Re: 当代世間騙し装置 ( No.372 ) |
- 日時: 2013/06/23 22:23:14
- 名前: カネ、利子に汚いユダヤ人・・満天下有人
- 私がユダ菌なる言葉を使う時は、今やユダヤ系大金融資本に勝るとも劣らぬWASP系がユダヤ系にくっついて、そして政治的にもイスラム圏に対峙する手段として、イスラエル支援に励む総括的な意味合いを込めているのですが、もっと根源的で広い範囲でユダヤが忌避されて来たのは、カネに汚いことと、戒律が一般に合わない民族独自の排他性が他民族に根付いてしまったことにあるかなと思います。
昔シテイが日本に進出し、サラ金を始めた時に、ご近所にシテイへ転職された方がおりました。当時では外資系金融機関への転職流行があって、花王社員だったその方にシテイなどの巨大資本に転職されたのでは、年俸もすごいでしょうとカマを掛けたら倍額でスカウトされたとか・・・
そこにユダヤ人社員がいて仲良くなり、家に夕食に招いたことがあったそうですが、奥さんが言われるには、もう二度と招きたくない、食事していて祈りや金銭哲学やら、ドケチに近い話ばかりで、メシがノドを通らなくなったと(笑)・・・ まあ、どの民族であれ、金銭哲学は子供の時から生活規範として教えられたりするものでしょうが、彼らの場合は少し異常さもある。オカネ儲けの為には徹底して節約し、巨額を儲けても更にケチに徹する。それを象徴的に小説にしたものが、有名なシエイクスピアの「ベニスの商人」ですね。
一番最初に紀元前において、旧約聖書が申命記で利子は同胞から取るのではなく異民族から取るものだとした教えに根があると思えます。そしてイエスを売ったユダヤ教徒に対する怨念が、それに輪をかけた。カトリックでは利子は不浄なものとして10世紀頃まで禁じていた。それはローマによるキリスト教徒圧政の時代においてもイエスが信徒に、ローマへちゃんと納税すべきかを問われ、「カエサルのものはカエサルに返せ」との故事からも伺えるように、オカネに汚くあってはならないとの教えがあった・・・
イスラム圏でも世界最古の法典と言われる「ハンムラビ法」でも、古代において利子、現在における銀行利子とは違う利子の最も原初的な概念である「自然利子率」=現在財と将来財の価格差に沿った利子は認め、しかし当時では年100%の利子率も当然のように思われていたものに対し、今で言う所の利息制限法を定めて年33.33%を上限としていた。
我が国でも同じ自然利子率の概念は、律令国家が出来た時代の8世紀に、出挙がありました。倍返しの100%も認めていたから、ハンムラビ法典よりもかなり高利。
それが古代から中世にかけてのユダヤ金融となると付加価値を根こそぎ持って行ってしまう。利子は時間の経過に対する一種の報酬のような解釈がなされていても、キリスト教では、それは労働が汗して産み出した付加価値の時間を「盗むものだ」として利子が嫌われた、そのことを既に唱えていたのは、紀元前4世紀のギリシャのアリストテレスでした。・・・最も激しく非難したのはダンテで、「神曲」の中で政敵であったイタリア貴族による高利貸しどもが、地獄を徘徊する様が描かれている。
まあ人間、生きる為にはカネだとしても、迫害の中で生きて行かねばならなかったユダヤ人にせよ、度を越えた利子名目での収奪が、長い歴史の中で忌み嫌らわれてしまったのでしょう。単に裕福になったからねたまれたと言う、結果でなくそれ以前に長い歴史があるから、単純なものではないような気がします。
