ホームに戻る > スレッド一覧 > 記事閲覧
[529] 1000兆円の借金について<マクロ経済論>
日時: 2010/03/11 00:41
名前: 天橋立の愚痴人間

ヤフー掲示板より。
「21世紀の世界」トピックスで、最近興味のある意見交換をやっています。
私には、今一つ理解できない部分があります。
当サイトでも、財政の問題について同じような発想を持っておられる方がいます。
ご意見を御聞かせください。


http://profiles.yahoo.co.jp/junkangatashakai

2)内需拡大政策:国の資産を増やすような事業を国が行って、その支払いは通貨の印刷で賄う。この方法は内需拡大で景気をよくし、且つ将来に国の債務を残さないことを意味する。

国民の資産を増やすような事業を国が行って、需要を拡大する方法は、少なくともその需要分の景気浮揚効果がある。

その資金調達の方法が、国債発行に拠るのか、印刷に拠るのかによってその効果が変わるかだが、変わらないと言うのが正しいだろう。何故ならどちらの場合も通貨の増大量は同じだからだ。(貸借関係から生まれた通貨か、単に印刷して生まれた通貨かの違いはあるが、通貨の増大量は同一)

確かに通貨増大が国の借金となっているか、なっていないかの違いはあるが、もし国の借金になっていないことに意味があるのなら、買いオペをすれば実質的に同じこととなる。ところが既に述べたように、現状の日本では、買いオペは経済浮揚効果をほとんど持っていない。

国債は現状で買い手が付いているし、更には国の借金なら民間に金利分が流れる。そこにはいくらかの景気浮揚効果も期待できる。

私にはここまで、通貨の印刷による景気浮揚の道筋は見えて来ていません。もしシリウスさんが、景気浮揚効果が期待できる具体的道筋のアイデアがあるのなら、ぜひ教えてください。


以上全文転載。
メンテ

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.29 )
日時: 2010/03/21 20:36
名前: seijikeizai111

ベーシックインカムで生活が保障されるためには、配られるお金がモノやサービスなどの供給に見合った価値あるお金でないと意味がありません。

それともお金を配ったら、それに見合うモノやサービスの供給が提供されるのでしょうか。

貴殿も『「絶対必要なのだが誰もがやりたくない仕事」に就労する人は減少します。』とおっしゃっています通り、通貨に見合う供給は生まれません。

多少は触媒の役目もするでしょうが、やはりモノやサービスの供給よりお金の方が多くなるので、配られたお金は生活を保障できる価値で無くなると思います。


そこが議論がかみ合わないのでしょうね。


ただ、金融資産税をお考えのようですが、それがフローの所得への課税であれば所得の再配分であり、経済取引の中で生まれた貨幣ですから供給に見合ったお金であり、それをだれが使うかですから、一応お金に価値はあります。(一応というのは行き過ぎるとバブルのような価値がなくなる場合もあるということです。)

でもそれなら、所得の再配分をどうするかですから、全員にお金を配るなどというようなやり方はまずいやり方だと思います。



メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.30 )
日時: 2010/03/29 16:27
名前: 天橋立の愚痴人間

ベーシックインカムの話が出てきたところで、是非とも皆様に御聞きしたい。

年間20兆円、あるいは30兆円くらいを税収とは別に毎年公共事業としてばら撒き続けると言う手法がマクロ経済的に成り立つと思いますか。

勿論、無料でその受益者に貸与するのは、物(人口農地、漁礁)によっては別の弊害を生むので、無利子、超長期間の償還計画を伴う。


ただ金をばら撒くのではなく実態があるので、その分インフレの恐れも少なく、為替の問題もクリアできるのではないでしょうか。

できれば、良い返事がいただきたいのですが、御無理をなさらず検証を御願いします。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.31 )
日時: 2010/03/31 09:18
名前: 満天下有人

「1000兆円借金の中での公共投資」@

・・・問題は色々ありますが、どっち道どうにもならぬのなら、破綻は見えているのだから、百兆だろうが二百兆であろうが、ええい、やっちまえ、という考えもあります(笑)・・・マクロ分析しても、どうにもならぬものは、どうにもならぬとして、地方に撒け!ということで・・・

