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[529] 1000兆円の借金について<マクロ経済論>
日時: 2010/03/11 00:41
名前: 天橋立の愚痴人間

ヤフー掲示板より。
「21世紀の世界」トピックスで、最近興味のある意見交換をやっています。
私には、今一つ理解できない部分があります。
当サイトでも、財政の問題について同じような発想を持っておられる方がいます。
ご意見を御聞かせください。


http://profiles.yahoo.co.jp/junkangatashakai

2)内需拡大政策:国の資産を増やすような事業を国が行って、その支払いは通貨の印刷で賄う。この方法は内需拡大で景気をよくし、且つ将来に国の債務を残さないことを意味する。

国民の資産を増やすような事業を国が行って、需要を拡大する方法は、少なくともその需要分の景気浮揚効果がある。

その資金調達の方法が、国債発行に拠るのか、印刷に拠るのかによってその効果が変わるかだが、変わらないと言うのが正しいだろう。何故ならどちらの場合も通貨の増大量は同じだからだ。(貸借関係から生まれた通貨か、単に印刷して生まれた通貨かの違いはあるが、通貨の増大量は同一)

確かに通貨増大が国の借金となっているか、なっていないかの違いはあるが、もし国の借金になっていないことに意味があるのなら、買いオペをすれば実質的に同じこととなる。ところが既に述べたように、現状の日本では、買いオペは経済浮揚効果をほとんど持っていない。

国債は現状で買い手が付いているし、更には国の借金なら民間に金利分が流れる。そこにはいくらかの景気浮揚効果も期待できる。

私にはここまで、通貨の印刷による景気浮揚の道筋は見えて来ていません。もしシリウスさんが、景気浮揚効果が期待できる具体的道筋のアイデアがあるのなら、ぜひ教えてください。


以上全文転載。
メンテ

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Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.61 )
日時: 2010/04/08 16:47
名前: 天橋立の愚痴人間

突如として物理学の世界へ御案内。

「E=mc²」

◇エネルギーと質量の関係

E=mc²の左辺のEはエネルギーを表していて、右辺のmは物質の質量、cは光速度を表します。

エネルギーとは何かというと、物を動かすための能力を表す量で、式では、「物体に加えた力×物体が動いた距離」などで表されることもあります。エネルギーには、いろいろな形があって、動いている物体が持っている運動エネルギーであったり、動いていなくても、重力などの力を受けていることで、蓄えられる位置エネルギーであったり、熱くなっている物体が持つ熱エネルギーであったりします。

質量とは何か。率直に考えると、「重さ」と言えるかも知れません。しかし、実は、質量と重さは、別物なのです。重さは、重力という力が加わったときに、その重力の強さを表すものです。では、質量とは何なのかというと、ここには、深い問題が潜んでいて、2種類の質量の定義というものが存在し、それは、難しい言葉で言うと、「慣性質量」と「重力質量」の2種類のことなのですが、今でも、物理学者にとって、この2つの質量の違いというのは、研究課題のひとつになっています。しかし、ここでは、そういう難しい問題には触れずに、(間違ってはいるけれども)単に「重さ」ということにしておきます。

E=mc²で表されるエネルギーというのは、「静止エネルギー」と呼ばれています。この静止エネルギーは、"物体が力を受けていたり、動いていたりしていなくても"、質量というものを持っていれば、常に物体が持っているエネルギーです。

ここで、注意しておくべきことは、光速というのは、一定で不変であるということです。これが、何を意味するかというと、物質の質量(重さ)は、エネルギーに変換することができて、物を動かすことができうるということを意味します。すなわち、"物質が、その質量を変化させることで、物を動かすエネルギーになる"ということです。これが、E=mc²という式の意味です。

◇原子力エネルギーと平和利用

E=mc²という式から生まれるエネルギーは、現在、原子力エネルギーという形で実用化されています。アインシュタインとエネルギーの式、E=mc²の話をしてきたからには、そのことについて、どうしても言及しておかなければならないことがあります。

