Re: 大和魂(日本の心のルーツを探る) ( No.187 ) |
- 日時: 2017/06/24 18:37
- 名前: 馬鹿者の戯言 ID:mD834Yeg
- 天橋立さん、「大和魂」に付いて、色々、彼れや此れや、お書きに成りますので、論旨の焦点がぼけてしまいます。
で、もちょっと簡潔に「大和魂」とは何なのか、如何言う事なのか、教えて頂きたい。
そのご返書を以って、此のスレへの私の要らざる書き込みは終わりと致したいと思います。
如何でしょうか?
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大和魂 馬鹿者の戯言さん ( No.188 ) |
- 日時: 2017/06/25 11:28
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:6UOUgxbg
- >もちょっと簡潔に「大和魂」とは何なのか
どういえば良いのでしょう。
西欧民主主義が入ってくる前 江戸時代の朱子学に毒されるまえ 特に武士道などは、もってのほか。
それを取ったとき、 日本人はどのような生き方をしていたか。 それを探りたいのであり、言葉では、簡単には現せなく体感してほしいと思っております。
また「魂」という言葉を使っていますのは、物事に挑戦する意欲を表現しています。 これも具体的には言えませんが、山田長政の話やら、あまり良いことはしてないようですが倭寇など海外へ積極的に進出する、その気概。 日本人にも、そんな積極性があったことを頼もしく感じています。 そして、それは日本独自の文化、芸術を生み育てる力にもなっています。
その様なものを一括して「大和魂」と言っています。 そうして、そういうものを、この文章から感じ取っていただけることが出来たら幸いと思って書いています。 ですが、将来の日本人に「大和魂」だけを押し付けるつもりで言っているのではありません。 日本人には「大和魂」があることを忘れず、社会を生きてほしいと願うのです。
このスレッドは、これから江戸時代、明治を経て現代社会を検証してみたいと考えています。 10年近く書き続けていますが、このスレッドを訪ねていただいた方は、貴方を含めて3〜4人とさびしいものです。
このスレッドはA4に書けばすでに200ページを超えています。 文章の中身は、回りくどく不要なものもあり、整理し簡潔にまとめたものを出版して(自費)せっかくの思いを将来誰かに伝えたくも思っていたのですが、いまだに完成していないこともあり、その気力は怪しいものになってしまいました。
最後に、
どなたの意見も、表に現さなくても吸収して取り入れているつもりなので、私だけが一方的に喋っていて、とっつきにくいスレッドでしょうが何回も訪れてください。
馬鹿者の戯言さんの意見も、他人からは、このように見られていると思うと、非常に参考になるのです。 このコメントが書けたのも、貴方の問いかけがあったからで、改めて自分の思いを見つめることが出来ました。
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馬鹿者の戯言さんへ 最初のページに目次をつけました。 ( No.189 ) |
- 日時: 2017/06/25 12:43
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:6UOUgxbg
- 馬鹿者の戯言さんへ
自分で読み返していても、その時、その時に書き綴っていたので、随分と分かりにくいものでした。 改めて目次を打ってみましたので、興味のある部分がありましたらご覧ください。
すっかり忘れていましたが、肝心の飛鳥、奈良、平安時代のことが消えてしまっていました。 この復旧には滅入ってしまいます。
最初の頃の日付は2010年10月14〜30日の投稿分、95ページは、旧掲示板で書いていたものを転載していたものです。