・・・でも少し真面目に検証するとして、年20兆円x10年の公共事業、何に財政投資するかで乗数効果は違ってきますけど、計算の前提としての・・・

年間20兆円公共事業支出による経済効果、マクロ検証・・・

前提条件:
@無利子、超長期国債を財源とする、
A消費税、所得税は現行税制による、
B失業者1300万人が20兆円公共事業によりど の程度吸収されるかは、除外する(20兆円恩恵 にある程度含まれるものとする)
C現在では、何に消費するか、有効需要の対象が無 くなって来ており、並行して新有効需要の開発が ないと、公共投資波及の効果測定は困難でありま すが、古臭くなったと言われるケインズ乗数効果 を数式化したハロッド・ドーマーモデルマクロ方 程式を、一応適用することにする、
    
・・・典型的文科系のため、数式理解が正しいのかどうかに不安があること、及び数式全体をここに書くのは不可能故、公共事業支出による効果のポインを見ることに重点を置き、話を分かり易いようにするために、貿易収支=経常収支は度外視、国内限界消費性向と限界貯蓄性向だけから、そして数式から導かれるその効果を簡単に見ることにします・・・

(注記:昔はマクロ経済、ミクロ経済と言う分類でなく、マルクス経済学、近代経済学という風に分類されておりました・・・若い頃、経済は総社会的なものの中にあるわけで、近代経済学という一つの社会体制の中だけでの分析=計量経済分析だけやっても意味が無い,今日、何故派遣労働が発生するのか、何故資本は資本の蓄積だけに走るのか、資本主義はどこまで延命し得るのか、さような議論が盛んになっている傾向も、何ごとも総社会的に事を見ないと意味が無い、打開できない、昔感じた疑問と似て来たなと感じる次第・・・近代経済学=計量分析経済学の始祖と言われるケインズにしても、経済哲学の根底に、自由な社会主義なる思想は横たわっておりましたことを付記しておきます・・・
「総社会的な」という見地からすれば、マクロ経済とて、総社会的にはミクロの範疇に入るとも言えます・・・

第二点は、ということで、計量分析経済には余り自信がないので、間違っているかも知れないという、予めの逃げの伏線を張っておこうという意図も込めておりますので(笑)、ご批判はご自由に・・・)

・・・文科系独特の、数式には現れない消費者「心理」を嗅ぐという見方から、消費者心理に潜む将来不安も加味し、20兆円無利子公共事業について、数式だけでは規定できない限界消費性向と貯蓄性向も検証して見たいと思います・・・

先ず、マクロ経済におけるハロッド・ドーマー方程式を理解しておかないと、この投稿も分かりにくいと思いますので、詳しくは検索などで予め知識を得ていただいておくことが必要かと・・・

・・・先ずマクロ経済とは何を指すのか、最も基本となる簡単方程式を以下に書きます、既にご存知の方はここを無視されて、そこを土台にして尚、生じるであろう問題点の議論に進まれても構いませんが、読んでいる方々が、一体何の議論をしているのか分からないと、議論の意味がありませんから、先ずは基礎を抑えておく必要があると思いまして、初歩的なことをと、笑われる方もちょっと我慢していただいて、復習の積りで・・・

・・・学者さんたちによる難解な言葉を羅列しても、意味が分からないと何んにもなりませんので、可能な限り平易に噛み砕けるように努力して見ます・・・(尚、誤字、文章前後が言葉足らずで理解しにくい箇所は、順次修正にて,乞う容赦)・・・。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.32 )
日時: 2010/03/31 09:25
名前: 満天下有人

「1000兆円借金の中での公共投資」A

・・・最初にハロッド・ドーマーマクロ方程式を理解するための用語について理解しておく必要がありますので・・・

◎限界消費性向とは、所得が増えたとき、生活者消費者は、増加分1単位当たりどれくらい消費支出に回すかという概念で、限界貯蓄性向とは、所得増加分のうちどれくらい貯蓄に回しておくかという傾向のことで、両者は相関関係にあります・・・

上述のように、将来生活に不安が強まっている時には、文科系的心理分析を加味すると、限界貯蓄性向が強まると思われますが、一応わが国のこれまでの平均的性向として、30%とします・・・同じ観点で限界消費性向も、何を需要するかの傾向が変わって来ていること、あるいは将来不安のために限界貯蓄性向が強まる反面として、限界消費性向も変化して来る・・・