原子力エネルギーが、どれくらいの大きさなのかというと、例えば、1グラムの物質がすべてエネルギーに変わったとして計算すると、光速度は、秒速30万キロなので、1(g)×300000(km/s)×300000(km/s)=約90兆J(ジュール)という莫大なエネルギーになります。この莫大なエネルギーが何に用いられるかという問題は、きわめて重要な問題です。一方では、原子力発電所として、人々の生活を支える電力の重要な柱となっています。また、その一方で、核兵器として、大量殺人の道具として応用されています。

もちろん、アインシュタインが導き出した公式E=mc²から、原子力発電所や、核兵器を作ることはできません。この式は、こうした技術の設計図には、ならないからです。しかし、人間が、原子力エネルギーという莫大なエネルギーを生み出すことができることを知ったからには、その使い道を、よくよく考えなければなりません。あらゆる科学や技術は、人を幸福にするために、用いられるべきです。人を殺すための道具として用いたり、人を苦しめ、不幸にするために用いることは、決して許されるものではありません。これから科学者、技術者になろうと考えている人たちや、現にそういう職についている人たちは、いったい、「何のために」、科学と技術を用いるのかということを、常に自分に問いかけていって頂きたいと思います。

以上引用。

何が言いたいかと言えば、

国民所得計算基本方程式
(A)国民所得=消費+税+貯蓄・・・これを一国の総支出及び総生産の角度から見ると・・・
(B)国内総生産=消費+財政支出+民間投資・・・

(A)=(B)は物理学で言う E=mc²に相当する方程式ではないかと言うことです。

そうして E=mc²は、あくまでも「静止エネルギー」における概念であり、原子力発電などの実用科学に当てはめるには、別途の方程式が必要であると言うことです。

要するに経済学で言うところの、(A)=(B)は必要な条件であっても(A)<(B)・(A)>(B)の中にある事象を究明することこそが、経済学に求められているのではないでしょうか。

そうして、満天下さんも指摘されているように、この部分の方程式はすでに完成されているとは言いがたい状態のようです。

>・・・またの時に、橋立さんの修正資本主義の考えを聞かせてください・・・。

の数式的根拠として、市場主義経済学の方程式に不完全なところがあるなら、其処に修正の余地を見出すとしておきましょう。

ただし、実際は、満天下さんとのやり取りの中で掴んだ発想であり、
実際は、マルクス批判と同じように、単なる直感であることを申し上げておきます。

ですので、修正資本主義といいましても、それは共産主義(マルクス経済学)を念頭に置いたものではありません。

あくまでも人間の利己心を解放する中でのルールを検証すると言うことです。
しかしながら、現在の民主主義のありようと同じように、利己心を無限大に開放することは、現実にありえませんし、それが人間社会にとって理想とも思いません。

ですが、利己心の開放の限度を何処に置くかによって、また大変な問題が起きます。
腫れ物に触るような命題ですが、望ましい経済社会を手に入れるためにのみ、少々の我慢を強いると言うことです。

何、ご心配なさらずに。
具体的に言えば「食料鎖国」などを実施した場合に考えられる食料品の価格が少しばかり上がるのを我慢してくださる事を納得していただく程度の問題です。

これが簡単なようで、なかなか大変なのです。

私は修正資本主義で、人々の収入の格差を無くすことなど一切考えていません。
誰にも就労の保証ができるような仕組みを構築するために、地域循環型経済圏も、現在の経済の仕組みの中に並存させる訳には行かないかと考えているだけでありまして、それを受け入れることができる社会を「修正資本主義」と言っております。

具体的な検証は、これからなのです。


メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.62 )
日時: 2010/04/08 16:59
名前: 天橋立の愚痴人間

「修正資本主義」の追伸です。

E=mc&sup2 転換がうまく行きませんでしたが E=MC2(二乗)のことです。

ついでに言わしていただきますと、
ヘリマネを可能とする理論を、経済学の特殊相対性理論と名づけておきましょうか。

これを発見された方に、ノーベル経済学賞は保証されています。


また

「地域循環型経済圏も、現在の経済の仕組みの中に並存させる訳には行かないかと考えているだけでありまして、それを受け入れることができる社会を「修正資本主義」と言っております」