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Re: 大和魂(日本の心のルーツを探る) 此れを以って馬鹿者からは終わりにします ( No.190 ) |
- 日時: 2017/06/26 09:35
- 名前: 馬鹿者の戯言 ID:gdnR9y9Y
- 「大和魂」と言う言葉が、その包含する意味に於いて歪曲されたのは、幕末から明治以後、特に昭和の軍国主義旺盛な時期でした。
幕末のテロリズム・アジテーター「吉田松陰」等が言った言葉、
『斯くすれば 斯く成るものと 知りながら 已むに已まれぬ 大和魂」
と、短歌調に言って居ますが、理性より感情が先に立つ、と言うメチャクチャな物です。思わず突っ走ってしまうのです。
此れが、それ以後の日本人の指導層(長州閥でしたから)に大きな影響を与え、日清、日露、太平洋戦争、と続き、遂に1945年の悲劇、原爆投下の大惨事 を招いたのですが、戦後も70年を経過して、またぞろ「長州閥系」の“安倍低能総理”によって復活させられそうに成って居ます。 洗脳によって愚民化した 日本人 は其れが判らないのです。
考えても見て下さい。スナックなどの水商売を経営する様な、カミさんを持った総理大臣なんて前代未聞です。芸者に入れ揚げた奴は何人も居ますがね。 そんな総理ですから「オトモダチ」の法人に利益供与する事に血道を上げているのです。其れをまた必死に擁護する自民政治屋集団が居るのですから、日本人の馬鹿さ加減は世界中の笑いものです。
さて、大和魂 が最初に見えるのは、平安時代の著述家「紫式部」が著した「源氏物語」です。曰く、
『才を本としてこそ やまとたましい の世に用いらるる云々・・」の一説が見えます。
そしてその「才」とは日本人固有の「知恵」「思慮分別」「情緒を理解する心」等を指します。
其れを箇条書きにすると、 @ 日本流の知恵 A 思慮分別 B 感情的な情緒や人情によって物事を把握し、共感する心 C 社会の中で物事を円滑に進める為の能力 等に成ります。
天橋立さん、も否定しておられる様に、 此処には、明治以後の右翼や軍閥が国民を指嗾した、“イケ、イケ、どん、どん”の軍国主義思想は有りませんね。
私がこの、「大和魂」をあまり論じたくないのは、歪められた解釈によるこの言葉が、根強く日本人の中に定着しているからです。
では此れで終わりと致します、また別のスレでお会いしましょう。失礼しました。
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Re: 大和魂(日本の心のルーツを探る) 馬鹿者の戯言 さん ( No.191 ) |
- 日時: 2017/06/26 10:54
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:ZChukVGk
- 馬鹿者の戯言 さん
レスを有難うございました。 最後に一言、申し上げます。
誤解を受ける、厄介な「大和魂」などと言う言葉をあえて標題にしていますのは、 アメリカのフロンティアスピリット イギリスのジョンブル魂
などと同じように国民の意気込みを現すのに適当な言葉として「大和魂」という言葉に目を付けたのです。 現在、多くの人に思われている「大和魂」の概念を払しょくしてこそ、私が言う「大和魂→日本のこころ」が日の目を見ると思うとともに、なんとしても、固定概念を払拭させねばならないと思った次第です。
ですので、このスレッドに注目していただけるほとんどの人とは、この様な問題は避けて通れていないのが現状です。 私も、少しよくばりすぎていると思っています。
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気質、魂、文化・・・(2) 満天さんがこの分野で面白いことをお書きになっているので、世にも不思議な物語から引用しました。 ( No.192 ) |
- 日時: 2017/06/29 17:04
- 名前: イントィッション ID:9FhkzI7.