現代になって、さような元手以上の利息を取る高利貸的金融は出来なくなり、代わりに発生しているのが空(くう)から必要以上にカネを蓄積する金融資本でしょう。古代から中世にかけて、ユダヤ利子は、「時間」をかけて汗して稼いだ付加価値を盗むものだ、時間を盗むものだとの概念に通じる事として、現代にあっては限りなくコストの削減を求めてまでカネの蓄積に邁進するユダヤ商法が、姿を変えて未だに息づいている。米SECに摘発されているウオール街の巨大不祥事、まあほとんどがユダヤ人ですね・・・サブローン破綻のリーマンブラザースもそうです。
そして全米人口の内、僅か500万人しかいないユダヤ人が、最も影響力を持つ全米イスラエル広報委員会・AIPACやユダヤ人名誉棄損同盟ADLなどを筆頭に、75のロビー団体を持って、全米の政治経済に圧倒的な影響力を持っている。そしてその先のイスラエル/パレスチナ問題の帰趨権を握っている・・・
原題にあるように、そもそからしてこのような状況に置いたのは、第一次大戦前後の英仏による二枚舌外交、フサイン・マクマホン協定、とサイクス・ピコ協定に遠因がある訳で、これについては過去何度も書いたので省略するとして、現在激しさを増しているシリア内戦についても、英仏は痛しかゆしで対応できないでしょう、過去の二枚舌による怨念がシリアにも残っているだろうし、第一、フサイン・マクマホン協定に至った経緯には、ロシアが大きく絡んでおり、そしてフサインに大戦終了後にシリアはアラブ独立国に組み入れるとして、それを仏領にすると寝返ったサイクスピコ協定のことを、ロシアは面白く思って来なかった・・・現在ロシアがシリア問題で米英の言う事を聞かない背景は、既に1916年にある。
・・・ユダヤ人問題・・・どうしても現在のイスラエルが重なって来ますが、イスラエル人口の3割は既にパレスチナ人、そしてユダヤ教やイスラム教にこだわらない新たな世代が誕生しつつあるとの記事も目にします。一般人の感覚は変わって来ているのに、政治経済覇権面における支配層の問題が、どうしても大きく立ちはだかる。どこの国でも観れる難問です。
宗教的、あるいはそこから生じる日常生活慣習の違い、なかなか融和しにくいものもあるにせよ、世界を二分三分する大宗教も、例えばイスラエル辺りで双方が双方の宗教を実践して見れば良い・・・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、一度全部の信者を経験すれば、宗教を信じなくなるかもです・・・(笑)。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.373 ) |
- 日時: 2013/06/23 23:21:53
- 名前: イントィッション
- 都議選、絶対に不正選挙です!!!
ムサシの不正選挙確定です!!!
ネットでは自民を支持しないのが52%以上です!!!
そして、政権についてもらいたくない党は、維新の会と公明党なんです!!!
いったい、どうしてこんな奇妙な選挙結果が生まれるんでしょうか???
絶対に、マイケルグリーンによる不正選挙確定です!!!
参院選、自民の票を入れるように都議選で、不正選挙行ったんです!!!
NHKのアナウンサーも下を向いたり、妙な顔をしてこの不正選挙の結果を伝えています!!!
クーデターです!!!
安倍や小泉や清話会の連中と創価の公明党の連中をすぐに牢屋に入れるべき!!! 犯罪です!!!