しかしこれも、推定心理分析ばかりやっていると、傾向値の予測がやりにくくなりますから、わが国経験値としての、限界消費性向=1−限界貯蓄性向30%=70%と仮定した上で、無利子国債による公共投資の効果及び全体に及ぼす影響の仮定検証をして見ます・・・

◎国民所得計算基本方程式

 (A)国民所得=消費+税+貯蓄・・・これを一国の総支出及び総生産の角度から見ると・・・
 (B)国内総生産=消費+財政支出+民間投資・・・
(★ここに+経常収支(輸出―輸入)を考慮せねばなりません、国内総生産には当然に外需が含まれ、それも国内で生産するわけですから、しかし話が煩雑になるので、ここは別に考えることにして・・・)

Bにおける財政支出も民間投資も、Aの税と貯蓄がベースになりますから、AとBを等式に置くことが出来ます・・・

(A)消費+税+貯蓄=(B)消費+財政支出+民間投資・・・両辺から同じ消費を控除しますと・・・税+貯蓄=財政支出+民間投資・・・となります、これを(イ)としておきます・・・

財政支出としての国債発行、及び民間投資は全て国民貯蓄及び税収をバックにせねばならないという原理が導かれますね・・・これがハロッド・ドーマ定理から導かれる一国におけるIS投資バランスI(投資)=S(貯蓄)というものになります・・・わが国でよく聞きます貯蓄残高がまだあるし、無利子国債発行で更に所得増加が見込まれるから、まだ国債発行の余裕はあるとの論、それは限界消費性向と限界貯蓄性向を考慮しているのか、後述します金利上の「流動性プレミアム」との関連を計算に入れているのかという点で、疑問を感じております・・・

・・・では、I>Sの場合はどういう意味になるか、貯蓄不足だから海外からの投資に頼ることになる・・・アメリカの場合、貯蓄性向は0に近かった、消費者金融により消費が促進されて、家計借金は可処分所得を超えていた、それでも成長率が高かったのは、ドルが機軸通貨であるが故に、貿易で稼いだドルが金利差もあってアメリカに還流されていた訳だ・・・そこでこの金利差、一国内においても、マクロ方程式には項として参入されていませんが、マクロ経済では外部要因としての金利、マクロ用語で「流動性プレミアム」と呼ばれますが、これは後述します・・・

このことは、無利子国債発行でうまく行くかどうかに、大いに関連して来ます・・・ベーシックインカムスレッドで、ケインズの概念、マクロ経済においては利子率=資本の限界効率+ヘリマネのコスト、ヘリマネ(無利子国債も政府紙幣もそう)コスト<利子率でなければならないとする式も紹介しましたが、そうでない場合は金融面からの経済混乱を招くという原則論を、後で無利子国債発行との関連で検証して見たいと思います・・・。

メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.33 )
日時: 2010/03/31 16:16
名前: 満天下有人

「1000兆円借金の中での公共投資」B
 
・・・学校の椅子に座っているような、眠くなるお勉強を、も少し続けます(笑)・・・いやこのことは、失業者溢れる中での増税傾向、既に小泉時代から配偶者特別控除、老人控除、定率控除などの廃止を通じ、諸々の増税がなされ、しかし成長路線は旧態已然とした景気回復を口をあけて待っているだけで、もろに生活に影響が出る話ですから、お勉強も少々我慢、無利子国債発行ならどうなるかの、検証論も出て来て当然でしょう・・・

◎前回★印の経常収支のことは、一旦省略しましたが、国民所得、国民総生産方程式では大事な項になります・・・内需不振の折、わが国生きる道は輸出だとする論もありますので・・・でも輸出型資本の論理では、競争力名目で海外に移転する傾向も強くなり、経常収支が赤字になるとマクロ経済方程式上、どういう結果になるかを、頭に入れておくという意味で・・・

前稿(B)式に経常収支・+(輸出―輸入)を加え、供給源と需要面の側面から考えて見るために式を移行して見ると・・・

 (供給源)国内生産+輸入=(需要源)消費+財政支出+民間投資+輸出・・・

となります・・・外需といえどもそれは需要に違いなく、当然右辺に加算されます・・・その供給はこちら国内で生産するわけですから左辺の供給源に加わります・・・更に国内での供給は当然外国からの輸入品も供給される訳で、特にわが国のように原材料は海外から輸入せねばなりませんから,左辺での輸入は供給源となり、よって上記等式が成立します・・・

