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[3092] イギリスのEU離脱問題。
日時: 2019/01/18 14:10
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:gj82fufc

英国「EU離脱危機」!
英下院はメイ首相の提案を賛成202票、反対432票の圧倒的大差で否決した。英BBC放送によれば、下院史上でもっとも大差による政府案否決という。メイ首相は修正した離脱案を示す構えだが、議会が同意せず「合意なき離脱」になる可能性も強まっている

一時、イギリスのEU離脱は決まった様であるが、反対する国民が増えてきている。
北アイルランドとイギリスは、国境なき、関税なき自由に往来しているが、北アイルランドはEUに加盟しており、イギリスが離脱すれば、そうは行かなくなる。
次にあげるように、EUに加盟していることによって庶民の生活も自由さがある。
しかしながら、その様な事を理由で反対する人たちは、元々、それほど不自由なく生活を楽しめる人たちの思いである。
それに対して、EU統合の悪い点で挙げた理由によって追い詰められた人達の意見は、少数でもあり表に出てこない。
我が国でも同じで、安倍自民党政権の政策で恩恵を感じている層は、反安倍には動かない。
国民とは、この様なものである。
イギリス政権がEU離脱を決めた理由は定かでないが、経済のグローバル化の弊害を取り除くと言う理由ならば、それは将来を見越した卓見であるが、民主主義を狂信する世の中、そういう先験者の意見は認められないのが常である。

ここで、改めてEU統合(社会のグローバル化)の意味を見ておきましょう。

良い点その1.
(ヨーロッパの平和と共栄を実現)
EUのアイデアが初めて登場したのは、第二次世界大戦中まで遡ります。ヨーロッパは比較的狭い土地にたくさんの国がひしめいている地域なので、その歴史は戦争の歴史と言っても過言ではないほど、戦乱に満ちていました。

しかし、EUによってヨーロッパ全体がひとつになり、栄える方向へと進んだことはひとつのメリットとして挙げられるのではないでしょうか。

良い点その2.
(移動や通信の自由化)
EUに加盟している国の間では、移動も簡単です。
通信費も安く、モノの移動も自由なので、ヨーロッパ中のさまざまな商品が手に入ります。さらにEUで流通する商品全体には厳しい安全基準が設けられているので、そういった安心感もメリットのひとつ。

良い点その3.
(協力して、科学の発展に貢献)
科学の最先端を切り拓くために、EUは全体がハブとして機能しています。科学者が移動して協力することも容易になりますし、資金も集めやすくなります。
その結果、科学者人口は世界のたった5%であるにも関わらず、世界の研究成果のなんと25%がEUによるものとなっているそう。

良い点その4.
(軍事力を結集して、防衛に当たれる)
ヨーロッパの安全保障は、NATOに加盟することでアメリカの影響を強く受けてきました。しかし現在の状況においては、自立した安全保障や防衛をできるようにしていくことが必要なのかもしれません。
EUには、軍事同盟的な側面もあります。いざというときには27ヶ国が協力することで、アメリカ・ロシアに次ぐ、世界第3位の軍事力で防衛に当たることができるのです。

良い点その5.
(経済発展にいい影響を及ぼす)
EUに加盟することで、大きな経済的メリットを得られるという面も無視できません。隣国への輸出が500%増加し、新しい雇用を生み出すことにもつながります。
近年EUに加盟した国は、加盟しなかった場合に比べてGDPが112%に伸びているという研究結果も出ているほど。

良い点その6.
(インフラや社会制度の整備)
ヨーロッパには、まだまだ経済的基盤が強くない国がいくつかあります。こうした国々がEUに加盟することで、その協力のもと、インフラや社会制度を整備することができるのです。

悪い点その1.
(透明性が担保されていない)
懐疑派の人たちは「EUは透明性が低い」と指摘しており、EU議会への不信感から投票率は年々低下の一途を辿っています。
きちんと説明責任を果たし、組織が信頼に足る存在となることが課題とされているんです。

悪い点その2.
(大量に流入する移民問題)
ヨーロッパは2015年以来、中東やアフリカなどから流入する移民・難民が爆発的に増加し、難民危機と呼ばれる状態に陥っています。一部の国が多数の難民を受け入れて疲弊していて、難民発生の地域に隣接している国は、孤立した状態に…。
今でも難民の流入は続いていて、現時点でさまざまな対策が取られているものの、未だ決定的なものはありません。

悪い点その3
(金融政策が制限される)
EUの通過といえばユーロに統一されている、というイメージかもしれませんが、じつはEUに加盟している国のすべてがユーロを導入しているわけではありません。
通貨の調整が自由にできなくなるため、景気のコントロールなどが困難になるのです。ギリシャ危機が大きな問題になったのも、ユーロに関係している部分が大きいのです。

悪い点その4.
(地域間格差の拡大)
通貨の統一による為替の固定により、地域間の格差も大きく広がっています。EU内での時給は、最低で4ユーロ、最高では40ユーロと、10倍もの開きがあるそうです。
高い技術力を持ち、輸出に強い国がある一方で、そうでない国は困窮しています。

(引用終り)

如何でしょう。
一般庶民にとって、EU統合は理想的に見えても、悪い点、3・4の弊害は社会の根底を覆すものであり、他の良いところは、これが悪くなると全て消滅するものである。
社会のリーダーである政治は、これを取り上げなければならない。
アホな安倍では無理だろうが、さすがイギリスの政治家と思っていたが、間違っていたのであろうか。

悪い点その3については、次のスレッドを参照。

[ギリシャ危機のその後→債務不履行=デフォルト]

http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3083


メンテ

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欧州議会 ( No.1 )
日時: 2019/01/18 16:34
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:gj82fufc

EUのバカらしい法律

EUの最初の目的は、そもそも関税障壁を撤廃して、域内の経済を活性化することでした。しかし、EUは役所として肥大化してしまい、次第に、わけのわからない法律を作るようになりました。