この社会を実現するためのインフラ整備のための資金の抽出にヘリマネが必要なことと
それを維持するためには、国家が使命を自覚していただかねばならないと言うことです。

何処かの馬鹿な政党が「これからは小さな政府」だとほざいていますが、彼らには遠い将来の国家観が欠如している証拠なのです。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.63 )
日時: 2010/04/08 22:54
名前: 満天下有人

「天橋立さんNO。61へのレス」

・・・これはこれは、難しい話が出て参りました(笑)・・・

E=MC2も、何となくボンヤリとは分かりますが、宇宙原則も、条件としてではなく、結果としてA=Bである、運動し膨張して行くいかなる物質も、究極では一定の関係の中で均衡しているものだと、理解します・・・

・・・経済構造にあてはめて見ると、この基本式を取り巻く諸変数が、例えば資本と労働の配分を、相互の特殊相対性でなく、一般相対性として把握すると、より大きなA=Bになるのかも知れません・・・

A=Bをより大きくするために、質量としてのヘリマネを与える場合、「利子率」なる質を除去できるかが、カギになると思います・・・既に存在する物体(既存の財政構造)の質・利子率に影響を与えることはないか、与えるとするなら、そこから利子率を除去できるかという、そこが極めて重要なポイントになると思います・・・

既に利子率という原子核をもって、物質体系が構築されている物体へ、利子率がないという衝撃を与えた場合、既存の物体が破壊されてしまいはせぬか・・・

・・・これも中間処方で、そこに至る実験で生じた痛みても、一時的に耐えればよいことかも知れません・・・また笑える時も来る・・・

・・・随分昔、若い頃に観た映画・・・ステイーブンステイルスバーグ監督の未知との遭遇だったか、紀元200X年宇宙の旅だったか、忘れましたが、映画の出だしで、類人猿が木の枝を初めて手にし、道具として使い始める・・・その枝をいきなり空へ放り上げると画面が一変して、ワルツ・ドナウ河のさざ波の軽快な音楽にあわせて、宇宙船がゆっくりどこかへ向かって飛行している・・・・

・・・この、先祖・類人猿から一気に宇宙画面に変わるその中間体で、人類なるものは、ああでもないこうでもないと、葛藤してきた・・・痛みも随分とありました、でも悲喜こもごもの中で、已然として生存している・・・

・・・ああでもないこうでもない葛藤、でも考えて見ると、そこに案外人間と社会構造関係の面白みもあって、次から次へと出てくる現象とて、一時のことで痛みも耐え得る・・・あれこれ考えることも無いのかも知れません・・・

・・・能詮は報身、所詮は法身、色相の文字は即ち 是れ応身(おうじん)なり・・・。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.64 )
日時: 2010/04/10 12:34
名前: 天橋立の愚痴人間

>A=Bをより大きくするために、質量としてのヘリマネを与える場合、「利子率」なる質を除去できるかが、カギになると思います・・・既に存在する物体(既存の財政構造)の質・利子率に影響を与えることはないか、与えるとするなら、そこから利子率を除去できるかという、そこが極めて重要なポイントになると思います・・・


何時も言われている「利子率」の問題は、認識不足で、しばらく時間をかけて見てみなければ、これ以上の応答に窮します。

少し研究することにします。
最も、この部分が焦点なので、簡単には思うように行かないと思います。

それよりも、今度は他の問題(外部要因)、
国際金融(為替、固定相場制)などの検証をしていただきたいものです。



と、言いながら、しつこいようですが、

たとえば我が国の道路建設費(高速道路、一般道路、地方の道路とも)を全て新札の増刷で賄えば、どのようなことになるでしょう。

勿論、年間の上限を決めておかねばなりませんが。
現在、地方分を合わせると4〜5兆円くらいの予算が税金より使われていると想定します。
これを全て、現金でない公共事業の発注と言うヘリマネで行うとして、