・・・これが左辺>右辺となると、当然右辺の投資、財政出動、あるいは海外からの投資を仰ぐ必要が生じて来ます・・・目下このケースになっているのは、公共投資抑制と消費減退が重なってデフレ状況が発生していることになり、ならば右辺を増加させるにはどうすれば良いのか、そこが議論の中心になっているわけですね・・・

・・・1000兆円の巨大借金があるから財政支出が困難、ならば無利子国債発行の可能性はどうか、あるいは消費そのものを増加させる、消費支出とは何も物資相手だけではありません、医療費もあり教育費もありで、ならばそれをベーシックインカムで言う政府紙幣でやれないか、減税すれば良いではないか・・・ま、ざっとこんな具合の議論になっているのですね・・・

・・・も一度マクロ経済方程式に戻って見ます・・・

(A)国民所得=消費+税金+貯蓄でした・・・税金+貯蓄は(B)式における財政支出+民間投資でした、これを(イ)とします・・・(A)の税金部分の減税が貯蓄に回る可能性はどうか、食えない階層が増加している状況では貯蓄性向が高まる可能性は小さいということを考慮せねばなりません・・・

すると(A)式内では現状、消費に回る可能性が高くなりますが、(イ)の量が減少します・・・つまり(B)式における(イ)部分も減少することになります・・・つまり投資は政府であれ民間であれ税と貯蓄をバックにしておりますから、(B)式における(イ)部分も減少します・・・

ならば、A、Bともに消費がその分増加すれば良いのですが、ここが難しいところで限界消費性向と限界貯蓄性向が果たしてどのように変化するのか・・・特に財政危機が切迫してくると貯蓄のタンス預金化か、あるいは金などへの安心素材に向かう傾向が強まって来ます・・・例え減税が貯蓄に回るとしても、それが明らかな形での貯蓄形成とはならない、これを「貯蓄のパラドックス」と言いまして、限界貯蓄性向が高まることを期待しての、予めの財政投資の裏付けは歪んでしまう・・・

そこに影響を更に与えるのが「流動性プレミアム」であり、無利子国債発行によるプレミアム=金利体系への影響、金利が低下するか、あるいは財政危機の匂いで暴騰して行くのか、大きな要素になって来ます・・・

金利体系に影響を与える「流動性プレミアム」とは具体的にどういうことか、それと無利子国債発行とは、どう関連し影響するのか、無利子国債発行に欠かせない重要要因ですから、次にそこを検証して見たいと思います・・・。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.34 )
日時: 2010/03/31 16:49
名前: 天橋立の愚痴人間

満天下有人 さん、ありがとうございます。

これは仕事に集中するときのような緊張感がなければ理解できません。
今まで仰ったことの中でも質問したいことがありますが、も少し成り行きを見てからにします。

全体として、ヘリマネのような手法を取り入れる限界を理論的に導かれようとしているのは解ります。

それが知りたかったのです。

エイ、ヤッでやるヘリマネならば、山勘主義の私で十分ですが、それでは社会に対して責任をもてません。
基準がなくては、ヘリマネずくめになって、そういう不届きものがでて、社会を破滅させます。

続きを、宜しく御願いします。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.35 )
日時: 2010/04/01 12:11
名前: 満天下有人

「1000兆円借金の中での公共投資」C

・・・先にマクロ経済基本方程式について紹介しました、各式項の実数は、総務省、内閣府が細かく統計を発表しております・・・

・・・さて、ある1単位の政府投資が国民所得増加へどのような効果をもたらすのか、所謂、乗数効果を検証して置く必要があります・・・天橋立さんがこの間、ヤフー21世紀トピでこれについて何かやりあっているとの紹介を受けて覗いてみたら、穴掘ってまた穴を埋める乗数効果について、罵倒交じりに言い合っておりましたね(笑)・・・あの議論は全体像を見ずに、マクロをやっているのに実は、ミクロの陥穽に落ち込んでいるから、果てしない罵倒の応酬になっていたようです(笑)・・・

・・・この乗数効果というもの、最初の政府財政出動・政府投資、それが無利子超長期国債発行によるものであれ、政府紙幣であれ、「流動性プレミアム」から受ける影響を、一応除外するとして、下記のような方程式になります・・・