- 日時: 2011/05/07 07:52名前: 満天下有人 ID:I08KD8W6
・・・よく言われる日本人は情緒的、精神論的、それも画一的、社会構造もそれを変えるという合理的精神より、世の歪みも自分の人生観の中に消化して自己完結させてしまう・・・毛唐は合理主義・・・こちらは強いものに弱い、毅然とした姿勢が取れない、強いものには一目置くというより迎合してしまう、しかし弱いとみると、対アジア政策に見られたように、バカにしながら懐柔策を取る・・・
西洋は強いものには一目を置く、イラク戦でフランスが反対の口火を切り、英国がそれに続きました・・・さすがのアメリカも一目置かざるを得なかった・・・、
こちらは強いものに弱いから、戦争当事者でもないのにインド洋無料ガソリンスタンドを継続した、駐米大使に面と向かって、表だって反対していたのは、小沢一郎一人であった、それに対し国民はブーイングを浴びせる・・・コアが無くて情緒的に群れてしまう・・・典型的なのが、
「敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」(本居宣長)でしょう・・・
・・・大和魂というものが何なのか未だに良く分からないのですが、、他者との関係においては親切とか礼儀正しいとかいう面はあっても、それは西洋人とて持っているものだが、大和のそれは社会契約を軸にした概念というものではないから、総じて国際関係においても世の構造変革という面にまで深い考えとして到達しない・・・逆説的に大胆に言うなら、大和気質=魂がそうさせているとも言える・・・
・・・反戦さんが言われている西洋コンプレックス、珍しくこれに反発したのが対米宣戦布告となったのでしょう、それも画一的な心情=詠嘆調が軸になっていて合理性を基準にしたものでなかった・・・その反省も英霊に申し訳が立たないという精神論で情緒的に自己完結してしまう・・・独自の文化=気質、魂という側面から見ると、これも情緒的な事がコアになって、世界が見る日本文化とは異国情緒なものとしか捉えられない・・・と、ここまで考えて来るとこの国に社会関係までをも動かす独自の文化というものがあったのかなと、疑問が湧いて来るのです・・・
正しい義を軸にしたものが、大和魂の本義であったとしても、魂の別の側面=一般における気質は情緒的、精神論的なものを軸にしているから、英国におけるジョンブル精神とも質がかなり違う・・・
先日の英国ロイヤルウエデイングの模様を見ていて、彼らの文化とはどういうものであったかに思いを巡らすと、彼らの祖先も北部ドイツやデンマークあたりからブリテインに侵入したゲルマン族だから、アングロのサクソン人には侵略を軸にしてその気質が創られている・・・そこから善悪は別にしてプライド高い気質が根本にある・・・それをベースに民衆権利を確保する大憲章も生まれている・・・
・・・天橋立さんが、貧乏人にとって小金がありがたいように、戦後の教育の充実で多くの知識を得た国民が知識そのものをありがたく受け取って、本来の自分自身を見失ってしまっているのでしょうか、と疑問を投げておられるが、元々大和魂の気質なるものが情緒的なものであるとの大胆な仮定に立つと、その上に出来る文化なるもの、それも魂にまで迫れぬ(迫った所で同じものが出来るというものでもない)マネごと文化であれば、そもそもからして純粋独自の精神文化なるものがこの国に存在していたのであろうかという、大きな命題にぶつかってしまいます・・・
・・・ややこしい話を長々と書きました・・・少し肩を和らげるために小金というアメリカ学生のジョークを・・・小金を英語でチエンジと言う、つり銭もチエンジと言います・・・「オバマはチエンジ(改革)というが、我々はチエンジ(小金)が欲しいだけなのだ」・・・(笑)・・・。
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Re: 大和魂(日本の心のルーツを探る) ( No.193 ) |
- 日時: 2017/06/29 18:46
- 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:kz/EEfpk