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.374 ) |
- 日時: 2013/06/23 23:58:17
- 名前: ユダ菌・・・天橋立の愚痴人間
- 金貸しと言う言葉で、ある事を思い出しました。
私の近所に住む叔母さん(私も爺さんになってしまい、叔母さんはないでしょうが)が内職で高利貸しをしていました。 小銭ではなく、当地の機業や旅館経営者に対してが多かったようです。 元手は、その叔母さんが若い頃、鉄くず拾いや養豚でコツコツ稼いだもののようです。 その叔母さんは私のことを兄ちゃんと呼び親しくしています(年齢は私よりも20歳は年上です)。
ある日、貸していた金が回収できなくないとぼやいていました。 その高利貸しに金を借りにくる顧客の中にも相当のつわものもいて、簡単には返してくれないそうです。 やくざなどを使っている訳ではありませんが、持ち前の厚かましさと粘りで商売しています。 その叔母さんが言うことには「兄ちゃん、返さなくなっても元はすでに取っているので損はしていない」と言うことです。もっとも夜逃げされるまで集金には行っていたようです。 その叔母さんが人格者であるとは到底思えませんが、人でなしの高利貸しにも、そういう発想があるのかと関心しました。
いま、改めて、その心情を理解するに、強欲な高利貸しでも「限度」と言うものをわきまえていたと言う事です。
江戸時代に「百姓は生かさず、殺さず」と言われていたそうですが、独裁君主でも、余程の暴君でなければ、民あっての国家であることは認識できていたようです。 もう一つの話しとして、以前にも紹介しましたが、中国人には「公」の意識が希薄であると言う事があります。 これも、最近はなんとなく理解できるようになりました。
さて、ユダ菌の話しですが、彼等には、今言ったような観念があるのでしょうか。 彼等には「公」の意識無く、国家の意識無く、当然、社会を総体として捉える観念が希薄なのでしょう。 ですので、金融の為に社会が崩壊することなどの損得など考えていないのではないでしょうか。
反対に日本人的な事例として紹介しておきます。 これは私自身が体験した事です。
私の父親が長年やっていた事業も行き詰まり、とうとう倒産してしまいました。 その直前(2ヶ月前)に田舎へ帰り事業を手伝っていた私自身が倒産の整理に立会いました。 大口の債権者(3社)以外の支払いは済ませて、いよいよ本当の債権者会議を向かえる事になりました。 なにせ初めてのことであり弁護士も介在させていたのですが緊張して迎えました。 ところが、一応の説明を終わったところで、債権者から意外な事を聞きました。 貴方の御父さんとは30年の付き合いで、今まで多くの商品を買っていただいてきた、このたびの債権放棄は非常に痛いのですが、今まで其れに見合う利益を頂戴してきた。 だから、返していただける債権は頂戴するが、その他の一切の債権は放棄すると言う事でした。 それも3社の代表者が口を揃えて言いました。
勿論、父親が誠実な商売をしてきたこともありますが、このような結果になることは思いもよりませんでした。
商売をしているといろいろな事が起き、其の債権者の会社一つも10年後くらいに後に倒産したと聞いています。 私も、設計事務所を自営してから、100万円近い金額を踏み倒された事があります。 相手が夜逃げをしてしまったのですが、其の内に、行方が判り、債権者会議が開かれる事になり、事情を知っている知人から債権者会議へ出席するよう進められましたが、私は断りました。
知人は不思議そうな顔をしていましたが、その人(踏み倒した)とは商売で何年も付き合ってきた人で、倒産を余儀なくされたとは言え、そんなことで人間関係全てを棒にすることはできません。 困った時には出来るだけの助け合いをするのが友人と思っています。 家族、親族、親しい知人だけが、人生の付き合いではないと思っています。
このような社会は、殆んど無くなってしまったのでしょうか。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.375 ) |
- 日時: 2013/06/24 07:54:20
- 名前: さっぱり分からぬ都議選結果・・満天下有人
- まあ、予測通りの結果ではありますが、しかしそのような結果になる有権者の心情が、どうも分からない。