高速道路に料金も取ればよいし、道路に使っていた予算を福祉に振り向けることもでき一石二丁です。

この程度でも、例の(A)=(B)の観点から、何の不都合があるのでしょうか。


こういう形のヘリマネを実行することが限度さえ守れば可能であるならば、
必要に応じて限度内で施策を積極的に立てても良いのではないかと思います。

ただし経済的な法則上で成り立っても、必要のない箱物建設などは、国民の安易な期待感を刺激し、国民からヘリマネを求めるようになります。

こういう面は、曖昧にしておく訳には行きません。
民主主義の修正と言いますのは、こういう無形の影響力を排除しなければなりません。

勿論、国民の自然な同意に基づかねば専制政治となります。
共産主義国家では実施されているものを民主主義国家としてやらねばならないのです。
それには国民自身のパラダイムのチェンジが必要なのです。

繰り返し言っておりますように、これができるか否かが大変でして、マルクスが資本論の中で、この面を軽く扱った事への批判の裏返しと認識しています。

その上で厳然とした指針(対象と規模)がなければなりません。
政治と切り離して中央銀行が、政治の動向を見定めて、その限度の判断をすることには賛同します。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.65 )
日時: 2010/04/10 20:19
名前: 満天下有人

「天橋立さん投稿64へのレス」@

・・・この種の対論、特に数値が絡む現実経済、財政の対論を行うとき、議論がチグハグにならないようにする為には、用語の確認が大変重要になります・・・使われた言葉の意味を、こちらが理解していたことと違っていた場合、双方何を言っているのかが、途中から分からなくなってしまうことが、しばしばあります・・・特に専門的分野になりますと・・・

・・・同時に言葉不足から相手に理解してもらえなくなることもしばしばですね・・・このテーマでの対論でも私は、自分の考えを後で読み返して,字が間違っていたり、簡潔文章を心がける余り、後で自分で読み返して自分で分からない・・・そこでこれまでのレス投稿も、かなり補足文を追加、修正しております・・・

・・・本論に入ります・・・「既に存在する物体(既存の財政構造)の質、利子率」の箇所を、(既存の国内財政構造及び内外金融構造)の質・利子率、としまして、内外金融構造なる言葉を補足します・・・

第二点は、生活者の半分は働かなくとも食える時代が来るであろう、余暇の問題、あるいはマルクス経済の問題等々、それは目下の現実のこととしてのヘリマネによる経済刺激方策とは離して考えて見ることだと思いますので・・・勿論現実問題に関連して、その先にある重要なことではありますが、あくまでも現実を分解して見ます・・・

先ず2、3確認させてください・・・

○新札:これは現在の日銀券を、経済刺激のために「増刷」するという意味でしょうか、と言うのは、私がいつも申しております国債も日銀券も一度燃やしてしまへ、そこで新札を刷れ という意味は、デザインから何から何まで、構造を変えよという意味での、「新札」なもので・・・目下のところでは、“形の上で”日銀は約70兆円のお札を持っており、不足分は市中に預金などの形で滞留しているお札を、300兆円くらい吸い上げることは可能だと思います・・・

○この300兆円は、A=Bの範囲内ですから、これは吸い上げても別に問題はありません、具体的には、国債発行分に対応させるという大義名分がありますから・・・

○次に、これを吸い上げて経済刺激に使うことの問題に入りますが、既に申しました通り、どういう方法でやるのか・・・橋立さんは無利子国債で、という前提は変わっていないのでしょうか・・・・あるいは日銀が直接に公共事業なりに投入せよという論なのか・・・どちらにせよ、利子率に大きな影響が出て来るのは、間違いないでしょう・・・・

○あくまでも、金融があるいは為替が、オープンな形で世界と連動している現実の金融構造の中では・・・お札の流通量増加がインフレ影響になるとした場合、それは必ず利子率の大幅上昇を伴なってきます・・・それが証拠に中央銀行は、インフレ警戒に入った場合、必ず流通紙幣の吸い上げと同時に、利率を上げてきます・・・その指標は何か・・・短期コール市場での資金供給を押さえに入ります、そして長期金利の上昇を必ず伴なってきます・・・短期市場での操作がうまく行ったにせよ、長期金利は必ず上昇します・・・なぜか・・・