- イントィッションさん、差入れをありがとうございます。
満天下さんとは、こんなことも話していたのですね。 満天下さんも戦前の「大和魂」の被害者であり、沁み込んだ思いを捨てきれなかったでしょうに、私の話に耳を傾けていてくださった様子が解ります。
最近になって申していますように「大和魂」と言えば、どなたも大仰に構えられてしまいます。 そうではなく、もっと自然で単純な概念のつもりなのですが。
この話、まだまだ30回分ほど続けなくてはなりません。 サーバの都合で消えてしまった飛鳥時代から平安時代の大事な話を書きなおさねばならず、滅入っております。
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大和心と大和魂・・・ ( No.194 ) |
- 日時: 2017/07/02 15:52
- 名前: イントィッション ID:Ps5V/1Jw
- もう一つ満天のおっちゃんの差し入れをしておきました。。。
日時: 2011/05/08 00:55名前: 満天下有人 ID:IdNoaKcI
・・・同じ世代の、ひょっとして同じ年の生まれかも知れない反戦さんや私にとっては、大和魂なるのものにはぞっとする現実のトラウマがありまして、これは拭い去ることが出来ません・・・
大和魂なるものが間違って大東亜戦争に利用されたとしても、古くは紫式部が詠った魂の心があったにせよ、現実では利用された者のトラウマの方がより強く、悪く、心の一角に沁みついております・・・意気高揚させるモチーフとして使われても、誰も古代における心には思いが戻らず、やはり強烈な傷を残した大東亜戦争時のそれが真っ先に出てきます・・・
・・・私が良く使う、日本人の気質には出口が無くなると止むを得ず「自己完結」してしまう所があると言うのは、例えば大和魂を吹き込まれ体当たりして散った特攻隊員など、心から止むに止まれぬ鬼畜米英の精神からと言うより、どこかおかしいなあと感じつつも、それは絶対に外に出さない、その出せない気持ちも同じく止むにやまれぬ心情でしたでしょう・・・
・・・それを黙って(いや晩年沢山の親に出した最後の手紙には真情が滲み出ていますが)実行に移せたのは自分の心の中で運命として昇華させてしまった、つまり自己完結で纏めてしまった・・・それは大和の魂というより、やさしい大和の「心」がそのように結論付けてくれた・・・その側面が勝ったからと言う風に理解しております・・・
・・・もし大和の「心」と大和の「魂」が、同列なものとすると、魂も穏やかなものである筈で、魂の方は檄を飛ばすというような手段とするなら、矛盾して来ます・・・現代において現実の大和魂がいかな使われ方をしたのか、皮膚感覚的に理解出来ない時代に入っている時、大和魂で行くべしと言っても、説明がつかなくなります・・・何故大和人としての倫理観、道徳観を表す大和心で現状を糾弾出来ないか、いやそれでは弱い、やはり大和魂だとなると、東条英機や河本大作まで出て来て、また侵略戦争かとなり混乱すると思います・・・
・・・あれは侵略戦争だったのかというテーマでもありませんのでここでストップしますが、天橋立さんが<西田幾太郎や和辻哲郎がそれぞれの立場で、日本的なものを昇華しようとしたが、日本的なものに摺り替えようとしたが成功しなかった>と言われているそこに、あなたの意図があるようです・・・(加えて無気力化した日本人のケツを蹴飛ばしたい気持ち)・・・
ならば「大和心」が軸になって来ます・・・となると大和心なるものはむしろ、国家概念から離れた村落共同体的意識であり、それはイントゥさんが持ち出されていたマイケルサンデルの「共同体主義」と共通項を持ちます・・・サンデルの場合はそれをグローバル化しようとする点で実現はかなり困難なものとなる・・・サンデルを批判する者には、共同体と言っても、諸国がそれぞれに文化歴史を持っているから、各共同体に軋みが生じる、ドイツなどで批判が多いようです・・・ただその障害を取り除く手段としてサンデルは、世界共通の問題、例えば戦争とか原子力の問題を持ち出して異国間での市民による討論を通じて、共通項の認識から世界共同体の実現を意識しているようですが、村落共同体的発想でも同じように言える「政治」という概念が抜けているようです・・・