そのような法律の少なからずに実現性がなく、各国の事情を反映していないので、ビジネスや法務にとって大きな足かせになっています。

例えばタンポンの消費税を決める法律、掃除機の吸引力がすごすぎてはいけない、ゴム手袋は洗剤を扱えなければならない、スーパーで売られるキュウリとバナナは曲がっていてはいけない、ミネラルウオーターのボトルには「脱水症状を防ぎます」と書いてはならない等です。
長靴を買う場合、長靴をどのように使用、保管、手入れをするかなどの説明が細かく記さねばならない。

なぜこんなバカげた法律がたくさん作られるかというと、EU関係者には、様々な企業や政府内部の人が、ロビーストを使って圧力をかけているからです。ロビーストというのは、お客さんからお金をもらって、政治家やマスコミを使って、作られる法律をお客さんの有利にする弁護士や広告代理店やコンサルタントのことです。

こういう法律があるおかげで、ヨーロッパの掃除機の吸引力は低く、部屋がなかなか綺麗になりません。部屋があまりにも汚いので、こんな規制が必要だと思っている人は誰もいません。

EUの役人はこういうバカげたことを決めるのに多大な時間とお金を費やしています。でもEU関連機関の役人の給料は大変高く、待遇は国連よりも遥かに良いのです。

例えば2014年にリークされたデータによると、AD-11というジョブランクの中間管理職の年収は1600万円程度です。この年収には住宅手当や子ども手当が含まれますが、国際機関職員という特殊な立場なので、所得税は13.4 %とEU諸国よりも低いため、手取りは1250万円で、これはイギリス首相の手取り給料よりも高くなります。80%のEU職員は駐在手当も受け取っており、家庭手当と合わせると、中間管理職の場合、総計は月に20万円になります。

こういうお給料を維持するために、意味不明な仕事を沢山作らないといけません。だから掃除機の吸引力はとても重要です。

その他、例えばEUのデータ保護指令というIT関連の規制は、データセンターの個人データはEU域外に保存してはいけません、といっていますが、しかし現在はクラウドやインターネットの発達で、データは世界各地に保存されていたりしますので、全くナンセンスなことをいっています。そういう規制に対応するために、テック業界の人も困り果てていることもあります。

イギリスで話題になるのがEU人権規約という法律で、これは、EU域内で守られるべき人権を規定したものですが、その内容があまりにも理想的かつ大雑把なので、それを悪用して訴訟を起こす人がいるので、会社や役所は困り果てています。例えばパブで転んで怪我したのはEU人権規約違反だから5億円払え、とかそういう話です。


(引用終わり)

最近の我が国でも、そうであるが、やたらと細かい規制を作っているようだ。
しまいには、箸の上げ下げ、コップの持ち方まで法で規制したいのであろう。
IQだけが発達した人間が、次から次へと規制を思いつくものだから、庶民はやってはいられない。
メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.2 )
日時: 2019/01/19 20:44
名前: 追分の三五郎 ID:SEIaPc8g

古今東西、人の集まる所には何らかの組織が生まれ、その組織の決まりや規約が出来ます。

するとその「決まり」や「規約」を利用してせっせと私利私欲を肥やす奴が出て来ます。身近な所では日本の「役人」や「政治家」世界では国連の「発展途上国」の代表やその職員、彼等は碌な分担金も拠出せず、立場を利用して報酬や給料をたっぷり取り込む。そして大国の「思惑」を実現する為に、自国の「票」を金で売り、小遣い稼ぎをします。全く「蛆虫」です。

EUとて同じ事、ブリュッセルに集まって来る各国の代表は、碌な仕事もせずに結構な報酬を取り贅沢三昧。『戦争を亡くし、自由な経済活動』を促進する最初の理想は何処へやら、今やエゴの突き付け合いに成って居ます。
抑々それが嫌で「英国」は離脱を敢行したのですが、英国にとっては失う物も多かったのです。残留派の“キャメロン”は多寡を括って居ましたから、離脱の条件に付いては殆ど考えて居なかった物が、ご存じの様に51vs49の僅差で離脱派が勝利した。すると如何ですか、離脱を煽って居た政治家連中が続々と政権を“離脱”したりして英国は大混乱‼ 昔、チャーチルが自嘲した様に、アングロサクソンも意外とバカだった訳です。

当節、世界中が“民主主義”“協調主義”“平和主義”から離れて行って居る様で、極端に言うと世界は「中世に逆戻り」して居るかの様な様相を呈して居ます。 本当に嘆かわしい事です!
メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.3 )
日時: 2019/03/17 15:56
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:wCRBnSCQ

EU離脱に関するメイ首相の提案をめぐって、今週は、イギリス下院で、3月12日、13日、14日と三日連続で審議、採決が行われた。

 まず、政府が提案したEU離脱協定案が採決にかけられ、賛成242票、反対391票で否決された。149票もの大差である。メイ首相は、前日の11日にEUのユンケル委員長と会談し、アイルランド国境問題について法的拘束力を持つ打開策を講じることで合意したが、その甲斐もなく議会で承認されなかった。

2カ月前の1月15日の採決では、メイ首相の提案するEU離脱案が、202票対432票で否決されており、そのときよりも差は縮まったが、保守党内の離脱派の反対は覆らなかった。その背景には、コックス法務長官が、「政府提案だとイギリスがEUの関税同盟から抜けられない可能性がまだ残る」という見解を表明したことがある。政府の一員でありながら、「法の支配」の原則を守ったこの説明で、保守党の強硬派は反対に回ったという。

このイギリスの迷走劇を巡っては、国際政治の観点からも民主主義論の視点からも、様々な論点が浮かび上がってくる。今回はその問題点を論じてみたい。

>EU離脱をめぐる争点は次のようなもの。


EU離脱をかけた国民投票では、「移民」、「経済」、「安全保障・外交」の3つの分野が大きな争点となりました。

>移民

中東での戦況が悪化するにつれ、中東諸国と陸続きであるヨーロッパには移民が多く流入しました。ヨーロッパの中でもとりわけ社会保障が手厚いといわれているイギリスを目指す移民が多くいました。