○仮に有利子国債でヘリマネを(この場合はヘリマネではなくなりますけど、仮に)供給するとして、追加利子負担が更なる財政圧迫になって、既発行国債の価格が下がります、利子率と価格は表裏一体である国際公準がありますから、この場合は利子率が上昇します・・・なんで既国債の価格が下がるの?・・・国にとってこれ以上の利息負担はムリではないかとの市場心理が働くからです,既国債への売り圧力が強まってきます・・・では、そうならないようにするにはどうしたら良いか、言い換えると、追加発行分の利子負担は心配ないとする方法です・・・増税しかありません・・・目下密かに消費税率を30%にするか、35%にするかが水面下で検討されていますね、これなんです・・・
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.66 )
日時: 2010/04/10 20:30
名前: 満天下有人

「天橋立さん投稿64へのレス」A

・・・では、道路なり何なりに投資したとします、高速料金収入もあるではないか、道路建設から得られる消費税収入もあるではないか・・・そこで利子負担率とのバランスの問題が生じてきます・・・新たな歳入>利子負担率となるか、逆になるか、逆になったらもう、死期が早まることになりましょう、そういう意味で、乗数効果が大きい投資でないとダメだと、申した次第です・・・現にそういう形になってしまったのが、今日の姿ですね、そこに厳然たる結果が横たわっております・・・

つまりA=Bでなければならないとは、裏付けのある財政投資でないと、利子率急上昇を招く、第二に、裏付けがあってもA=Bなる臨界点を超えると、破裂してしまいます・・・私が申しました、右辺質量のパワーを上げるとしても、右辺におけるその質に、利子率という質がなければというのは、そういう意味です・・・

・・・正常な状態の場合は、別に何も問題はありません、臨終間近でのそれは、逆効果になる・・・よって、やるなら鎖国して一度焼却してしまうのが一番手っ取り早い・・・これは人によって考え方が違うと思います、極限まで持って行けば良い、いや、そういうことにはならない、人さまざまです、問題の捉え方は・・・

・・・しかし私は、あくまでも、オープンな国際金融関係においては、ヘリマネはできないという論です、いややっても構わないのです、A=Bでないと何の不都合があるのかということなら・・・いくらでも税で、あるいは貯蓄を取り崩してでも、全部召し上げられても負担してあげるという覚悟なら・・・ヘリマネでなくとも正面からやっても、利子率を除外できるならともかくも、それは現実金融構造の下では不可能でしょう、皆が定期預金しても利子はいらない・・・人間経済において金融利益は不要である、利子なんぞいらぬ、そういう一変した世界ならともかく、日銀券増発にしても国債増発にしても、必ず利子率が絡んで来ます・・・

・・・利子(率)なるもの、そもそもは「無」から生じさせた「有」ですね、利己心のない世界になったらまた,話は別ですけど・・・個々人の段階では、それは困る、だが全体になったら、コスト0でやれという要求が出てくる・・・「合成の誤謬」・・・やっかいです。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.67 )
日時: 2010/04/10 22:27
名前: 天橋立の愚痴人間

いやおうでも、苦手な領域に入らねばならないようです。

理論的な発言は出来ませんので、事例を持って質問させていただきます。
日常流通している貨幣の総額は、およそ70兆円ということです。
それに対して通帳や債権などのかたちで存在しているものは、個人貯蓄が1300兆円と言われていますから、およそ2000兆円くらいと見ればよいですか。

問題は、2000兆円の部分のようです。
何となれば、株式、相場を除き、それぞれに金利がついていると言うことでしょう。
2000兆円分の貨幣を預かっている金融機関は預金者、債権保持者に利息を払わねばなりません。

そこで金融機関は貸付その他で運用をすることになります。
たとえば2000兆円の利子分(3%として)60兆円分と金融機関の経費は最低生み出す必要があります。
それで、平均5%の運用を行い、100兆円の運用益を出したとします。差額の40兆円は金融機関の経費及び利益となります。