・・・テーマは、無利子超長期国債発行の是非論でした、なのに何故、以下の投資による乗数効果まで持ち出すのか、疑問に思われると思います・・・それは、乗数効果によって生じる税収増加を勘案し、無利子であっても(一般会計に上乗せ負担が生じないものであっても)、一方で累積して行く国債費とのバランスを見ておかなければならないと思うからです・・・

乗数効果の方程式、何故そうなるのか、これは一次微分に始まり延々と続く方程式でありまして、とても書けませんので簡単に説明しますと・・・自動車であれ架橋であれ新エネルギー開発であれ、当初の投資によって各産業の生産がどのように触発されて行くか・・・つまり各産業の連関函数も算入せねばならず、CPUの発達に伴ないアメリカの何とか言う数理経済学者が16の函数を投入する手法を編み出しました・・・

・・・ところがこれが当たったためしがない・・・ガハハッ!・・・これは前に申しました限界消費性向と限界貯蓄性向が人間の心理、その時々の経済社会状況によってどう動くか、その仮定が読みきれないことから生じる誤差でありましょうか・・・年頭でよく経済学者が、本年のGDPはと予測しますが、これも当たりません・・・それは人間心理に加えて、国際関係が密接化した今日においては、どこかの国で何かが起これば、予測数値に大きく影響する、それを予め想定することは不可能でありますから・・・端的な例はサブローン破綻による世界経済の破綻が好例ですね・・・でも予測できたことではありましたけど・・・わが国バブル崩壊もその例に入ります、それを予測しない、経済学の怠慢ということになります・・・

・・・いずれにしても、さような不特定要因は除くとして、誤差はあっても大まかに乗数効果は測定できます・・・

乗数効果の方程式:最初に国民所得(A)=消費C+I(=貯蓄+税)
でした・・・これを、追加投資による所得増加、消費増加の側面から見てみます・・・

1単位の投資増加による所得増加で、消費が増加します、1単位当たりの消費増加額は限界消費性向によって決まって来ます・・・これは一次投資が二次段階で更に所得・消費を発生させ(二次段階での付加価値創出)、これが三次,四次、五次・・・・各段階での付加価値加算によりGDPが増加する・・・

簡単に数式で表しますと、追加投資による所得増加で増加する消費増は、限界消費性向で決まって来るから、

C=Ac となります・・・これを(A)に挿入すると・・・A=Ac+I
これを移行しますと・・・・・   (1−c )A=I
                      A=I÷(1−c)

ここで奇妙なことに気がつかれると思います、それは限界消費性向cは、数式移行の過程で(1−c)になっておりますね・・・これは=限界貯蓄率であります・・・つまり新規投資も、新規貯蓄の限界率によって決まるという原則論がここでも見えて来ます・・・さて、

現在の限界消費性向c=65%とすると、追加投資20兆円にによる消費予想増加は平均的に A=20兆円÷(1−0.65)=約57兆円になります・・・

これは二次、三次へとその波及が大きいものへの追加投資になるほど大きくなります、新世代新たな住宅への投資が一番大きいかな?・・・

ここを抑えて57兆円のGDP増加として、税収増加はどれくらいか・・・

GDP増加率=57兆円÷500兆円=11.4%・・・税収弾性値(GDP伸び率に対する税収増加の比率)は、1.3くらいです・・・

税収予想増加=5.6x1.3=14.82%x現行税収40兆円=約6兆円

予想国債利払費増加分=10年国債利回り1.5%x昨年度国家残高700兆円=10.5兆円―*新規投資による税収増6兆円=▲ 4.5兆円

二年目予想国債発行残高730兆円(利払い不足分、社会保障費増、借換債等)x0.15%=11.3兆円―*=▲5.33兆円・・・これが累増して行く。

ならば、追加財政支出を倍の40兆円で、どうだ!・・・ここで無利子国債発行で金利がどう動くか、ここがキイポイントになって来ます・・・今のような低金利を継続できるのか・・・つまり流動性プレミアムがマクロとして緊密に影響し始める・・・無利子国債そのものは、金利負担が無いとしても、既存借金残高に対する影響、これが大きいと思うのです・・・それよりもっと大きな問題があります・・・無利子国債を誰が引き受けるのか、ということです・・・

やっと本論の手前までたどり着きましたが、段々と、ええい、小細工なんぞやっても面倒くさい!やっちまえ、という気分が嵩じて来ます(笑)・・・。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.36 )
日時: 2010/04/01 16:59
名前: 天橋立の愚痴人間