しかしながら移民が来ることで職が無くなったり、税金が余分にかかるなど、イギリス人の間では不満が相次いでいました。そのため、国民投票では「移民」が重要な争点となりました。

残留派
イギリス政府は今年の2月、EU域内からの移民労働者に対し、社会保障費の給付を最初の4年間は制限できることでEUと合意しました。

離脱派
一方で離脱派はこの合意では不十分で、EUにイギリスが加盟したままである場合、今後も移民は増え続けると批判していました。

>経済

残留派

残留派は、イギリスの輸出のおよそ半分がEU向けたものであり、離脱するということは関税のかからない「単一市場」へのアクセスを失い、新たに関税を課せられる可能性があると指摘していました。

またEUから離脱すれば、EUが自由貿易協定を結ぶ50を超える国との貿易で恩恵を受けることが難しくなるとも言われていて、輸出産業は打撃を受けることになると主張されていました。

離脱派
離脱派は、イギリスが単独で中国やインドなどと自由貿易交渉を進めたほうが他のEU加盟国の承認を得ずとも協定を結べることから、貿易においてメリットがると言っていました。

また、EUが設ける金融規制が国際的な金融センター「シティー」の競争力を奪っているとして、離脱して規制が緩和されればビジネスの柔軟性が高まり、金融センターの競争力は逆に向上するのではないかとも言われていました。

>安全保障・外交

残留派

残留派は、EUから離脱すれば、テロ対策に必要な犯罪歴や国境審査の記録を始めとした情報を加盟国と簡単に共有できなくなると主張していました。
外交交渉においては、イギリス単独よりEUの一員として交渉に当たったほうがより大きな影響力を与えることが出来るのではないかと言っていました。

離脱派

離脱派は、情報面での協力はEUと行うよりアメリカやカナダなど英語圏の国々と行うほうが有益だと主張しています。

かなりの接戦ではありましたが、経済的なメリットから残留派が有利であると多くの人が述べていました。それなのになぜイギリスはEUを離脱してしまったのでしょうか?

生活水準への不満とエリートへの反発

生活水準へのエリート層に対する反発が離脱を引き起こしたといわれています。

日本人にとっては少し理解するのが難しいですよね。日本は中流階級が多いといわれており、「あの人は上流階級だ」「あの人は下層階級だ」なんて言いませんよね。しかしながら、イギリスでは未だこれらの階級制度は暗黙の了解として存在しているのです。

「欧州統合はエリート層が引っ張り、大衆層が足を引っ張る(危機感をあおる)」とよく言われており、エリート層による統合であると言われることがあります。

経済情勢が厳しかった1980年代以降、エリート層が「域内市場統合によって市場が活性化される」「域内市場統合はやらねばならない」と言ってきたのが実情です。

残留派の代表格であるキャメロン首相も屈指のエリートです。生活水準への不満を抱く人々は、「キャメロン首相は移民を抑制すると言っておきながら、ちっとも抑えないじゃないか。結局エリート達は今の現状に満足し、税金を無駄に使っているだけじゃないか。」という反発が起こってしましました。

投票する人は、今の生活に変化を求めたのです。

離脱による貿易への影響

EU域内の貿易は現在、関税がかかっていません。しかしながら当然のことですが、イギリスが離脱した場合、域内の国に輸出する際に関税がかかる可能性があります。

今までであれば、関税のかからないイギリスで製品を生産するほうがよかったため、日本からイギリスを経由してEU各国に輸出している企業が多く存在しています。今後はこれらの企業の販売への影響が懸念されます。

>日本との関係

日本経済のかなめである「日産自動車」、「トヨタ自動車」、「ホンダ」の3社は、去年1年間にイギリス国内で合わせて78万台余りの自動車を生産しました。

そのうちの多くがEU各国に輸出されています。自動車は額が額ですので、自動車産業には大きな影響が出ると指摘されていました。さらに、イギリスとEU各国の間でものを輸送する際に、今は行っていない通関手続きまで必要になってしまうために、時間と手間がかかるのです。


日本との関係は別にして、争点は主に経済的な利便性であり、庶民にとってどちらが良いかというもの。
だが、経済的には一長一短があり、決定的にはならない。
庶民にとってはそうであるが、企業側にして見れは、EUに加盟しているほうが得をする。

国民投票の結果が離脱賛成となったのは、それなりに納得できるところ。
しかしながら、企業の方でも死活問題、必死で抵抗をしているのであろう。

ここで議会というもの、どこの国でも概、議会は企業側にたつ。
メイ首相は、どちらかと言えば離脱賛成の立場の様である。
我が国の馬鹿安倍とは違って、企業の方ばかり見ていない様である。

現状の経済的な分析では、現れてこない何かがあるとすれば、国民投票で示されたEU離脱の意思は、その何かを感じているのではないか。
私はメイ首相を応援したい。

最後に、蛇足になるかも知れないが、イギリスという国の特殊性も見ておきましょう。

 第一は、パックス・ブリタニカは70年前に終わったのに、イギリス人がいつまでもそれが続いているかのような幻想を抱いているのではないか、ということである。

 18世紀初頭にイギリスは、オランダを抑えて、7つの海を支配する覇権国となった。「世界一の大国」イギリスが支配する世界秩序をパックス・ブリタニカと呼ぶが、それは、第二次世界大戦終了まで約250年間続く。その後を襲ったのがアメリカで、今はパックス・アメリカーナの時代である。

 19世紀半ばに、ドイツやイタリアが統一すると、イギリスは欧州大陸諸国間の調整役を任じてきた。第一次大戦後、ドイツに対して寛大な政策をとったのは、対独強硬派のフランスとのバランスをとるためである。ヒトラーに対して宥和政策を展開したのもそうであり、ナチスをボルシェヴィキのソ連に対する防護壁として利用したのである。この政策がヒトラーを増長させ、第二次世界大戦へとつながるのであるが、バランサーとしての強大なイギリスの力がよく理解できる