地方選は国政選挙とは違うとは言え、ここ地方選で続いた自民党の負けは、首都では有権者は正反対の選択をする所がおっちゃんにはさっぱり理解出来ません。国政選挙とは違うと言っても、自公の圧勝と民主党の惨敗は、国政選挙と全く同じ・・・
シンゾーは、安倍のミクスが支持を得た結果だと胸を張っているし、もしそうなら首都では有権者はTPPを含むユダ菌奉仕の政策、所得減政策、増税政策、大企業優遇政策、憲法改正政策などをもろ手を挙げて賛同していることになるし、第一、シンゾーが喜ぶ安倍のミクス支持なんぞ、果たして内容が分かって支持しているのか・・・????。何でも良いから、株が、為替が、或いは金利が乱高下しようとも、その乱舞に身を任せることで、たまらない刺激を与えてくれる。
これで戦後長く続いた自民党一党政治への回帰を有権者は望んだことになりますね、次の参院選でそれが確かなものとして証明される筈です。今回の都議選は、いよいよ真夏に向けて、待ち望んだ真夏の夜の狂宴に参加できることを喜ぶ兆候として現れましたね・・・結構なことです、有権者が望むように一日でも早い国籍不明の国家になれるから、ご同慶の至りとして賞賛しましょう・・・。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.376 ) |
- 日時: 2013/06/24 11:20:04
- 名前: 都議選・・・天橋立の愚痴人間
- 随分と以前に紹介した時点で、東京は全国の冨の半分が集まっている地域です。
(法人税の50%が東京で納付されている)
今では、それがさらに増えていると思います。
中央官庁、天下り法人群、大企業の本社、海外企業の支店、外国の公館、大学の数等々、そりゃ他の地域とは経済環境が全く違います。
アベノミクスも、東京では有効に働いているのでしょうね。
要するに、北朝鮮における平壌ですよ。
其の内に、マニラや北京郊外のように、東京人のゴミあさりに地方から貧民が押し寄せるでしょうね。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.377 ) |
- 日時: 2013/06/24 18:46:25
- 名前: Re:都議選・・満天下有人
- まあ、投票内容を細かく見ますと先ず、投票率が戦後二番目に低い43.5%、棄権が多かったということは自民を批判しつつも、投票先が無かった、かろうじて批判票が共産党に向かい、選挙前議席の倍以上の議席を得たことに証明されているようです。
しかし若手浮動層の20%が自民に投票した事を併せて見ると、やはり現状自民政策を肯定する傾向もちらり見えます。
受け皿が他に無かったと言う点では、民主党の責任は非常に重いですね、それも菅や七人奉行の責任と言うよりも、それを放置した鳩山、小沢の罪は非常に思い。あのような結末になることは分かりきった事であったのに、政治家にとって最も重要な政治感覚が全く働かなかった、その点で政治家失格です。
これで恐らく、地方との比較も含めて格差は、かなり広がって行くことになりましょう。それを阻止する勢力が、最早皆無になりましたから。いよいよ終わりの始まりが目に見えて来ました。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.378 ) |
- 日時: 2013/06/24 22:17:00
- 名前: 小沢一郎・・・天橋立の愚痴人間
- >民主党の責任は非常に重いですね、それも菅や七人奉行の責任と言うよりも、それを放置した鳩山、小沢の罪は非常に思い。あのような結末になることは分かりきった事であったのに、政治家にとって最も重要な政治感覚が全く働かなかった、その点で政治家失格です。
誠に、其の通りですね。
鳩山、小沢が、管、野田などとレベルが全く違っていれば、あのようなことにはならなかったと思います。
小沢の置かれた立場(裁判沙汰)でも、次の選挙まで4年間の猶予もあり、世論とは別に党内の仕切りはできたはず。其れに対しても何もしてないことは国民から見れば、情状酌量の余地はありません。
要するに、小沢も他の連中と似たり寄ったりであり、派閥の領しゅうに過ぎなかったと言う事です。 選挙が少し旨いだけの。
選挙が少し旨くて、中身が伴っていないということは、それは国民に対する欺瞞以外のなにものでもありません。 小沢が言っていることなど、言おうと思えば、自民党の政治屋の誰でも言える事ですし、中学生でも言うでしょう。