・・・いや、そんなロクでもなかった政治など、国家単位でも不要であるとして、それで共同体がうまく動けば良いのですが・・・そうも行きますまい・・・
我が国での共同体的社会の仕組みの理想は、どこら辺に可能性があるのか、歴史文化宗教的意識が全然違い、そこから形成されて来た所謂西洋型個人主義などと言うものを、今からこさえてそれを土台にするなどは、不可能なことですし、その必要も無いとすると、穏やかな田園型村落共同体にして、反戦さんが言われていた道州制の中で、経済も循環するような仕組みが一番、実現可能かな?・・・官僚どもが抑えにかかってきたら、それこそ大和心でガンジー的抵抗をすれば成功率はかなり高くなると思えます・・・という意識も民衆にも無いなら、まさしくクタバレ日本だ・・・。
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大和心と大和魂、喪失の典型は菅民主党・・・ ( No.195 ) |
- 日時: 2017/07/02 16:13
- 名前: イントィッション ID:Ps5V/1Jw
- 日時: 2011/05/10 06:37名前: 満天下有人 ID:nEEcnlWA
・・・天橋立さんの大和心の概念は、花鳥風月、山川草木の中で、穏やかに育まれた気質ということを言われているのだろう・・・ ただ世の中が複雑化し、よく気を付けておかねば、その穏やかな心情まで虫ばまれてしまう、理不尽さに抵抗する勇気、それが大和魂であると言われ、それれを持てとて言うことであろう・・・
武士道にしても維新の時、大東亜戦争にせよ、その勇気が国家権力に利用され、外に対する勇猛心として使われてしまった、利用される側としても我が民族が持つ別の気質・画一性がそれに迎合してしまった、問題の本質がどこにあるのか、噛み砕くことをしなかった・・・
・・・時代性がそうさせたと言ってしまへば、結論は早いかも知れないが、大和心が持つ穏やかな気質が、本質的に問題意識を産まないものとするなら、いかなる時代にあっても大和魂は生まれない、時代性がそうさせてしまったというのも、弁解に過ぎなくなる・・・大容量サウンドデモで人が集まる現象というのも、理不尽さに対する問題意識が十分に認識された上での抵抗心、勇気の発露というより、むしろ大和心が持つ時流に乗る等質化傾向の表現ではないだろうか・・・
・・・目下行われているデモを否定しているのではない、大和魂が理不尽なことに対する抵抗の勇気であるなら、警官隊に誘導されて歩くようなものは、デモとも言えない・・・一人や二人くらい逮捕されて、いやむしろそれが契機となって一歩踏み込むくらいにならないと、大和魂以前の場所で群れて大和心を発散しているだけに留まる・・・菅政権にブーイングしながらそれを倒せない現象も、似たような心情がそうさせているやに見える・・・
・・・覇気のない世相を生み出したもの、それは大和心が過保護の方向に走った・・・その前に菅、仙谷、谷垣など、そして財界においても団塊の世代が世の中をリードしている、その下に団塊ジュニアが繋がる・・・彼らが置かれて育った環境は彼らの所為ではないにせよ、過保護の心情はどうやって形成されたのだろうか、独断と偏見のもの見をして見るに、外敵に対する勇気よりも、自己防御心の方が勝ってしまった・・・世の中の仕組みはこれこれしかじかとなっている、可愛い子供たちを守るには、その場で他人より優位な場所に居れるようにとの、過保護心が先に働いてしまった・・・市場原理主義を誘導する金融資本の何たるかなど、どうでも良く、その中で少しでも優位な位置に居たい・・・ 権力の座についた菅民主党の豹変ぶりにその傾向が透けて見える・・・
・・・数百人の民主党議員の資質も、いわば同じ質を持つ社会の構成員の土壌の上に出来上がったものであろう・・・大和心が持つ画一性が見事にそこに反映された、そしてそこには大和魂を要する批判と打倒の対象とすべき事柄の分解と認識が大きく欠落している・・・言い換えると、では何を求めるかの未来像を描けていない・・・