第二に、なぜ第二次大戦後にヨーロッパの統合が推し進められ、現在のEUにまで至ったのかということである。それは、「二度と戦争のない世界を作ろう」という崇高な理想に基づいたものなのである。

 普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と近代の戦争は、フランスとドイツの争いであった。したがって、戦争の原因となった資源(鉄と石炭)の獲得競争を終わらせるため、ヨーロッパ全体で資源管理を行おうという発想が出てきたのである。

 そこで、まず設立されたのが欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)や原子力共同体(EURATOM)である。次いで、市場を統合し、EECという経済共同体に発展し、その後、通貨の統合にまで至ったのだ。加盟国も増加し、イギリスは1973年に加盟している。統合の度合いも深まっていった。こうしてEUの今日があるのである。今や、かつての敵同士、フランスとドイツが協調してEUを支える状況になっている。

 第二次大戦までは、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアというヨーロッパの大国が世界に対して大きな発言権を持っていた。しかし、第二次大戦後は、アメリカとソ連、そして今はアメリカと中国という大国に対して、ヨーロッパが団結しなければ重みを持たない。欧州統合は、国際社会における地位という観点から重要な意味を持つのである。欧州大陸から孤立したイギリスでは、世界で枢要な役割を果たせない。

 しかも経済がグローバル化した今日、イギリスにある自動車工場が、世界各地、とりわけ欧州大陸から部品を調達しているように、EUから離脱して関税を課すことは大きなマイナスをもたらす。「合意なき離脱」に備えて、企業がイギリスから撤退しているのは当然である。

 第三の問題点は、民主主義の行方である。今のイギリスの混乱の発端は、2016年に行われたEUからの離脱についての国民投票にある。2015年12月の世論調査ではEU残留派が過半数で、残留派のキャメロン首相は安心して国民投票に踏み切った。ところが蓋を開けてみれば結果は離脱派の勝利。ブレグジット(Brexit)が決定づけられた。

 代議制(間接)民主主義の国で、国民投票や住民投票といった直接民主主義的手法を採ることの是非は議論されねばならない。三権分立の国、アメリカの大統領選は、いわば国民投票であり、トランプのような人物でも選ばれてしまう。モンテスキューやルソーの理想が体現されたとはいえ、問題が多いのは今のアメリカを見ればよく分かる。

 その点で、イギリスや日本のような議院内閣制は、国民が議員を選ぶが、首相は議員が選ぶというように、ワンクッション置いている。そのことで、直接民主主義のリスクを軽減できているのである。しかし、国民投票にはそのメリットはなく、ポピュリズムの嵐をもろに受けることになる。

※ この様な背景も、イギリス議会ではEU離脱に反対する要素としてあるのではないか。

メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.4 )
日時: 2019/03/18 06:19
名前: William Wallece ID:i602Scec

英国のEU離脱がなかなか前へ進まないのは、英国国会議員の迷いや、メイ首相の求心力の無さ、だけによるものでは有りません。勿論、英国民の軽佻浮薄によるモノだけでもありません。

ある一面、此のEU離脱は、ドイツを中心とした大陸のメンバーによる、色々な法律や取り決めが、英国の誇りと財布を甚く傷付けて居る、と英国民が思った、事から発したと言う人も有りますが、最近に成って、此の混迷はEU離脱の動きに乗じて、或る思想を抱いた結社の様なモノが、アンダーグラウンドで色々と画策しているのではないかと言う噂が囁かれて来ました。

それは、【CANZUK】と言う、顕在して居るか居ないか正体不明の結社の様なものですが、英国の政治筋の裏側で大真面目に取り沙汰されて居るのだそうです。

且っては“陽の沈まぬ国”「大英帝国」と世界に誇った国が、第二次大戦で戦勝国と成った物の、今迄の植民地が戦後次々に独立をして行き、名目上は緩やかな英連邦の一員として女王を君主として頂いているが、実態はそれぞれ独立した国として機能し活動している現在、Great Britainとは名ばかりの、ユーラシア大陸の西の果ての海に浮かぶ小さな国に成って仕舞ったのです。
更に、EU連合と言う構想がヨーロッパで持ち上がり、英国も逡巡したうえ、その加盟国に成ったが、大陸の連中に良い様にされて居るという不満が、日を追って増して来たのです。事実、EU連合の色々な法律や取り決めは、英国にとってかなり承服しがたいものも有ります。

其れが昂じて、遂に「EU離脱」と言う国民投票の結果に成ったのですが、離れるとなると今度は色々不利や困難な事が持ち上がり、今の英国は、正直なところ退くも成らず進むも成らぬ、恰も“バランス・ボール”の上に立って居る様な状態です。

其処で持ち上がって来たのが、上記の「CANZUK」で、且っての英国人の誇りと郷愁を甚くくすぐろ物なのです。

傍から見れば、そんなこと今の世界情勢から見れば如何にも現実離れして居ると思われるのですが、何が起きるか解らないのが当節の世界政治の事、万に一つ、此れが起きるかも知れません。それで無くとも世界は『中世』へ逆行して居るようですからね。
メンテ
Re:  Great Britain <  William Wallece さん ( No.5 )
日時: 2019/03/18 10:23
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:VXrJ1iWQ