まあ、その様な小沢に、私も20年以上、過度の期待をしてきたのですが。 未だに生活の党を率いているようですが、肝心要で、今まで何回、逃げ回ってきたことか、判っているだけに哀れに思います。
思えば、管内閣不信任案で、小沢の全てを悟った事が正しかったと思います。 小沢を嫌う人間が多く、また多くの仲間が小沢を離れていった事情が理解できます。
小沢の裁判の経緯を見ていても、彼は非常に強い小心者であるのでしょう。 だから結局は小沢自身を知っている周囲からは重要視されていなかったのでしょう。 ペイペイの一年生いがいからは。 鳩山などに振りまわさたことも理解できます。 先の衆院選で未来の党へ傾いたのも理解できます。 古いことを言えば細川内閣の時の国民福祉税導入の時の不手際などは、小沢に政治力が全く無かった事の証です。
このっような訳ですので、民主党の成り行きも当然のものでしょう。 自民党を飛び出した理由に、角栄の七奉行と言われながら結局は自分が主導権を取る実力が無い事があからさまになり、あわてて活路を開くような事が発端であったように言う評論がありましたが、まさかと思った、それが正しかったのでしょうね。
2大政党制を言いながら自民党との大連立を画策したり、事実一時連合も組みました。 意味のない時期に与謝野とも会っていました。 全て意味がはっきりとしました。 2大政党制のことも、原発問題も、TPPも行政改革も、国家戦略局構想も、全てがマヤカシであり、何一つ命を賭けてやるという気概は認められません。 実際に取り組んだ形跡がありません。
自民党の野中が、小沢が大嫌いなことは有名です。 野中は地元の出身でありますが、野中の性格は大嫌いながら、彼の実力はよく知っています。 野中は心底小沢を軽蔑していたのでしょう。
小沢と民主党を中心とした、この10年は、政治的に失われた10年と言えましょう。 御蔭で、経済どころか政治までもが、今後も含めて20年の停滞時期を招いたという事です。
もはや、我々年寄りにとっては取り返しがつきません。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.379 ) |
- 日時: 2013/06/25 14:54:30
- 名前: イントィッション
- おっちゃん、今日、お腹、かかえて笑いたかったけど、がまんした〜。
今日、とある郵便局で、若いお坊さんが来ておりました。。。何やら、局員と親密そうに、「ん〜、金利が上昇するまでもう少し、待つかな〜。」 と、発言。。。
私は、あわてて、「あの〜、今金融緩和しているので、金利が上昇したら大変なことになりますよ〜。 破綻に追い込まれます。」
と、言うと、その若坊主「え? なんで金融緩和して、金利が上昇して危なくなるの? そんな変なこと言ったらだめですよ!。」 と言われました。。。
自分の利益だけを見込んで、金利が上昇するのを待っているらしいんです。W その若坊主www
死亡税で、お寺に入る「埋蔵金」も少なくなるかもしれないのにwww
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.380 ) |
- 日時: 2013/06/25 21:18:26
- 名前: 経読みの経知らず坊主・・満天下有人
- あはは、しかしその坊主、真面目に仏法を修行してるのかな?、仏法を修行すれば金利の何たるかが分かる筈なのに(W)。
多分、お経を唱えながら、この世の御利益(ごりやく)のことで頭が一杯になっているのでしょう。 能詮は報身、所詮は法身、色相の文字は即ち応身なり・・・これが分かっていない坊主(W)。
成長を伴わない金融緩和、そして成長前に上昇する金利は、極めて危険・・・これが色相の文字である当たり前の自然の法則であり、それを予め解き明かして広める事が出来る人、これが「能詮」で仏法では釈迦。
日米共に、成長無き段階での金利の上昇には不吉なものを感じます。米国の場合は、そもそからして経済復活の為に超金融緩和をしたのではなく、サブローン破綻によって巨大金融機関が破綻すれば、世界同時金融恐慌発生の懸念がありました。EUは正にその一歩手前まで行きました。
そして経済が復活しないアメリカ、そもそもが経済回復の為の金融緩和でなかったから、実質成長を伴わないドル増刷は、更にドル価値を弱めてしまう。そこで市場は、バーナンキは事ある毎に金融緩和を止めようとの思惑を持っているのではないかと疑心暗鬼になり始めました。それが昨今言われているバーナンキの「出口戦略」というもので、これが出るたびに金融市場は株式も為替も、国債市場もすごい乱高下を繰り返している訳です。