ややこしくなるので、とりあえず全ての経済行為は国内に限られていると仮定しますと、金融機関の運用益分の100兆円は何処から生まれてくるのでしょう。

2000兆円の金融資産はそのままで、70兆円の流通貨幣も、その100兆円に向かうものではないと思います。
実際は、2000兆円の多くの部分が国債などへ向けられているので、全てが企業活動の中で生まれる事にはなりませんが、それもここではひっくるめて考えます。

考えられるのは、500兆円というDGPの概念です。
実際に存在している貨幣は(金融資産と言われる2000兆円を除く)70兆円ですが、事業、売り買いによって動く貨幣の総量は、500兆円、否、統計に上がらない流通を考えると1000兆円にもなると思います。

100兆円は、ここから信用貨幣(70兆円が繰り返し交換される、ないし現金は動かなくても決済できる)として引き出されるのでしょうか。
そうして、下の方程式では、これらの運動を総括して消費とされているのでしょうか。

(A)国民所得=消費+税+貯蓄・・・これを一国の総支出及び総生産の角度から見ると・・・
(B)国内総生産=消費+財政支出+民間投資・・・
(A)消費+税+個人貯蓄(1300兆円)>(B)消費+財政支出(残高900兆円)+民間投資

いずれにしても、金融機関が運用益と言うかたちで市場から吸い上げる100兆円は、金融資産を増やすことになります。
実際は、投資に当てられている資金を、ある時期、総引き揚げすると仮定した場合です。

A=Bが絶対的数値であるならば、長期間、景気が良くて投資が順調に伸びれば市場の活動は縮小に向かうことになるのではないでしょうか。

勿論、現実はその反対であり、経済の諸方程式は経済活動の容量に常に影響されていると言うことになります。

続く
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.68 )
日時: 2010/04/10 23:04
名前: 天橋立の愚痴人間

景気が好調なときには、ほっておいても投資が進み、経済の運動量は大きくなり、実質の貨幣の流通は総金額において増加してきます。
この場合加熱する経済活動を止めようと、日銀は公定歩合を上げて融資の条件をきつくし民間投資を抑えようとするようです。
また国債などを買い上げて、市中で運用できる金額を減らしているようです。

一方、不景気のおりには日銀が金利を下げて融資の条件を緩くし、企業の投資意欲を引き出して経済活動を活発にしようとします。

好景気なのに日銀が介入するのは、バブルの崩壊やインフレを未然に防止するためでしょうが、不景気の対策としての施策も両方とも、そんなにうまく行った試しはないのではないでしょうか。

言い換えれば、金利政策では管理しきれないものをもっている市場を、また金利政策とは関係なく伸張する能力を持っている市場を、金利政策で管理できるとする理論が不完全ではないのでしょうか。

E=mc2ではありませんが、膨張する宇宙の基本法式であっても、それだけでは実用科学を生み出す方程式にはなりえない、同じことがA=Bにもいえるのではないでしょうか。

要するに現在の金融理論は、総体のごく一部に適用することが可能な範囲のものと思うのです。

ヘリマネを可能にする理論を構成できなければ、またそれが可能である事を証明する理論こそ本当の理論ではないかと暴論します。

何となれば、日銀の買いオペ、売りオペ(この言葉の意味は殆ど解らずに使っています)等の手段そのものがヘリマネであると思います。

現実に0.1%の金利など、無利子と殆ど違いはないと思います。
それが出来るのならば、ある一定の事業に対しての無利子の融資などおおいに可能と思います。



こんな意見を繰り返していても、やはり利子率の問題を深く認識しなければ不安ですのであり、意見の進歩になりません。引き続き御教授願います。

それと、今まではあくまでも国際関係を無視していますので、先に進んで国際金融工学を御願いしたいものです。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.69 )
日時: 2010/04/10 23:51
名前: 天橋立の愚痴人間