William Wallece さん、始めまして。
お名前から察するに、貴方は英国かヨーロッパの方の様に思います。
糾弾掲示板に興味を持っていただいて感激です。

ところで、冒頭の
「軽佻浮薄(ケイチョウフハク)」と言う言葉ですが、実際には別の言葉で置き換える場合が多く、余り耳にしません。

>意味
@言動が軽はずみで浮ついていること。また、そのさま。
A自己の信念がなく、言動がそのときの時流や流行などに流されやすいこと。また、そのさま

この様な言葉を選択されていることにも外国の方故に、巧みな日本語を習得されている様子が伺えます。

また、“陽の沈まぬ国”「大英帝国」と言う文章の選択も面白く感じました。

「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」などと言った、アジアの諸国とはスケールが違います。

本題に入ります。
私が前回書いたことは、EU離脱か残留かと言えば、概は現実の経済問題で話合われ、どちらかが一方的に優勢になることは難しく思います。
現実の経済問題を離れれば別の展開もあるでしょうが。

その一つにイギリス庶民の、漠然とした現体制(市場主義経済)に対する不安、不満があると思っていました。
それとは別に、

>※ この様な背景も、イギリス議会ではEU離脱に反対する要素としてあるのではないか。
と言う表現で何かを感じていました。

それに対して貴方は、次のように展開されています。

>【CANZUK】と言う、顕在して居るか居ないか正体不明の結社の様なものですが・・

CANZUKとは、調べてみますと、カナダ、オーストラリア、ニュジーランドなど、旧英国領の主だった国がイギリスを中心として纏まろうという目的の組織のようです。
組織と言っても具体的に事務局などがある訳でもなく、その様な思いをもっているグループの総称のように思います。
日本で言えば右翼のよう存在と思ってよいでしょう。

イギリス王室がある限り、イギリスの誇りは続くでしょう。
私は日本の天皇制を含めて、これを否定している訳ではありません。

万事、合理性が良いとする現代社会が、本当に人間社会に適しているとは思いません。
ですが、その民族の誇りが覇権主義につながったり、唯我独尊になっては困ります。

この話とは別に「ジョンブル魂」と言うものに興味を持っています。
アメリカの「開拓者魂」と同じように、民族の心根であり根性と思います。
それが外に向かわない限り、大切な民族の土壌と思います。

世界で右傾化が進んでいると言われていますが、普段はほとんど意識に上がらない、このような感情が持ち上がっていると言えましょう。
何故、今、と言うことになると、それだけ現状の社会(グローバル化)に矛盾を感じ始めているのではないでしょうか。

なにはともあれ、
生々しい意見を有難うございました。

メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.6 )
日時: 2019/03/22 11:10
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:xYxwNd9E

>(ルームバーグ): 英国民の間で欧州連合(EU)離脱撤回を求める声が広がり、オンラインの嘆願書に100万を超える署名が集まった。特にメイ首相の20日の演説を受けて、離脱反対への支持が急速に高まっている。
.

メイ首相は20日に行った国民への演説で、EU離脱プロセスが行き詰まった原因は議会にあると非難し、離脱に賛成票を投じた国民に対して自分は味方だと訴えた。首相がこの演説で何を成し遂げようとしたかは不明だが、俳優や著名人がこぞってソーシャルメディアのフォロワーに首相の計画への反対を呼び掛けるような事態になるとは想像していなかっただろう。
.

議会が用意した嘆願書のウェブサイトには署名が殺到し、サイトは繰り返しダウンしている。ミュージシャンのアニー・レノックスや俳優のヒュー・グラント、コメディアンのデービッド・ミッチェルらが離脱撤回への支持を表明した。
.

英下院で嘆願書を担当する委員会はツイッターで、「毎分2000近い署名が集まっている」とし、過去に例を見ないほどの速いペースだと説明した。
.

嘆願書のウェブサイトへのリンクはフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを通じて大きく広がり、署名の数はロンドン時間21日午後3時(日本時間22日午前0時)少し前に100万の大台を突破した。
.

英国では署名が10万人を超えた嘆願書について、議会で議論に付すか検討の対象になる。


(EUとは)

欧州連合(おうしゅうれんごう、英: European Union、略称:EU)は、マーストリヒト条約により設立されたヨーロッパの地域統合体。

欧州連合では欧州連合条約の発効前に調印されていた単一欧州議定書によって市場統合が実現し、またシェンゲン協定により域内での国境通過にかかる手続きなどの負担を大幅に削減した。さらに欧州連合条約発効後によって外交・安全保障分野と司法・内務分野での枠組みが新たに設けられ、ユーロの導入による通貨統合が進められている。このほかにも欧州議会の直接選挙が実施されたり、欧州連合基本権憲章が採択されたりするなど、欧州連合の市民の概念が具現化されつつある。加盟国数も欧州経済共同体設立を定めたローマ条約発効時(1967年)の6か国から、2013年7月のクロアチア加盟により28か国にまで増えている。

EUが拡大してきたのは、競争が厳しくなり、より大きなものへの寄りかかることによって安寧を求めたいと言う心情からであろう。
実質的には、域内の交易の自由、通行の自由などがあり、それを良しとしている。
また統合することによって弱小国にはEUからの支援の体制もある。

一方で、経済的側面のみならず、EUの制約は司法、生活習慣など内政面でも強化され、その規制に困惑する状況も起きている。
国家の上に国家を作ったようなものであり、将来、世界国家を夢見る場合、その初めであろう。
この様なことも人類の歴史と見れば、納得も出来るであろう。

しかしながら、世界国家を言う場合、すでに国連と言う組織があるが、国連が世界国家として機能してないことは解るであろう。
国連が世界国家として機能してない理由も解るはず。

EUは、その原因を解った上での統合を目指しているのか、
否、おそらく、本当の困難な事情を先送り、または安易に考えて統合を進めていると思う。
もともとEUの発足は、同じような環境の6カ国が協定を結ぶことから始まった、貿易協定に近いもの。

その後の拡大の手法に疑問を感じる。
だが論理的(理想的)に見れば、統合は望ましく見えるであろう。

EU統合の理想の陰に次のような事態が生じている。

EU全体の失業率はアメリカの失業率を超え、周辺の非加盟国のそれを随分と上回っている。
EU域内の弱肉強食が酷いと言うことである。

どこの国でも政府発表の資料の根拠は経済全体の統計によっている。
その統計は、調子の良い企業の状況を集合しているものであり、困窮する企業の思いは伝わらない。
EU統合の陰で困窮している人たちの現状は伝わっては来ないが、失業率の問題ははっきりと現実を現している。

