[3340] EU統合とギリシャ危機を検証する
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- 日時: 2020/06/16 15:49
- 名前: 天橋立の愚痴人間
ID:19enxoEE
- 他のスレッドで(通貨発行権→間違った常識)通貨の問題を取り上げました。
このついでに、ここでも通貨と言うものを見直してみましょう。
ギリシャ危機の事はご存じと思います。 ギリシャが財政不足の為に、EUその他の国から借金をして返済が不可能になり国家財政が破綻したということです。
通貨発行権をギリシャ政府がもっていたならば、政策に必要な通貨を増刷し借金などしなくてもよかったはずです。 まあ、終わったことは別として、今からでもギリシャ政府が通貨を増刷し、借金を返せば、どのようになるのでしょう。
殆どの借金はEU諸国からのようです。 要するにEU諸国の基軸通貨、ユーロで借りているのです。
そこへギリシャが新たに発行した通貨で返すと言っても、ユーロと同じ価値woEUが認めなけれは紙くずと一緒です。 円とドルの様に、それを換金する比率が為替相場であり、諸般の情勢から決めています。
ユーロと新しく発行したギリシャ通貨の比率は、実際はなく、仮に1対100としましょう。 ギリシャがEUから借り入れた借金が1兆ユーロとすれは、ギリシャの新し通貨では100兆ユーロ分を返さねばなりません。 100兆でも1000兆でもギリシャにとっては印刷時間が延びるだけで問題にはなりません。
この様な取引をされては通貨の借り貸しが成り立ちません。 国(この場合通貨発行権を持つ主体と言いましょう)と国の通貨の貸し借りなど無いことになります。 否、必要であれば、どこの国でも必要な通貨は自国で供給できるのです。 もちろん、各国は自国の発行通貨量にはハイパーインフレなどが起き、経済自体が破綻しないように発行量を管理しなくてはなりませんが。
それは、それで完結した話になるのですが、実際の世界は、その様にはなっていません。 資本主義経済に体制は、常に経済のグローバル化を目指し、貿易を拡大するとともに、資金(通貨)も世界中に展開していくことを望みます。
通貨の交換時に換算しやすいために基軸通貨を作りました。 商品が世界に流通するように、通貨(金融)も世界を駆け巡っています。 為替相場が安定しなければ不換紙幣(通貨)の取引(金融取引)は成り立たないのです。
ところでEU統合の主目的は。通貨のユーロ統合です。 先に言ったギリシャはEUに加盟した時点で通貨発行権を失いました。 ですから、実際は自国の通貨を発行して返済に充てることはできません。 スペインの財政危機も同じ理由によるものです。
要するに経済のグローバル化、EUのような経済圏の統合は、庶民の生活に大きなメリットを与えていることも事実ですが。その陰で、一部の地域、人間は、その体制の為に追い込まれ困窮する結果となっているのです。
これは資本主義経済のシステムの本質が弱肉強食であることを物語り、EU統合など経済のグローバル化が進むほど、その矛盾が露呈しているということです。
この様なことを進めているのは、金融資本で彼らは、EU統合においても、金融面いがいに文化の交流、安全保障の枠組みなど、金融面以外のメリットを強調して進めていますが、本当の目的は金融であることを隠しているのです。
それでも理想的には世界国家を望みたいでしょう。 ですが、世界国家となるのは、世界国家が世界中の地域の安寧を保証できるようになることが条件です。
ですが、高々EUにしても、EU圏ないにありながら、国家としてギリシャ地方の救済策などもってないでしょう。 せいぜい、融資の返還に猶予を与えるくらいのものです。
この様な状況で、どうして世界国家、世界国家に準じるような体制が期待できるでしょう。 その環境も醸成されていないのに、経済統合の形を優先しEUを作った目的は、はっきりとユダ菌を筆頭に金融資本が企んだことなのです。
ユダ菌が支配している中央銀行制度は、この様な方法で世界支配を企んだものです。 ある意味で避けられなかった歴史ではありますが、未来永劫、このままで良いとは限りません。
イギリスの元首相チャーチルの言葉の中に 「民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきたいかなる政治制度を除けば。」
と言うのがあります。
中央銀行制度も、このようなものかもしれません。 但し、民主主義にしても中央銀行制度でも、それが存在しているからと、盲目的に信じていては駄目なことは理解しましょう。
中央銀行制度とは異なる制度で通貨管理がなされていたら、現在とは異なる経済生活が送れたかもしれません。 但し、それが現在より幸せであるとは限りません。
(追伸 アングロサクソン流とは)
文化の交流、安全保障などと美辞麗句をかかげEU統合を推し進め、結果、ギリシャ、スペインなど弱者が追い詰められると、市民の税金を使って救済処置に出る。
判りませんか、裏に隠れた金融資本は何の不利益も生じてないのです。 キリスト教が布教を始めた地域の大半が、そのご植民地となっていることと重複します。 彼らは大きな悪事は懺悔することで見逃し、救済(寄付)と言う行為で許しを請います。 これがアングロサクソン流(ユダ菌の本性)なのです。

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