満天下さん、後ろの方から質問します。

>乗数効果の方程式:最初に国民所得(A)=消費C+I(=貯蓄+税)
でした・・・これを、追加投資による所得増加、消費増加の側面から見てみます・・・

>1単位の投資増加による所得増加で、消費が増加します、1単位当たりの消費増加額は限界消費性向によって決まって来ます・・・これは一次投資が二次段階で更に所得・消費を発生させ(二次段階での付加価値創出)、これが三次,四次、五次・・・・各段階での付加価値加算によりGDPが増加する・・・

C=Ac となります・・・これを(A)に挿入すると・・・A=Ac+I
これを移行しますと・・・・・   (1−c )A=I
                      A=I÷(1−c)

これなどの数値は苦手ですが、要するに、同じ5兆円を、ヘリマネでも国債でも、投資する効果について、
子供手当てのように現金でばら撒く場合と、公共事業というかたちで出す場合と、経済に影響する量的な効果に違いが出ると言うように解釈しても良いのでしょうか。

勿論、両方とも厳密な手法が問題ですが、
私が他のスレッド(子供手当てと公共事業)で書きましたように、子供手当てが単なる授業料に消えたりする場合と、公共事業がなるべく多くの企業に行き渡るように発注されると言う想定の下のことですが。

単純な金額面では、5兆円の分割過程であり、総量に違いはないのですが、それが2次3次4次5次と波及する方式の方が、予期せぬ乗数効果を生むことになるから、子供手当てよりも公共事業の方が効果的という意味に取ってよいのでしょうか。

そうして、それは・・・一次微分に始まり延々と続く方程式・・・で証明できるということでしょうか。

相乗効果という意味では住宅が一番であるといわれていることも、数式では出来ない理解の助けになります。

で、あれば

すでにこの時点で民主党が言う
「コンクリートから人へ」の対応策として「子供手当て」は意味を成していないと言うことになります。

ただ、相乗効果の具体的な把握は、自身ではまだ出来てないと思っています。
希望的観測はいただけました。


これとは別に、最初の方で言われている、無利子長期国債(ヘリマネ)のマクロ的な存在については

・・・◎国民所得計算基本方程式

 (A)国民所得=消費+税+貯蓄・・・これを一国の総支出及び総生産の角度から見ると・・・
 (B)国内総生産=消費+財政支出+民間投資・・・
(★ここに+経常収支(輸出―輸入)を考慮せねばなりません、国内総生産には当然に外需が含まれ、それも国内で生産するわけですから、しかし話が煩雑になるので、ここは別に考えることにして・・・)

Bにおける財政支出も民間投資も、Aの税と貯蓄がベースになりますから、AとBを等式に置くことが出来ます・・・

(A)消費+税+貯蓄=(B)消費+財政支出+民間投資・・・両辺から同じ消費を控除しますと・・・税+貯蓄=財政支出+民間投資・・・となります、これを(イ)としておきます・・・

財政支出としての国債発行、及び民間投資は全て国民貯蓄及び税収をバックにせねばならないという原理が導かれますね・・・これがハロッド・ドーマ定理から導かれる一国におけるIS投資バランスI(投資)=S(貯蓄)というものになります・・・わが国でよく聞きます貯蓄残高がまだあるし、無利子国債発行で更に所得増加が見込まれるから、まだ国債発行の余裕はあるとの論、それは限界消費性向と限界貯蓄性向を考慮しているのか、後述します金利上の「流動性プレミアム」との関連を計算に入れているのかという点で、疑問を感じております・・・

・・・を理解しなければなりません。


私は、自分の極少の規模の確定申告においても「損益計算書」までは書いていますが「貸借対照表」は手が出ません。
出来ればさらに30万円の控除が可能なのですが、指をくわえてみています。

負債を資本に繰り入れる、その意味が直感では理解できないのです。
同じこと、国家のマクロ経済も、この点で行き詰まっているのです。

この件は、後ほど質問することにします。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.37 )
日時: 2010/04/01 19:34
名前: 満天下有人