EUが加盟国の支援をしていると言っても、それは金融面のことであり、ギリシャを見てもスペインを見ても、債権として支援国を圧迫するのみであり、決して基本的な国つくりの支援をしているのではない。

我が国のおいても政府の発表と、国民生活の実態に乖離があるように、EUの成功の話にも本当にEU加盟国全体の環境を表しているのであろうか。

それでも周辺諸国がEU加盟を求めるのは、強大な暴力組織を前に、系列に入ることにより自分の安全を得ようとする地域暴力団の思いと共通するものがあるのではないか。
参加しておかないと、より大きな困難があるという強迫観念に近いものであろう。

EU統合の本質は、巨大資本による経済統合であり、名目の美辞麗句はいずれ破綻するであろう。
だが、イギリスのようなEUの中でも力のある国では、まだEUの理想に浮かれる余裕があるのである。

EU統合の論理はアングロサクソン流の上からの偽善の押し付けであり、底辺から積みあがってきたものではないのである。



(参 考)

ノルウェー

ノルウェーはEUとは距離を置いている。ノルウェーは1973年と1995年の拡大のさいにそれぞれ欧州連合(欧州諸共同体)加盟条約に調印していたが、それらの条約の批准をめぐって国民投票で是非が問われ、いずれも反対する票が上回り、実際には欧州連合(欧州諸共同体)加盟に至らなかった。また1992年6月2日、マーストリヒト条約批准にあたってデンマークでは国民投票が実施されたが、僅差で批准反対票が上回り、さらにはイギリスにおいても議会で批准が拒否される事態が起きた。さらに従来の基本条約を修正するニース条約の批准においても、基本条約を修正するさいに国民投票の実施が憲法で義務付けられているアイルランドにおいて批准が拒否された。これらについてはいずれもその後の協議で特例を設けるなどの対応がなされ、改めて批准が諮られ可決されてきた。

2015年の調査でもノルウェー有権者の約7割がEU加盟に反対している。 もしEUに加盟すればEU側の主張や法(共通農業政策、共通の刑法など)に従うことが求められる。 よってノルウェーは自国の主権を最大限に行使するため、EUではなく、欧州自由貿易連合に加盟している。 EFTA加盟国の一人当たり所得はEUの約1.5倍である。

アイスランド

2015年、もはやアイスランドは欧州連合に加盟する意志がないことを欧州委員会とEU大統領に通告した。自国通貨アイスランド・クローナを有するアイスランドは、2008年のデフォルト以来、通貨暴落の恩恵を受けて輸出増で景気が順調に回復した。2007年には1ドル60アイスランド・クローナだったが、債務不履行の後に1ドル125アイスランド・クローナまで暴落。この通貨安はアイスランドの輸出産業、例えば観光業に追い風を与え、2011年度には56万人の観光客を呼び込み、国家全体として輸出主導の景気回復によって3%を越える経済成長を記録した。2012年には失業率を4.5%にまで改善させた。この数字はEUの平均失業率よりもはるかに低い。

スイス

スイスは1992年にEU加盟のための申請を行ったが、その後EEAに加盟するかどうかの国民投票においてスイス国民がEEA非加盟を選択した。それ以降EU加盟のための交渉は停止していた。 その後スイス国民党が中心となって動き、スイス下院でEU加盟申請を取り下げる決定を下した。そして2016年6月にスイス上院が1992年の加盟申請を無効化する決定をしたことにより、スイスはEUへの加盟を公式に辞退した。
メンテ
EUの実態 ( No.7 )
日時: 2019/04/02 15:19
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:IH3cGjTw

イギリス国民がEUからの離脱(ブレグジット)を選んだのは16年6月のこと。それから約2年半にわたり、英議会はすったもんだの大騒動を繰り広げてきた。だが、離脱発効までいよいよ残り17日に迫った3月12日夜、ついにその狂騒曲も終わりを迎える......はずだった。

イギリス国民がEUからの離脱(ブレグジット)を選んだのは16年6月のこと。それから約2年半にわたり、英議会はすったもんだの大騒動を繰り広げてきた。だが、離脱発効までいよいよ残り17日に迫った3月12日夜、ついにその狂騒曲も終わりを迎える......はずだった。

以前から報道されているように、この問題は実にややこしい。
メイ首相の離脱案が通らないと言う理由に、メイ首相の考える条件付離脱に反対し、無条件に離脱せよと言う意見と、離脱そのものに反対する意見が交差している。

>そのEUの実態とは

EUは現在、創設以来、最大の危機にある。欧州債務・ユーロ危機以降、経済はほぼゼロ成長が続き、失業率は10%近く、ギリシャ債務危機という爆弾も抱え込んだままだ。

そこに追い打ちをかえるように起きた未曽有の難民危機、テロの続発……。調査機関「ピュー・リサーチ・センター」が今春、英仏独など欧州の主要10ヵ国で行った世論調査では、EUに好意的な意見を持つ人は51%しかいない。

近年、先進国における「民主主義の赤字」が指摘されるが、その最たるものがEUの統治制度だろう。

超国家組織であるEUでは、選挙の洗礼を経ていないブリュッセルのエリート官僚が巨大な権限を握って政策や規則を決め、加盟国はそれに従わなければならない。各国の選挙で選ばれる欧州議会はあるものの、立法権はなく、その権限は限定的である。

EUの規則は一説に2万に上るとされる。かつては店頭に並ぶバナナの長さやキュウリの湾曲率を定めたものまであり、「現場を知らないエリートの発想」と市民感情を逆撫でしたこともある。

