが、御互いに現実にめげずに頑張りたいものです。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.53 ) |
- 日時: 2011/07/01 09:41
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:52nF3jHs
- アングロサクソン研究の姉妹編です。
政治は当分手が付けられないテイタラクです。 当分は啓蒙に走るよりありません。
ここでも反戦主義者さんをはじめ多くの方が、懐かしい貴重な意見を述べられています。 再度、読み返していただきたい。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.54 ) |
- 日時: 2013/09/29 17:46
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:5mo.jQ0c
- 平和ぼけもん さんが、怒りのスレッド「邪悪なり、アメリカ共和党」を立ち上げられました。
アメリカを糾弾すること、すなわち、日本の現状を糾弾する事です。 アメリカ問題は、グッキーさんも「オキュパイ運動」追跡するスレッドを立てておられます。
私も、参考の為に、過去の経緯を示したスレッドをUPしておきますので、皆さん、アメリカ主導の社会と言うものが、どのようなものか、認識を新たにされて、トコトン追求しようではありませんか。
お後は、
新鮮な「邪悪なり、アメリカ共和党」スレッドでやりましょう。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.55 ) |
- 日時: 2013/10/08 23:19
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:SzDFJTGg
- UP
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人間社会の研究 ( No.56 ) |
- 日時: 2017/08/19 20:10
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:HCc5ejl6
- アメリカの社会の事から入って、生活と言う事につい色々と意見が出ていました。
このころは、満天下さん、役立ちの住人さん、反戦主義者さん等の常連が活発に意見交換をされていました。
ピューリタリズム研究と言うよりも、それに端を発して現代日本人の生活を考えているようです。
懐かしく思いUPさせていただきます。
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Re: アメリカ研究<ピューリタニズム ( No.57 ) |
- 日時: 2018/01/08 21:23
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:oqU/sg6w
- UP
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