満天下有人 さん、追伸です。

今まで言ってきたことは、なるほどこのスレッドのタイトルは「1000兆円の借金について」でありますが、そういうことは棚上げにしていっています。

何となれば、本題が片つけば、それによって1000兆円の借金の対応の仕方が決まると思うのです。

満天下さんもヘリマネに色気を示しておられます。

ヘリマネと言う言葉を使っていますが、実際に現金をばら撒くヘリマネは良くないと思っています。

年間、30兆円のヘリマネで貨幣の量を増やしても、十年間で300兆円、100年間で3000兆円です。
ほっておいても、市場主義を続ける限り、それ以上の経済の膨張があると思います。

A=Bは保つことが出来るのではないでしょうか。

それから、満天下さんが言っておられる
一度、現行の日銀券を償却し、新たに発行する手法ですが、これがさっぱり理解できません。

やはりマクロは鬼門です。
でも、何とか認識しなければなりません。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.70 )
日時: 2010/04/11 12:03
名前: 満天下有人

「天橋立さん67へのレス」@

・・・先ず、橋立さんが計上されているマネー流通の数値、今後の対論で行き違いにならぬよう、基本用語と実数を合わせておきます・・・(全て昨年度日銀実数統計による)

(何だか金融論入門について、高い所からモノ申すような格好になり、余りいい感じでないのですが、そこは一つご容赦ください・・・)

先ず基本の基本数値を押さえておきます・・・

〇日銀券の流通量(マネーサプライ)

M1・(現金通貨72兆円+預金通貨413兆円)
+M2・準通貨572兆円=1057兆円
+その他負債114兆円=1171兆円

(註:●民間での現金通貨を持ち歩く額は小額で、殆ど銀行に預けて出し入れを行っているという意味で、全部預金通貨として括られていること。これには個人だけでなく企業保有分も入ります。現金通貨72兆円は日銀保有分で、色んな形で点在。

●準通貨とは、流動性プレミアムで少し触れましたが、定期性預金と理解して下さい。

●尚、政府が為替介入などを行う場合、短期証券で円を調達し、円売りドル買い操作をやった場合は、形の上では外貨に変わっており、しかし円発行額がバックにありますから、このような形での負債(日銀にせよ銀行にせよ、通貨は彼らから見ると国民に対する負債・簿記仕分けでは通常の簿記と反対になります・・・いわゆる銀行簿記というやつです)、この負債額対応発行通貨は、その他負債として括られます。

〇国内非金融部門資産

では上記マネーがどのような形で国内に流通あるいは滞留しているか、いわゆる国民金融資産というものですが、仰る通り約2000兆円だったのが、昨年度では約140兆円減少しております・・・生活苦による資産の取り崩し、株式市場の低迷の軌跡が如実に現れております・・・

●家計部門:1456兆円(預金:757兆円、証券193兆円、保健年金準備金398兆円、その他108兆円・・・これが現金かも?です)
●非金融民間法人:364兆円(預金:167兆円、証券197兆円)

総計:1820兆円

(註@:通貨発行量との差は、例えば証券なら支払通貨は相手方に入っていますから、一つの器の中で循環しており、資産と発行通貨額は必ずしも一致しません。                  註A民間純資産:1355兆円
1820兆円―負債644兆円(家計308兆円+非金融法人336兆円)=1176兆円
 
●A=Bの問題:民間純資産1176−901(既発行国債引受分707兆円、地方債194兆円)=275兆円・・・・これが世情で言われる国債発行余裕額ということです・・・私も余裕額は400兆円近くあるものと思っておりましたが、今日、最新統計と比較してみて、もう限界に近づいていることを知り、愕然としております・・・

財務省がこれからどうするかという、最新の冊子が発行されているようですが、まだ読んでおりません、目次を見ると、今後は個人に引受けてもらいたい、外国への引受け方法も記載されているようですが、かなり緊張感が高い内容になっている印象を受けます・・・外国に新発国債を引き受けてもらう・・・ロシア、メキシコ、アルゼンチン破綻を想定すると、これは絶対に避けるべきでしょう・・・。

・・・次稿で、金融機関の決算などから、利子などの考察をやって見たいと思います・・・とりあえず入り口としての基本数値の確認まで・・・。
メンテ

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