そして現行の統治制度の問題点は、民主主義を担保する「説明責任」がどこにあるのか、極めてあいまいになっていることである。

議会制民主主義の母国・英国では、民主主義を育んできたという自負から、EUの非民主的な在り方への批判が強い。成文憲法を持たず、慣習法を尊重する英国が自国の最高裁の上にEUの欧州司法裁判所をいただくことは、EUによる「法的植民地化」だとの反発さえある。

欧州統合プロジェクトは冷戦終結後、政治統合へ大きく舵を切った。しかしその内実は、器は立派にしても、各国国民に「EU市民」のアイデンティティを芽生えさせることのない、民意を置き去りにしたものとなっている。

EUの創設を定めた1992年調印のマーストリヒト条約はそもそも、フランスでの承認を求める国民投票でわずか51%の支持しか得ていない。統合の旗振り役であるフランスにおいてでさえ国民の半数しか支持していないにもかかわらず、エリート層が強引に推進してきたのが近年の統合プロジェクトの実態である。

金融政策は加盟国で統一しながら、財政政策は各国でバラバラという構造的な大欠陥は、ユーロ危機の発生後、厳しく批判される。しかし、エスタブリシュメント層はそれまで、ユーロを欧州統合という理想の輝かしい象徴としてアピールしていたのである。

EUエリート官僚による統治は、形だけの規制で加盟国の同一化を図るが、地域の事情を省みることなく終始してきた。
結局はEUが掲げた理想とは裏腹に、加盟国の間にも弱肉強食のグリーバル化を推進することになり、その上に、各国の財政問題にも注文をつけ手足を縛ることになっている。

結果は最強国ドイツの独断場になり、かつてのナチスを思い恐怖を感じる人も出てきている。
EU、そのものの存在の是非が問題であるのである。
欧州の平和と言う美名の下に何があったのであろう。

欧州と言う多種多様な民族、国家、さらにはしスラム避難人も含めて、皆の幸せの為に手を取り合って行こうなどと言う奇特な思いが浮かび上がったのかね。

そりゃあ、信じられないよ。

メンテ
イギリスのEU離脱騒ぎの怪(イギリス紳士のやることは、我々には理解できない) ( No.8 )
日時: 2019/04/02 15:10
名前: 天橋立の愚痴人間 ID:IH3cGjTw

イギリス国民がEUからの離脱(ブレグジット)を選んだのは16年6月のこと。それから約2年半にわたり、英議会はすったもんだの大騒動を繰り広げてきた。だが、離脱発効までいよいよ残り17日に迫った3月12日夜、ついにその狂騒曲も終わりを迎える......はずだった。

イギリス国民がEUからの離脱(ブレグジット)を選んだのは16年6月のこと。それから約2年半にわたり、英議会はすったもんだの大騒動を繰り広げてきた。だが、離脱発効までいよいよ残り17日に迫った3月12日夜、ついにその狂騒曲も終わりを迎える......はずだった。

以前から報道されているように、この問題は実にややこしい。
メイ首相の離脱案が通らないと言う理由に、メイ首相の考える条件付離脱に反対し、無条件に離脱せよと言う意見と、離脱そのものに反対する意見が交差している。

※ どうも、国民投票のとおり離脱することを望む声の方が多そうだ。
さっさと離脱すればよいのに。
そこがイギリス紳士は違うのであろう。

こんなイギリスの騒動など、高みの見物をしてればよい。


>さて、ついでに次のような話も紹介しておきます。


イギリスで愛されているジョークにこんなものがある。田舎道を運転していた男が車を止め、道端の若者に「町への行き方を教えてくれないか」と聞く。すると若者は頭をかきながら答える。「ええと、僕だったらここからは出発しませんが......」

ざっと言うと、これこそがブレグジット(イギリスのEU離脱)の問題点だ。イギリスはあまりにも深くEUと絡み合ってきたから、その関係をほどいていくのは、単純に「後退」するよりもずっと難しいことが明らかになってきた。

結局、イギリスの有権者が2016年の国民投票で(辛うじて)待ったをかけるまで、歴代英政権はひたすら統合の深化を目指し、数十年にわたってEUと数々の条約や協定を結び続けた。

今なおEU離脱を望んでいないイギリス人は大勢いるし、離脱を望む人もブレグジット後のイギリスをどうしたいのか意見が一致していない──その事実を見れば、メイ政権の迷走ぶりも理解できる。

「論理的」な解決法は、英政府が妥協的ブレグジットで手を打つことだろう。つまり、移動の自由の廃止や、EUへの拠出停止、欧州司法裁判所の管轄からの離脱など、ブレグジット支持者の主要な要求のいくつかにきちんと取り組む。それでいて同時に、EUと近しい関係も保つことだ。そのせいでイギリスは自由に減税ができず、EUの規制から逃れられず、独自の貿易協定が結べないかもしれない。

実際、この妥協的ブレグジットこそ、メイ首相が実行しようとしてきたものだ。もともと「残留派」だったメイは、投票で示された国民の意思を実現すると約束したが、「ハードブレグジット」が本意ではないことは分かり切っていた。

問題は、メイの戦略が二兎を追う者は一兎をも得ず、に見えること。残留派は単純に離脱したくないし、微妙に国家主権を取り戻す程度の恩恵では「割に合わない?」と考えている。

一方で、熱狂的なブレグジット支持派はこれを「BRINO(Brexit In Name Only、名ばかりブレグジット)」と呼ぶ。離脱派の多くにとって、国民投票は単なるEU拒絶というだけでなく、世界経済の中でイギリスが新たな立ち位置を築いていくことへの期待の意味合いもあった。

メイのスタンスは、EU内の発言権も失う上、EUの規制からも逃れられないという、両派の最悪の側面を採用している、と危惧する声も上がる。7月に外相を辞任したジョンソンは、イギリスがひょっとすると「EUを回る衛星の立場から抜け出せなくなる」と発言している。