ハーヴァードのサンデル教授による演繹討論から帰納を導く手法にしても、その前提となる政治と経済の視点が欠落している、これは前提として必須欠くべからざるものである・・・原発問題一つにせよ背後にあるのは、資本的生産関係の中で脱原発が可能なのかという側面にも目が行かねばならない・・・目が行かないものだから問題が供給電力の不足や、電気料金の問題に矮小化されてしまう・・・中部電力が菅の意向を受け入れると決定した途端にマスコミは、東電に援助しようとしていた分が無くなると騒ぎだす、原発止めても東電の供給能力はあったという報道は、では何だったのか・・・仮に不足してもそれを乗りきろうという誘導は微塵も無い・・・
・・・菅直人が脱原発を明確化せずに浜岡だけを停止してくれと要請を出す、仙谷が副官房長官の立場で、原発は“戦略的”に位置付けられるべきもので、廃止する積りは無いと公言する・・・原発は恐ろしい事故を起こすから、その対策・安全性を強化して行かねばならないと、問題を刷り替えて言う・・・
・・・核、戦略、恐ろしさ、この三つの言葉からすぐに連想されるのは戦略核兵器という言葉だ・・・これは実際には使用不可能なものである・・・原発は例え百年に一回のことであっても、復興不可能な危険をはらむものである本質は同じである、目の前の実例が見えないのか、多くの過去事例があるではないのか・・・思い切って現状を打破する勇気・大和魂の欠落がそこに見える・・・
・・・“戦略的”原発とは一体何なのか・・・クセの悪い過保護育ち世代が使いそうな訳の分からぬ言葉だ・・・クセの悪さは自民党にも向かい、これまた過保護世代の谷垣などウロウロするばかり・・・振り上げた内閣不信任案など、どこかへ吹っ飛んでしまった・・・どこもかしこも大和心も大和魂も無い光景である・・・
・・・古代人が日蝕をとても怖がった、御天道様が無くなったら理屈もへったくれも無い・・・御天道様さへも破壊しかねない人工技術の恐ろしさをしっかり認識すべきである・・・核廃棄物の場所をモンゴルにまで求めて何の戦略だと言うのだ・・・原発が無くなったら経済が破綻するなどと言う意見まで出る土壌って、一体、何なのだ、未来像を描けないこと自体に、未来が無くなる因子が潜んでいるというのに・・・大和心も大和魂も何もないのだ、原発に限ったことでもない、大きな矛盾にぶつかっていけないのだ・・・その心無くては、全ては空中楼閣を営々とこさえているに過ぎない・・・。
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「大和心」と「大和魂」の捉え方について一つの暗示をしていただきました。 ( No.196 ) |
- 日時: 2017/07/02 16:19
- 名前: イントィッション ID:Ps5V/1Jw
- 日時: 2011/05/10 16:06名前: 天橋立の愚痴人間 ID:oYNwY3sg
「大和心」と「大和魂」の捉え方について一つの暗示をしていただきました。 これから構想をまとめる上で参考にさせていただきます。
思えば、我が国の民は江戸時代以降、朱子学、西欧民主主義の影響を受けすぎてしまい、結果は世界一、従順で勤勉な民となってしまいました。
もちろん、それはそれで評価すべき利点でありますが、それに比例してなくしたものを「大和魂」になぞらえたく思います。
江戸時代以降の体験がなければ我が国の民も、中国には及ばなくても、せめてミャンマー、インドシナ諸国くらいの覇気(ある意味で利己心旺盛)の感じられる民族であったと思います。
覇気といいましても明治以降の軍国主義を民族の覇気とは規定はしません。
民主党議員は、仰るとおり、気持ちさえあれば、理屈さえ言えば事が成ると思う中学生的な認識より出来てない餓鬼共の集団で、非武装中立を掲げて世界の顰蹙を買っている前の社会党となんら変わりがないということです。
国を治める資質がないことは明らかであります。 今後とも言葉の上での反省など聞く気持ちはありません。
しかしながら、彼等に続く世代としては、サウンドデモを革命的行為と位置つける連中があるので、今後我が国に紫式部が言ったような「本当の大和魂」を持った政治家が現れる当てはありません。
ため息あるのみです。
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