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フランスの事 糾弾 コラムのページ おフランスの事
日本人の片思い、大好きなフランス。 この国のイメージ作りのうまさには驚嘆するものがある。 世界でもこれほどイメージ作りのうまい国は見あたらない。 例えば、フランス料理は高級で、世界一美味い、と言ったら賛成する人が多いのではないだろうか。 では、そのフランス料理の中で好きな料理の名前を言ってください、とたずねたら答えられる人が何人いるだろう。

各国を代表する料理には名前があり、イタリア料理ではピザやスパゲッティなどの名前は世界共通で、何処の国にいっても通じます。 中国料理、タイ料理、韓国料理、メキシコ料理等々思いつくままに国名を出すと、料理に興味のある人はその国の代表料理を思い出すに違いない。

料理の歴史はヨーロッパでは紀元前のローマ時代に始まります。 チーズ、ワイン、熟成ハムだけではなくフランスの専売と思われているフォアグラまで起源はローマ時代のイタリアです。 フランスでは料理は食文化だと言いますが、その文化の起源ははるか紀元前のローマにあるのです。

フランスではいつ頃から料理に目覚めたのでしょう。 それは、1533年、イタリア、フィレンツエの名門貴族メディチ家から14歳の若きカトリーヌがオルレアン公、後のフランス国王アンリ二世に嫁いだ時から始まります。 このとき、大勢の腕利き料理人をイタリアから伴って行きました。 

この時代、フランスでは料理を食べるにはナイフだけが使われており、肉はがぶりつき、または切り取って手で食べていたが、、食べるのに便利なフォークもこの時にイタリアから渡ったのです。

1525年、イタリアの化学者が、水に硝石を入れ、飲み物を冷やす方法を発見し、その技術を用いて、カトリーヌ婚礼の披露宴で、メディチ家の料理人たちにより、アーモンド風味のシャーベットが供され、その美味しさにフランスの貴族達は驚嘆したと言います。 同様にアイスクリームも発祥はフィレンツエです。

フランスでは貴族だけの特別料理として発展した料理が市民にまで行き渡ったのは、フランフ革命で王族、貴族のお抱え料理人が職を失い、自分達でその料理をレストランで作り始めたことに始まります。 ですから、フランス料理と言うよりはその料理人の料理が始まりなのです。

フランス料理とは、もともと地域や時代で育まれた料理ではなく、個人の料理人が自分の得意な料理を作り、レストランで提供したものですので、それぞれが名前を付け、作り方もまちまちの食文化が定着したのです。 ですから代表的な料理も無ければ、その名前も無いのです。

フランスの朝食に欠かせないクロワッサン、今ではフランスを代表するパンだが、もともとはオーストリアはウィーンの名物で、トルコの国旗の三日月をかたどったもの。 フランスに伝わったのは、1770年マリー・アントワネットがルイ16世のもとに嫁いだ時のことだ。

では世界一高い、フランスのワインはどうでしょう。 現在フランスで醸造されている大半の高級ワインの元、いわゆるブドウを搾っただけの葡萄ジュースは、イタリアやスペインからの輸入品です。 気候的にフランスのブドウでは糖度が足らず発酵せず、あのような味にならないのです。 フランスではブドウの品種が細かく分かれ、それぞれ名前を付けたりしてますが、本当は全て輸入品なのです。

ナポレオンの時代、初めてビートつまり砂糖大根を葡萄ジュースに加えると発酵することがわかりました。 現在でもフランス産のワインにはビートなどのショ糖(サトウキビ、ビートに含まれる糖分)が加えられ、その甘味で発酵したものをワインと呼んでます。 この手法は発明者であるフランス人のシャプタル(Jean Antonio Claude Chaptal 1756-1832 科学者、政治家)にちなんで、シャプタリザション(Chaptalization)と呼ばれています。 有名な醸造所の目の玉が飛び出るほど高い特級ワインも元は砂糖大根によって発酵してるのです。(参考:百科事典ブリタニカ)

同様にこの技術はドイツにも渡り、モーゼルワインも同じようにビートで作られてます。 表向きは砂糖大根による補糖は厳しく制限されている、と言いますが実際は全てのモーゼルワインで行われている、ごく当たり前の醸造方法なのです。 どこかのフランス ワイン サイトで「このワインはさとう大根の様な香りが印象的」と書かれたのを見たことがありますが、かなりスルドイと思いました。

日本人が競って飲む ボージョレ・ヌーボーは、ブルゴーニュ地方のボージョレ地区でその年にとれたブドウとビートでつくられた1年物のワイン。 フランス人も飲まない くずワインをありがたがって飲んでいるのを見ると、だまされている日本人を気の毒に感じる。 イタリアのテーブルワインと較べてもはるかに不味いこのワインは、日本とフランスの経済摩擦から政府肝いりで宣伝を始め、アホなフランスワイン好きが乗った、という事だが、これもフランスのイメージ効果だろう。

国際ブドウ・ブドウ酒事務局などによると、世界で消費されるワインの平均価格は1本3.14ドルにすぎないが、日本では9.03ドルと異常に高い。 理由はもちろん馬鹿高いフランスワインが大量に消費されているためだ。 多くの国の本当のワイン好きは良質で安価なイタリア、スペイン、カリフォルニア州、オーストラリア、チリ、南アフリカ産のワインに移行しているが、日本ではワインはフランスと思われている。

何かと定義付けにうるさいフランス。 シャンペンはどこでも出来るスパークリングワインの事ですが、シャンペンと呼べるのはフランス原産と決まっている。 コニャックもアルマニャックも決まっているのに、ワインの定義付け、つまりアメリカ、チリ、イタリア、スペイン等が提案する100%ブドウから出来ていないものはワインとは言わない、と言う定義付けにフランスとドイツが反対している。

芸術の都パリ。 その代表的な美術館ルーブルの目玉の作品がモナリザ、これもイタリア人ダビンチの作品。 ミロのビーナスをはじめとする彫刻のほとんどが古代エジプト、古代ギリシャの物で、持ち帰ったもの。 この美術館でフランス人の作品を見つけるのが難しいくらいだ。

自慢の印象派の作品の元になった考え方、描き方はオランダのルーベンス、スペインのベラスケスからの影響から発展したもの。 それでも芸術の都と言う。

一体フランスに自国の本当の文化などあるのだろうか。 そんなフランス文化を心から愛する日本人は、フランスではバカにされている。

おしまい

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