「天橋立さんNO36へのレス」

・・・丁度、最終纏めの投稿下書きに入ろうとして、橋立さんがここで出された疑問のことにも、触れつつありました・・・この基本方程式はあくまでマクロの相関関係を見るための、辿り易い道しるべであり、しかし正に触れようとしていたことは、この基本方程式は正しいのですが、時代が変わりました・・・

方程式各項、消費、貯蓄、投資にせよ、人間社会が何か変わろうとしている潮目を感じ、現に各項に対する人間の行動パターンが変化しているkから、公式計算結果の検証もまた,必要であると私は思います・・・これは纏めに譲るとして・・・

・・・しかしそれはあくまでもマクロ観点からの、言い換えますと何に追加投資するかの対象から、国民所得が増加し、それが消費をどのように刺激するのか(需要パターンも変化している)、貯蓄に廻るか、投資に廻るにせよ、初期投資の結果としての各項の問題であります・・・

そこで、<要するに、同じ5兆円を、ヘリマネでも国債でも、投資する効果について、子供手当てのように現金でばら撒く場合と、公共事業というかたちで出す場合と、経済に影響する量的な効果に違いが出ると言うように解釈しても良いのでしょうか。・・・そしてそれは一次微分に始まり延々と続く・・・>・・・

・・・その解釈で結構です・・・上述の通り、何かのコアに財政出動させ、その末端波及効果として、結果として教育費などが楽になった、そういうやり方ではなく、最初から末端に投資分を直接ぶち込むというやり方ですね、ベシックインカム論の影響でしょうか・・・

さようなやり方をどう見るか・・・・その効果はどうか・・・

(1)善意に立てば、ジミン政策のお陰で、末端は極度に疲弊している、先ずそこへ栄養剤注射を打つ必要がある・・・それはそれで必要ななことではありましよう・・・だがしかし、そんなこといつまでもやれるはずがありませんね、大きな土台をどうするかの策と平行していないと・・・私がクドクド繰り返しております、グランドデザイン無きあり様では、破綻するという意味は、そういうことです・・・それがないから(と、少なくとも私にはそう見えますが)、教科書無料化問題でも、在日総連系学校の扱いはどうするとか、そんなことで右往左往してしまう・・・

(2)初期投資が上述のように、波及効果が期待できる所への投資の場合と違って、直接末端に給付された場合は、仰る通り、波及効果は期待できません、なぜなら、二次、三次、四次の段階がなく、省略されしまっておりますから・・・精々、そのうちいくらが消費刺激になるかという程度でしょう・・・

(3)要するに、一定の財源の中で、どこえ配分するかの問題になって来ます、何故大きな財政出動ができないか、結局巨大債務の問題に行き着いてしまいます、それをどうするかが、さっぱり見えません・・・私の持論は一貫して変わりませんが、正にマクロ視点で捉え、その中での教育費や増大して行く社会保障費なども捉えるべきなのに、ミクロのことでああだこうだと言うのが、昨今の政治社会風景ですね・・・大平正芳語録ですか?、時代認識もさることながら、目に見える現状国家の認識すら,果たしてあるのか、という感じです・・・

・・・無利子国債発行論纏めで言う積りですが、国際関係からの圧力が、近いうちに必ずかかってくると思います、連中は柔ではありませんからね、戦争と同じレベルで通貨戦争を仕掛ける効果を良く知っておりますから・・・だからその前にやるべきことは何か、その認識があるのか知らん?・・・時代認識以前の問題ですね・・・

<負債を資本に組み入れる、その意味が理解できないのです>・・・

この部分は、誰かがそういうことを言われたのでしょうか、ちょっと前後の流れを知りませんので・・・多分、政府紙幣か何かの絡みで、それは負債ではないのだから、とかどうとか言うような話かなと、推定は出来ますけど・・・

・・・それでも個人であれ、企業としての貸借対照表、損益計算書概念及びその相関関係と,国家や日銀などの場合とでは、全然見方が違ってきます・・・。
メンテ
Re: 1000兆円の借金について<マクロ経済論> ( No.38 )
日時: 2010/04/02 11:30
名前: 満天下有人

「1000兆円借金の中での公共投資」(完―1)

・・・教科書的にマクロ基本方程式を書いて来たのは、個々の策や提案が、全体としてどのような効果、あるいは悪影響を及ぼすのか、それを見落とさないためにという趣意を込めてのものでした・・・無利子国債、政府紙幣発行論にせよ、それを検証する場合にも役にたちます、マクロ視点とはそういうものであると思います・・・