大損こいた巨大金融機関救済の為の金融緩和とは、ドルはいくらでも供給するから、市場で損した者は市場で取り返せと言うことでもある・・・サブローン破綻の後、どうしてNYダウだけが一本調子で上昇してきた、その訳はここにある訳です。
それが何故最近、乱高下するのか、巨大ヘッジフアンドが市場を動かしているのですから、売りも買いも巨額です。不特定多数が参加する市場での自然な変動では無く、彼らがFRBの動きは怪しいと睨んだら、一気に売って来ます。その額たるや、高速コンピューターを駆使してやりますから、乱高下が激しくなって当然です。しかも先物市場での売買保証金は、現物市場の1/10くらいですからね、巨額の売り買いが更に可能になります。これが金融デリバテイブと言われるものの一部です。
ちなみにFRBが超金融緩和を行った後、米長期金利は、4月中旬1.6%くらいに下がっていたのが、5月中旬に2%台に上がり、バーナンキが出口戦略をほのめかし始めた今月に入って、2.23%に上がり昨日では2.54%にジリジリと上がっています。超金融緩和はうまく行っていないと見る向きが米国債を売っているからです。
さて我が国はどうでしょう。乱高下はアメリカと同じです、何故か。東京証券取引所の扱い高の70%は外資です。国内機関筋は20%、一般は10%に過ぎません。そして金利も不気味に上がり始めていますね・・・
安倍が、成長戦略の青写真を示す前に超金融緩和を実施しました。2月の段階では長期金利は史上最低の0.315%にまで下がっていたものが、金融緩和が低金利をもたらすセオリーと逆さまに上がり始めました。4月に0.59%に上がり、5月23日に1%に急上昇。国債市場のサーキットブレーカーが作動して取引が一時停止されました。株式市場は1、144円も大暴落。そして円高に向かい始めた・・・
その後、0.8くらいに下がりましたが、先週からまた上昇、昨日は0.88にまで上がっています。
要するに日本国債も売られているからです。前白川日銀総裁は金融緩和しない総裁として批判され続けて来ましたが、そうじゃなかったのです。金融を緩和しないと言ってるのではない、お札は経済が成長するにつれて自然に通貨需要が出て来る物で、それには先ず政府が経済の青写真を示さないと、ただ円を印刷して市場にバラ撒くだけでは、ロクな結果にならない、そのセオリー原則論を言うていた訳です。上述した仏法用語の「能詮」に該当するかもです。
そして生臭坊主には分かる筈もないことですが、我が国の金利上昇=国債売り圧力が生じ始めた背景には、財政リスクプレミアムが金利上昇の一因となりつつある匂いが漂っています・・・
安倍が後で出して来る成長戦略は、どうも緩和した金融量に比べてバランスが取れていない、つまり緩和した金融量は財政悪化の歯車にしかならないのではないか、国債引受先がさように感じ始めたからでしょう。
はてさて安倍の出口は、どのようにするのか、見物ですが、後遺症が出るのは安倍が辞めた後になるから、本人は気楽なものでしょう、歴代の総理もそうでしたからね・・・万が一預金封鎖にでもなったら、その坊主、どう思うか・・・ああ、色相の文字はこれ応身であったかと嘆息するのか・・・色即是空、空即是色の意味がその時になって理解出来るか(笑)。
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Re: 当代世間騙し装置 ( No.381 ) |
- 日時: 2013/06/25 21:48:54
- 名前: アベノミクス・・・天橋立の愚痴人間
- ひそかに、アベノミクスとやらを信じて期待していましたが、当地の設計業界には、未だに、その片鱗も伺えません。
最近、僅か60万円の市発注の仕事を受注したのみです。
隣の町では、長年建設課在籍していた職員を他の部署に移動させたが、アベノミクス対応する為に呼び戻したなどと言う話を聞いていたのですが。
今年が駄目なら、来年はアベノミクスは行き詰まり頓挫してしまうでしょう。
ところで、しつこく繰り返しますが、
>それには先ず政府が経済の青写真を示さないと、ただ円を印刷して市場にバラ撒くだけでは、ロクな結果にならない・・・
円を印刷して公共事業をばら撒くというのは、如何でしょう。
少なくとも金融機関にばら撒くよりも効果があるのではないでしょうか。
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