EUは「最後の最後まで」交渉に応じないことで悪名高い。ユンケル欧州委員長らEUリーダーたちは、イギリスからの一連の提案を「妄想」「夢想」「非現実的」と一蹴して拒み続けた。EU懐疑派から見れば、これこそまさにEUのやり方だ。提案をはねつけ、新たな譲歩を迫り、先延ばしにし、曖昧にする。

イギリスは経済的打撃や混乱を避けようと必死だが、EUは自らの存続しか考えない。離脱のプロセスを困難で苦痛で高くつくようにすることで、EUは他の加盟国が反旗を翻すのを思いとどまらせることができる。この瀬戸際政策のせいで、イギリスが交渉期限の2019年3月に合意に達しないまま離脱し、WTOの規制に従わなければならなくなるという「交渉決裂シナリオ」の可能性は高まりつつある。これは多くのイギリス国民が望むところではない。

でも同時に、多くの離脱派は、イギリスが道理を通しているのにEUはそうしていないと感じている。彼らは、離脱がほぼ不可能な会員制クラブ、という考えを嫌っているし、EUが互恵的関係を結ぼうとせず、イギリスを罰することに熱心になっているのを腹立たしく思っている。


>頭のジョークを台無しにするようだが、イギリスは「間違った場所」から出発しているだけでなく、目的地すらよく分かっていないのかもしれない。


※ その通り、離脱騒ぎで何をやっているかも解っていない。
メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.9 )
日時: 2019/04/04 23:43
名前: 贅六@関西弁 ID:TU1pbjD6

現在の、イギリス議会の混迷を、政治家を「チンパンジー」に置き換えて議場を描いた風刺漫画が出て居ますけど、此れこそがホンマの「猿芝居」と言うんでっしゃろなァ。

今イギリスは、政治家夫々が自分は何を目指してるんか? よう分からん状態に成ってますねんで。 イギリスのこの状態を招いたんは、国民投票に踏み切った“キャメロン首相”だすが、彼も心中では国民投票が「離脱」と言う結果に成ろうとは、思いもせなんだ訳で、イギリス国民は「EU残留」を選ぶと多寡を括ってた節がおます。イヤ、彼は「残留」を確信してたんやと思いまっせ。

それが思いもよらず「離脱」と言う結果に成り、「残留」派のキャメロンはウロが来て『ワシャ知らん!』とさっさと逃げ出してしもた。其処へ持って来て「離脱」をリードしてきた連中も、よう考えて見たら、その難しさに後悔の念已み難く、こいつ等も「一抜けた!」と逃げ出した。 ホンマに無責任極まりない話で、物事に動ぜず、困難に立ち向かう、ジョン・ブル魂は何処へ行ったんや! ちゅうお粗末なアングロサクソンの醜態振りでおます。

イギリス内閣の「メイ首相」は離脱に関する協定案を三回も程出したのに、み〜んな議会に拒否されてしもて、オバはんの責任や無いのに、求心力はもう無いに等しい。

此の話、ワテら日本にも無関係でない!ちゅう処に看過出来ん物がおます。離脱協定の締結はもう三回も延期したし、此の侭行ったら「合意無き離脱」に突入する恐れも十分におます。そう成ると、イギリスはヨーロッパの『逸れ者』に成りますし、何よりも経済はガタガタに成る可能性大でおます。それも自業自得と言う事ですやろけど、此れまでイギリスと其れなりに繋がりを持って居た、関係各国にも大きな影響を及ぼすだけに、しょうもない事をして呉れたもんやと、恨み節の一つも言いとう成りますなァ。
メンテ
Re: イギリスのEU離脱問題。 ( No.10 )
日時: 2019/04/05 01:00
名前: William Wallece ID:YVCkb6io

ヨーロッパの民族性を表わす言葉に、

『フランス人は考えてから走り出す、イギリス人は走りながら考える、スペイン人は走ってから考える』と言う言葉が有りますが、

私は長い間、此れはイギリス人とフランス人を入れ替えるべきだと思って居ました。 ところがここ数年のイギリスの混乱を見ていると、今のイギリスの状況は、イギリス人とスペイン人を入れ替えなければ成らない、と言う思いに駆られて居ます。

イギリス人、所謂“アングロサクソン”は少々の事に動ぜず、周到に謀事を企てて、おもむろに事に及ぶ。 そしてしばしば狡賢く策を弄する、とさえ見られて居ました。

所が直近のイギリス人の周章狼狽振りは如何でしょう? 自ら望んで起こした行動の、事、志と異なる先行きが見えて来た事に対して、表面だけでもどっしりと落ち着きを見せて収集にあたる姿など何処へやら、アタフタと徒に狼狽えるばかりで、チンパンジーの国会風景に擬えられる無様な姿は、一体イギリス人に何が有ったのだろうと、不思議に思わせられます。

元来、アングロサクソンの、特にインテリ・ジェントルマンと言われる男たちは、夫々が『俺こそが正論である。諸公は俺に倣うべきだ!』と言う信念を持って居て、頑固にその節を通すと言う癖が有るのだが、此処に来てその癖がマイナスに作用して、全く国論を集約出来ないと言う、アリ地獄のような状態に陥って居る、と私は見て居ます。

アングロサクソンは、もっと冷静に、現実的に、物事を処理する連中だと見て居ましたが、今の混迷ぶりを見ていると、皆がムキに成って意地を張り合い、それで居て、まるで劣勢に浮足立った戦場の兵士の如く、風刺画で皮肉られた様に、ライオンに襲われたチンパンジーの様に、ギャー、ギャー騒ぐばかりです。

事、此処に至ったのは自らまいた種なのだから、もういい加減で冷静に妥協点を纏め、離脱の終結を謀らなければ、本当に世界の笑いものに成りかねません。

アングロサクソンの作った『大英帝国』等と言うものは、あまり好きではないけれど、もういい加減で静かに成って呉れないと、静かな夜の眠りに浸る事も儘成りませんからね。
メンテ

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