巨大財政借金を抱えたままでの無利子、超長期国債の発行・・・何故そういうことをせねばならないのか、財政危機を自ら世界に暴露しているようなものですね・・・無利子国債そのものからは、新たなコストは発生しませんが、国際金融基準となる長期金利指標に影響が出て、それが国家経済に大きく影響する・・・

このスレッド冒頭、経済学の怠慢でも疑問を呈しましたが、基本となるマクロ経済方程式でも、貨幣が持つ影響、その位置付けが算入されていない、あえて言えば、「貯蓄」項目に貨幣と人間関係の行動パターンが埋め込まれていると、言えるのかも知れませんが、公共性を維持する重要フアクターとしての通貨要因が方程式に含まれていない・・・また、政治経済の場でこの種の議論が行われる時でも、このフアクターが加味された場面に、ほとんどお目にかかったこともない・・・

「流動性プレミアム」つまり、世に存在するモノ、サービスを得るための交換手段は、流動性が高い順にプレミアムはつかないという原則で動いております・・・国債にせよ長期なものになるほど流動性は低くなり、その分、プレミアムは高くなり、更に危険度が高いものほど、プレミアムは高くなるのが、常識です(リスクプレミアム)、それは貨幣に対する人間の性向がそうさせているのであって、超長期国債がこの原則に反してプレミアムを0にしておくというそのことが、マクロに与える影響を検証しておかねばなりません・・・具体的には長期金利指標にかなりの影響を与えるだろうということです、財政破綻を加速させます・・・

流動性が最も高いものは現金です、交換手段としては最も便利です、しかし現金を持ち歩いていても、そのものからは何もプレミアム・利子は生まれません・・・もっともそれが貨幣が持つ本来的な使用価値であり、その機能に押し込んでいないから、世の中おかしくなるという論もありましょう、しかしモノはモノで買えないが貨幣なら何でも入手できるという「融通無碍」なものを増やしておきたいという人間の欲、あるいは防衛本能を無視することは出来ない・・・

このプレミアム基準になっているのが、正に国債です、長期10年債がそれです、国際金融関係もそれが基準になっているように、その比較プレミアムが一国の信用を裏付けている・・・そのプレミアムが低いということは、どういうことなのか・・・上述で流動性が高いものほどプレミアムは低いと申しました、では超低金利や無利子国債は流動性が高いことになるのか・・・国債の場合は特殊性があって交換手段としての役割よりも、国家経済の指標としての役割も持っていますから、プレミアムが極端に低いということは、国家経済が悪化しているという指標になっているということです・・・

・・・原因は戦争であったにせよわが国国債が、国際市場でリスクプレミアムを課せられた史実は過去2、3度?あります・・・目下は世界中がリスクに晒されておりますから、その陰に隠れてしまっているにせよ、他国は国家債務がGDPの6割以内ですから、わが国極端な比率(間もなく200%)が目にされだしますと、ポンド叩きをやったジョージソロスのような,国債金融筋からの崩しリスクも、高い確立で計算に入れておく必要がありましょう・・・

麻生内閣末期にこの無利子国債発行論が政府紙幣発行論と抱き合わせで国会で取上げられました・・・政府紙幣の方はあっさりしりぞけられましたが、この新型国債については、財政及び金融担当大臣はまんざらでもないような印象でした・・・

それは政府が使えるお金確保だけが中心となり、つまり財政歯止めの道具の発想しか感じられず、新成長のためにという発想は全くなかったように思います、つまりグランドデザインが全く無いところでさような議論が行われるというのが、わが国の特質でしょうか・・・その点で言えば,橋立さんは地方活性化、投資乗数効果をも含めての新型国債発行の是非を考えておられるだけ、まだ是とするものがあります・・・

・・・それでも長期金利指標への悪影響、その他に誰が引受けるのかという問題が生じてきます・・・。
メンテ

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 全部表示 スレッド一覧 新規スレッド作成

題名 スレッドをトップへソート
名前  「名前#任意の文字列」でトリップ生成
E-Mail 入力すると メールを送信する からメールを受け取れます(アドレス非表示)
URL
パスワード ご自分の投稿文の編集、削除の際必要です。面倒でしょうが入力をお勧めします。
投稿キー (投稿時 投稿キー を入力してください)
コメント

   クッキー保存